50 / 121
第二部
50.理由 ~side竜崎~Ⅰ
しおりを挟む
「あっ……は、ぁ……ぁあッ」
「ッ……」
この瞬間は本当にたまらない。本能で動く。ほぼ動物だ。
腰を打ちつけて裕也を泣かせる。下半身の昂りは当然だけれど、何より俺を興奮させるのが目下のこの、裕也の姿。
不安げな顔つきは加虐心を誘う。同時に死ぬほど優しくしたくなる。快感に咽び泣く時の裕也は、驚くほど淫らで、それでいて綺麗だ。
「ぁ、あっ……りゅぅ、ん、ぁ……アッ」
俺以外の誰もこんな姿は知らない。切れ切れになりながら、熱っぽく呼んでもらえるのも俺だけ。
この状況に漕ぎつけるまでに強いられる苦労は毎回ハンパないが、今日はもう一つ条件を出された。
「竜崎っ……あ、ぁ……りゅっ……ぅ、あ……だめ……ッ」
「いいよ。イケよ」
「っ、あ……ぁっ……」
一番いいところを知ってる。裕也が一番好きな場所。
そこをピンポイントで突き上げた。ところが擦り上げるこの感覚も、いつもとは微妙に違う。
中出しはやめろ。いつも言われる。毎回それを無視しているから毎回事後にキレられる。
献身的なお片付けを装い、終わった後も裕也に触れ続け、俺がそうするのをこいつは嫌がり。後処理は裕也にとっての屈辱でしかなく、実際に体もつらいだろうから、前回はとうとう言われてしまった。今度中で出したらぶっ殺す、と。
そんなのは忘れたふりをして今日も事に及ぼうとしたら地鳴りしそうな低音で命令された。
ゴム買って来い。やむを得なかった。抱きたい一心でコンビニに走った。
そのため今夜の俺達ははじめてのゴム体験だ。まあまあ悪くない。もっといろんなの試してみるか。そんなことを考える程度には。
「ぁ……んッ……ぁあっ」
「っ……裕也」
「んんッ……」
「…………」
かわいい。
***
「触んじゃねえっつってんだろ!!」
裕也が百パーセント可愛い生き物でいてくれるのはベッドの上でだけだ。それはいつものことではあるが、しかし今はどこかいつもと違った。ここ三日ほど裕也の機嫌が悪い。
今夜も二人でミオに行き、機嫌を損ねている理由が思いつかず問い詰めたところこの切り返し。ほんの少し肩に触れた。それだけでこの反応だ。
異様なまでに声を荒げた裕也は俺の手を思いっきり払い落した。苦々しい顔つきをしながら、一切目を合わせようともしない。どことなく気まずそうに椅子を降りるとそのまま一人でドアへと向かった。
「裕也……」
「っうるせえ死ね」
ただごとではない。気迫がいつもの比ではなかった。暴言には慣れているものの茶化すことすら躊躇われる。
昭仁さんも黙って様子を見ている。樹は驚いたようにまばたきしていた。俺達のやり取りは見慣れているはずのおちゃらけた常連達ですら窺うように裕也を見ていた。
注目を集めるこの状況は裕也をさらに逆上させたようだ。ただでさえ年季の入っているドアを勢い良く閉めて出ていく。
バダンッ、と店中に響き渡った音。ビリビリと振動しているようにさえ感じる。
「…………」
店内は少しの間静寂に包まれた。再びちらほらと会話が戻ってきた頃、俺もドアから目を離す。
茫然とした心地は拭い切れない。俺は一体何をやらかした。
「お前今度は何やらかした」
思っていたことをそのまま昭仁さんに聞かれた。
「……わかんねえ」
分かるなら俺だってここまで落ち込まない。手に持ったグラスをただ呆然と眺めた。
「裕也さんすごいキレ方でしたね……」
「ありゃ相当だろ。何したか分かんねえじゃ済まされねえぞ」
「……分かんねえんだってば」
顔を見合わせる二人の前で顔の片半分を覆った。
心当たりがない訳ではない。何かあるとすればあの夜だ。三日前、最後に抱いた日。あれから裕也の態度がおかしくなった。
