No morals

わこ

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第二部

55.男の会話②

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裕「あのさ、竜崎って……飲みすぎると言動変わったりする?」

昭「あー? さあなぁ、ガチで飲まれた状態まで知らねえからなんとも言えねえが。その辺樹のが詳しいんじゃねえのか」

樹「いえ俺も酔っ払った恭介さんは……あぁでも、一回だけあったかな。屋敷行って戻ってきた日に。飲んでるってパッと見は分かんなかったですけど、普段とはやっぱちょっと変わりますかね」

昭「つーか普段がバカすぎんだろ」

樹「それは俺からはなんとも……」

昭「お前はいい奴だなホントに」

裕「……どんな感じだ? 言うこともやっぱキツかった?」

樹「キツい……っつーか、まあ。全体的に雰囲気がこう……」

裕「…………」

昭「なんだよ。なんかされたか?」

裕「………………別に」

昭「されたんだな」

裕「ッされてねえよ!」

樹「されたんですか?」

裕「お前までよせっ」

昭「あれだろほら、この前の。ゴム事件」

裕「勝手に事件にすんじゃねえッ、その話はやめろ!!」

昭「当たりか」

裕「!?」

昭「あの時一度帰ったと思ったらまとすぐに戻ってきやがってよ。タダだと思ってまあ飲むわ飲むわ。店追い出した時には相当目ぇ据わってたからヤバそうだとは思ってたんだよ。話してるうちにどんどん暗くなってって」

裕「話ってなんの」

昭「なんのって……なあ?」

樹「…………」

裕「……加賀?」

樹「俺からはなんとも……(視線あさって)」

昭「で? 何された?」

裕「聞くんじゃなかった」
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