翌朝目覚めると隣にその姿はなく、しかしそれ自体は珍しくないため特に気にすることもなかった。次に顔を合わせたのはその日の夜。店に行くとドアの前で裕也が佇んでいたから、入らないのか、そう声をかけた。途端にビクッと肩を跳ねさせ、困ったような顔を振り向かせてきたあいつ。
なんであんな顔をしたのかは分からない。おかしな反応でしかなかった。
とにかく中に入ろうと腕を引き、触るなと言って裕也は俺の手を払った。きつい目をされた。睨まれた。その時の表情は、怒っているに他ならなかった。
ただしその怒り方はどちらかと言うと、小動物。怖がっていた。何が怖いのかは分からない。恐怖を怒りに転嫁させていることだけはなんとなく感じた。
原因は不明であるものの、時系列で思い起こせばあの夜に辿り着く。しかしそう考えると余計に分からない。言われた通りゴムは付けたし、酷いことはしていないはずなのに。
「…………なんでだ」
はぁっと、今度は両手で顔を覆った。あそこまで敵意剥き出しにされるとは。あんな目をされたのは初めて会った時以来だと思う。今になってあの態度を取られるのは結構キツイ。
「まあしばらく様子見とけ。そのうちあいつも機嫌直すだろ」
「そう思うか……?」
「裕也の口の悪さは今に始まったことじゃねえしな」
それはそうだが不安は大きい。いつものことのようでありながら、どこか普段とは違って見える。
「……昭仁さんさあ」
なんらかの原因があるとするなら。行き着く答えはやはりあれ。
「セックスの時ゴム使う?」
「は?」
ぼんやり酒を見つめながら言った。昭仁さんは素で聞き返し、その隣では拭いていたグラスを樹が手から滑らせている。ガゴッと。
「大丈夫か樹……。何を言い出すんだお前は」
「シたんだよこの前、ゴム付けて。中出すなって裕也が言うから。したらその日からああなった」
「は? なんで。言われた通りにしたんだろ?」
「意味分かんねえよなあ?」
素直に要求を飲んだ結果、毛を逆立てる勢いで拒絶されると言う理不尽。柄にもなく溜め息なんてものが出る。
「ホントに原因それか?」
赤面する樹にテーブル席の客の相手を任せた昭仁さんは、俺に酒を注いでから新しい煙草に火をつけた。
「どうせ変なことして怒らせたんだろ。あいつといるときのお前はヘンタイの極みだからな」
「失礼なこと言うなよ。俺紳士だぞ」
「紳士はこんなとこでこんな話しねえよ」
ここ以外のどこでこんな話をしろと。
「……嫌われてたらどうしよう」
頬杖をついてポツリと零した。煙を吐き出しながら昭仁さんは残酷に笑う。
「嫌われてんだろ元々」
「うっそだあ。それはねえって」
「どっちだよ。そもそもお前らの関係って奇跡だろ。お前の馬鹿な行動にあの裕也が付き合ってやってるなんて信じらんねえ。あの裕也だぞ?」
「その辺はやっぱ愛?」
「懲りねえなお前は」
裕也の言う軽口なるものを叩き、返ってきたのは勢いのある拳ではなくて、昭仁さんの含み笑い。
なんだかんだ言ってはいても俺の隣にいてくれた。そんな奴があんな態度だ。当分は機嫌も直りそうにない。
「……中出ししてぇ」
ふき出したこの人。今のは笑うところか。
「やめとけ、うちの店に変な評判が立つ。お前はそんなんだから裕也に怒鳴られんだよ」
「なんだよ昭仁さんだって好きだろどうせ」
「俺はガキの頃から安心安全を信条に生きてる。一番効果的な避妊具は俺の一番の友達だ」
断言。
「最っ低。遊び人」
「お前にだけは言われたくねえ」
俺は遊び人だったことはない。今はなおさら裕也一筋だ。
「ゆうやぁー……」
「おいおい、泣くなよ。つーか誰だよお前、気味わりい」
「慰めろよここは」
昭仁さんは俺に厳しい。
「ッ……」
この瞬間は本当にたまらない。本能で動く。ほぼ動物だ。
腰を打ちつけて裕也を泣かせる。下半身の昂りは当然だけれど、何より俺を興奮させるのが目下のこの、裕也の姿。
不安げな顔つきは加虐心を誘う。同時に死ぬほど優しくしたくなる。快感に咽び泣く時の裕也は、驚くほど淫らで、それでいて綺麗だ。
「ぁ、あっ……りゅぅ、ん、ぁ……アッ」
俺以外の誰もこんな姿は知らない。切れ切れになりながら、熱っぽく呼んでもらえるのも俺だけ。
この状況に漕ぎつけるまでに強いられる苦労は毎回ハンパないが、今日はもう一つ条件を出された。
「竜崎っ……あ、ぁ……りゅっ……ぅ、あ……だめ……ッ」
「いいよ。イケよ」
「っ、あ……ぁっ……」
一番いいところを知ってる。裕也が一番好きな場所。
そこをピンポイントで突き上げた。ところが擦り上げるこの感覚も、いつもとは微妙に違う。
中出しはやめろ。いつも言われる。毎回それを無視しているから毎回事後にキレられる。
献身的なお片付けを装い、終わった後も裕也に触れ続け、俺がそうするのをこいつは嫌がり。後処理は裕也にとっての屈辱でしかなく、実際に体もつらいだろうから、前回はとうとう言われてしまった。今度中で出したらぶっ殺す、と。
そんなのは忘れたふりをして今日も事に及ぼうとしたら地鳴りしそうな低音で命令された。
ゴム買って来い。やむを得なかった。抱きたい一心でコンビニに走った。
そのため今夜の俺達ははじめてのゴム体験だ。まあまあ悪くない。もっといろんなの試してみるか。そんなことを考える程度には。
「ぁ……んッ……ぁあっ」
「っ……裕也」
「んんッ……」
「…………」
かわいい。
***
「触んじゃねえっつってんだろ!!」
裕也が百パーセント可愛い生き物でいてくれるのはベッドの上でだけだ。それはいつものことではあるが、しかし今はどこかいつもと違った。ここ三日ほど裕也の機嫌が悪い。
今夜も二人でミオに行き、機嫌を損ねている理由が思いつかず問い詰めたところこの切り返し。ほんの少し肩に触れた。それだけでこの反応だ。
異様なまでに声を荒げた裕也は俺の手を思いっきり払い落した。苦々しい顔つきをしながら、一切目を合わせようともしない。どことなく気まずそうに椅子を降りるとそのまま一人でドアへと向かった。
「裕也……」
「っうるせえ死ね」
ただごとではない。気迫がいつもの比ではなかった。暴言には慣れているものの茶化すことすら躊躇われる。
昭仁さんも黙って様子を見ている。樹は驚いたようにまばたきしていた。俺達のやり取りは見慣れているはずのおちゃらけた常連達ですら窺うように裕也を見ていた。
注目を集めるこの状況は裕也をさらに逆上させたようだ。ただでさえ年季の入っているドアを勢い良く閉めて出ていく。
バダンッ、と店中に響き渡った音。ビリビリと振動しているようにさえ感じる。
「…………」
店内は少しの間静寂に包まれた。再びちらほらと会話が戻ってきた頃、俺もドアから目を離す。
茫然とした心地は拭い切れない。俺は一体何をやらかした。
「お前今度は何やらかした」
思っていたことをそのまま昭仁さんに聞かれた。
「……わかんねえ」
分かるなら俺だってここまで落ち込まない。手に持ったグラスをただ呆然と眺めた。
「裕也さんすごいキレ方でしたね……」
「ありゃ相当だろ。何したか分かんねえじゃ済まされねえぞ」
「……分かんねえんだってば」
顔を見合わせる二人の前で顔の片半分を覆った。
心当たりがない訳ではない。何かあるとすればあの夜だ。三日前、最後に抱いた日。あれから裕也の態度がおかしくなった。
翌朝目覚めると隣にその姿はなく、しかしそれ自体は珍しくないため特に気にすることもなかった。次に顔を合わせたのはその日の夜。店に行くとドアの前で裕也が佇んでいたから、入らないのか、そう声をかけた。途端にビクッと肩を跳ねさせ、困ったような顔を振り向かせてきたあいつ。
なんであんな顔をしたのかは分からない。おかしな反応でしかなかった。
とにかく中に入ろうと腕を引き、触るなと言って裕也は俺の手を払った。きつい目をされた。睨まれた。その時の表情は、怒っているに他ならなかった。
ただしその怒り方はどちらかと言うと、小動物。怖がっていた。何が怖いのかは分からない。恐怖を怒りに転嫁させていることだけはなんとなく感じた。
原因は不明であるものの、時系列で思い起こせばあの夜に辿り着く。しかしそう考えると余計に分からない。言われた通りゴムは付けたし、酷いことはしていないはずなのに。
「…………なんでだ」
はぁっと、今度は両手で顔を覆った。あそこまで敵意剥き出しにされるとは。あんな目をされたのは初めて会った時以来だと思う。今になってあの態度を取られるのは結構キツイ。
「まあしばらく様子見とけ。そのうちあいつも機嫌直すだろ」
「そう思うか……?」
「裕也の口の悪さは今に始まったことじゃねえしな」
それはそうだが不安は大きい。いつものことのようでありながら、どこか普段とは違って見える。
「……昭仁さんさあ」
なんらかの原因があるとするなら。行き着く答えはやはりあれ。
「セックスの時ゴム使う?」
「は?」
ぼんやり酒を見つめながら言った。昭仁さんは素で聞き返し、その隣では拭いていたグラスを樹が手から滑らせている。ガゴッと。
「大丈夫か樹……。何を言い出すんだお前は」
「シたんだよこの前、ゴム付けて。中出すなって裕也が言うから。したらその日からああなった」
「は? なんで。言われた通りにしたんだろ?」
「意味分かんねえよなあ?」
素直に要求を飲んだ結果、毛を逆立てる勢いで拒絶されると言う理不尽。柄にもなく溜め息なんてものが出る。
「ホントに原因それか?」
赤面する樹にテーブル席の客の相手を任せた昭仁さんは、俺に酒を注いでから新しい煙草に火をつけた。
「どうせ変なことして怒らせたんだろ。あいつといるときのお前はヘンタイの極みだからな」
「失礼なこと言うなよ。俺紳士だぞ」
「紳士はこんなとこでこんな話しねえよ」
ここ以外のどこでこんな話をしろと。
「……嫌われてたらどうしよう」
頬杖をついてポツリと零した。煙を吐き出しながら昭仁さんは残酷に笑う。
「嫌われてんだろ元々」
「うっそだあ。それはねえって」
「どっちだよ。そもそもお前らの関係って奇跡だろ。お前の馬鹿な行動にあの裕也が付き合ってやってるなんて信じらんねえ。あの裕也だぞ?」
「その辺はやっぱ愛?」
「懲りねえなお前は」
裕也の言う軽口なるものを叩き、返ってきたのは勢いのある拳ではなくて、昭仁さんの含み笑い。
なんだかんだ言ってはいても俺の隣にいてくれた。そんな奴があんな態度だ。当分は機嫌も直りそうにない。
「……中出ししてぇ」
ふき出したこの人。今のは笑うところか。
「やめとけ、うちの店に変な評判が立つ。お前はそんなんだから裕也に怒鳴られんだよ」
「なんだよ昭仁さんだって好きだろどうせ」
「俺はガキの頃から安心安全を信条に生きてる。一番効果的な避妊具は俺の一番の友達だ」
断言。
「最っ低。遊び人」
「お前にだけは言われたくねえ」
俺は遊び人だったことはない。今はなおさら裕也一筋だ。
「ゆうやぁー……」
「おいおい、泣くなよ。つーか誰だよお前、気味わりい」
「慰めろよここは」
昭仁さんは俺に厳しい。
33
お気に入りに追加
175
あなたにおすすめの小説


塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる