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58.真実の所望Ⅲ
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帰りの車の中には重苦しい沈黙が流れていた。何か、言われるかと思った。また泣き寝入りかと。悔しくねえのかと。
でも比内さんは何も言わない。ただひとつ、言われたのはこれだけ。
「良かったのか」
静かに、責めるでもなく、ただ、聞かれた。だから俺もただ、思う通りに答えた。
「……銀行との契約は正式なものでしたし、保証書に名前を書いたのは父さんです。俺たちはそれを相続しました」
後に続く負債となる。父さんはそんな想定など、一切してもいなかっただろう。
はっと、小さく零れていく。怒りとも呆れとも違う。もしくは、どっちもが混じった笑いだ。
「……騙される方だって悪いんです」
そうじゃない人もいるけれど、父さんの場合は、そう言える。悪いのは騙す方。それはわざわざ言うまでもないような大前提だが、騙された父さんは自業自得だった。落ち度があった。山のように。
馬鹿でなければ引っかからないはずの詐欺にまんまと引っかかった。奢っていたからだ。自分はその人よりも上だと。自分は他の人とは違うと。他人を見下す人間だったせいだ。
そんな人が建てた家に住み、そんな人の稼いだ金で生活していたのが俺だ。
運が悪かった。その通り。俺はたまたま、あの男の息子だった。
「前にも言ったと思いますけど……見栄っ張りなとこ、実際にありました。見下してるってあの人は言ってた。きっとそれも間違ってません。父さんは母さんに対していつも……そういう態度だったので」
家のこともばあちゃんのことも俺のことも全部押し付けた。父さんにとって家族とは単なる飾り。社会的なステータスの一種でしかない。
自分はやりたい仕事だけをやって、それが当然のような顔をしていた。連帯保証人などという重大なことでさえも、家族に一切、相談しようともしない人だ。
きっと母さんだけではない。周りにいる色んな人の事を、そうやって自分よりも下に見ていた。
人を見下して驕りたかぶったその結果が今のこれだ。俺と母さんは運悪く、たまたまその男の家族だった。
運とは何か。そんなの知らない。
お前が不幸なのは誰かが幸福であるせい。桧山は闇金の男にそう言われたらしいが、だとしたら俺もきっと奪っている。誰かから。知らないうちに。
「……俺が……」
「ああ」
「……俺が、前に取り返してもらったあの金は……誰かが取り戻すべきものでもあったんですよね」
チラリとその視線が俺に向いた。道を真っすぐ進む中、その目はすぐさま前に戻されていく。
「そうだな。名目上は」
「…………」
被害者を救済するための制度の話なら俺も聞いた。これを教えてくれたのも中川さんだった。たとえばなんらかの詐欺被害に遭った人達がいたとして、その制度を活用すれば、公的に凍結させた犯罪者グループの口座の残高から被害者に各々分配される。
しかし資金洗浄されていたらそれまで。トバシ口座をいくつも使いまわすような連中から取り戻せる確率は極めて低い。本当ならみんなに分配されるべきだが、本来なら誰一人として救われなかった。
それが制度の限界だ。そんな限界を踏み越えて、比内さんという後ろ盾のあった俺だけがたまたま運よく奪われた金を取り戻した。比内さんが俺のために、無茶をした。
運が悪かったからこうなった。運が良かったから、救われた。だったら運って、なんなんだろう。
「……あの人のした事は許せませんけど、これで良かったんだと思います」
あの男の良くないトモダチも、運を説いて詐欺を正当化した。たまたま幸運を手に入れただけの人間を恨んだあの男の行動が、俺と母さんをこうさせた。
自分が正しいと主張するための言い分なんていくらでも作れる。だけどもしも、それらが全部、最初から何も起きていなければ。桧山も闇金も俺達とはなんの、関係もなかったら。
「あのままだったら俺……きっと父さんみたいになってた」
車のフロントガラスを見ながら、でも実際にはよく見えていない。車はスムーズに走っているけど、浮いたような変な心地がしている。
借金がある。それを恥ずかしいと感じていた。なぜか。惨めだと、思ったからだ。
全てを失くし、何一つ持っていない状況を恥ずかしいと思ってしまって、そこでようやく自覚した。自分がどういう人間なのか。お金のない人達のことを、惨めで恥ずかしいと思っていた自分を。
「……自業自得なのは俺だったのかもしれません」
「あ……?」
「俺はすごく……嫌な奴だから」
外は明るい。道路沿いの歩道を見ても、休日の午前中はどこも人で溢れている。
「……無駄話……してもいいですか」
「……ああ」
今日は素直にうなずかれた。唇が震えそうになる。
話したくない。聞かれたくないけど、話せば楽になるのを知っている。俺は今でも、逃げたいだけだ。
「……昔……かおるくんっていう友達がいたんです」
嶋田薫くん。名前は今でも覚えている。年の割に細くて、小さかった子。
「幼稚園から一緒で、近所に住んでて……」
忘れたことはない。今でも覚えている。いや、違うな。この言い方は嘘だ。正しくない。
自分が借金を背負うことになって、ある晩にふと、夢を見て思い出した。
「……みすぼらしい子でした。俺が持っている物をかおるくんは一個も持ってなかった。ボロボロの家に住んで、服なんかダサいのばっかで……それでもいつも一緒にいました。仲良くしてて家にもよく呼んで、学校でも外でも毎日一緒で、それで俺……嫌なことをしたんですよ。一回だけじゃない。顔を合わせればいつも嫌な事ばっかりしてた。惨めで可哀想な子だって思ってたから……本当にすごく……酷いこと、したんです……」
「…………」
家にあるものはなんでも見せたしなんだって貸した。誕生会に呼んで大きなケーキを一緒に食べた。
靴をあげた。自分があげた靴だと分かっていながら何も知らないふりをした。初めて見たような顔をして、買ったのかって、笑って聞いた。
哀れみなんて所詮はただの驕りだ。しかしあれはもう、同情ですらなかった。嫌な奴だなんて思われないようにしながら、友達に嫌な事ばかりしてきた。
それが俺だ。見栄っ張りで人を見下す、最低な父親の最低な息子だ。いい人のふりして、優しさを装って、どれだけの屈辱を、与えただろう。
俺を恨んで当然の友達は俺の前からある日いなくなった。俺は酷いことをしたのに、なんの罰も受けずに生きてきた。
けれどもとうとう、バチが当たった。そうだ。あれは。俺に、かえってきたものだった。
「…………俺は……」
「思ったよりもだいぶ無駄だった」
遮るような声を耳にして、次の言葉はハタと出てこなくなる。それと同時に顔を上げた。
不安とともにここから見つめる。その静かな、横顔を。
「感傷に浸ってるとこ悪いけどな、何もお前は特別に選ばれた訳じゃない」
「……え……?」
ゆっくりとブレーキが踏み込まれ、車は緩やかに停車した。目の前の交差点でちょうど切り替わったそこの赤信号が、すぐには青にならないのを知っている。
「不幸ってやつは通り魔みてえなもんだ。凶器持って切りかかろうとしてる相手が悪人かそれとも善人か、そんな事はこれっぽっちも気にしちゃいねえ」
赤でも比内さんの目は前に向いたまま。丸みのない骨ばったその手も、ハンドルに添えられたまま。
視線も手つきも冷静そのものであるがさっきの事務所での雰囲気とは違っているのは、酷薄な様子だけはそこにないこと。
「誰だって自分が悪人だなんて思いたくねえよ。思いたくねえってんならまだマシかもな。テメエで何やってんだか自覚できてねえことすらある」
「…………」
「だからこそ後悔があるならその感情は死ぬまで捨てるな。それを捨てちまった時こそ本当に終わると思え。ただしその昔話と、最近までお前が陥っていた状況とはほんの少しも関係ない」
静かに前に向いていた視線が、とうとう俺に移された。
「背負え。だが履き違えるな。こいつなら不幸になっていいなんて、誰かが決めるような事じゃない」
言い返せることなど何もなかった。車内にはまたしても沈黙が落ちて、しばらくしてから信号は青になった。
無言のまま比内さんはアクセルを踏み込み、止まった時と同じように緩やかに走り出す。
この人に嘘は通用しない。傲慢も、浅ましさも、逃げたいだけの姑息な内心も、すぐに全部見抜かれる。
しばしば見るようになったあの夢は、死ぬまで背負わなきゃならないものだ。
でも比内さんは何も言わない。ただひとつ、言われたのはこれだけ。
「良かったのか」
静かに、責めるでもなく、ただ、聞かれた。だから俺もただ、思う通りに答えた。
「……銀行との契約は正式なものでしたし、保証書に名前を書いたのは父さんです。俺たちはそれを相続しました」
後に続く負債となる。父さんはそんな想定など、一切してもいなかっただろう。
はっと、小さく零れていく。怒りとも呆れとも違う。もしくは、どっちもが混じった笑いだ。
「……騙される方だって悪いんです」
そうじゃない人もいるけれど、父さんの場合は、そう言える。悪いのは騙す方。それはわざわざ言うまでもないような大前提だが、騙された父さんは自業自得だった。落ち度があった。山のように。
馬鹿でなければ引っかからないはずの詐欺にまんまと引っかかった。奢っていたからだ。自分はその人よりも上だと。自分は他の人とは違うと。他人を見下す人間だったせいだ。
そんな人が建てた家に住み、そんな人の稼いだ金で生活していたのが俺だ。
運が悪かった。その通り。俺はたまたま、あの男の息子だった。
「前にも言ったと思いますけど……見栄っ張りなとこ、実際にありました。見下してるってあの人は言ってた。きっとそれも間違ってません。父さんは母さんに対していつも……そういう態度だったので」
家のこともばあちゃんのことも俺のことも全部押し付けた。父さんにとって家族とは単なる飾り。社会的なステータスの一種でしかない。
自分はやりたい仕事だけをやって、それが当然のような顔をしていた。連帯保証人などという重大なことでさえも、家族に一切、相談しようともしない人だ。
きっと母さんだけではない。周りにいる色んな人の事を、そうやって自分よりも下に見ていた。
人を見下して驕りたかぶったその結果が今のこれだ。俺と母さんは運悪く、たまたまその男の家族だった。
運とは何か。そんなの知らない。
お前が不幸なのは誰かが幸福であるせい。桧山は闇金の男にそう言われたらしいが、だとしたら俺もきっと奪っている。誰かから。知らないうちに。
「……俺が……」
「ああ」
「……俺が、前に取り返してもらったあの金は……誰かが取り戻すべきものでもあったんですよね」
チラリとその視線が俺に向いた。道を真っすぐ進む中、その目はすぐさま前に戻されていく。
「そうだな。名目上は」
「…………」
被害者を救済するための制度の話なら俺も聞いた。これを教えてくれたのも中川さんだった。たとえばなんらかの詐欺被害に遭った人達がいたとして、その制度を活用すれば、公的に凍結させた犯罪者グループの口座の残高から被害者に各々分配される。
しかし資金洗浄されていたらそれまで。トバシ口座をいくつも使いまわすような連中から取り戻せる確率は極めて低い。本当ならみんなに分配されるべきだが、本来なら誰一人として救われなかった。
それが制度の限界だ。そんな限界を踏み越えて、比内さんという後ろ盾のあった俺だけがたまたま運よく奪われた金を取り戻した。比内さんが俺のために、無茶をした。
運が悪かったからこうなった。運が良かったから、救われた。だったら運って、なんなんだろう。
「……あの人のした事は許せませんけど、これで良かったんだと思います」
あの男の良くないトモダチも、運を説いて詐欺を正当化した。たまたま幸運を手に入れただけの人間を恨んだあの男の行動が、俺と母さんをこうさせた。
自分が正しいと主張するための言い分なんていくらでも作れる。だけどもしも、それらが全部、最初から何も起きていなければ。桧山も闇金も俺達とはなんの、関係もなかったら。
「あのままだったら俺……きっと父さんみたいになってた」
車のフロントガラスを見ながら、でも実際にはよく見えていない。車はスムーズに走っているけど、浮いたような変な心地がしている。
借金がある。それを恥ずかしいと感じていた。なぜか。惨めだと、思ったからだ。
全てを失くし、何一つ持っていない状況を恥ずかしいと思ってしまって、そこでようやく自覚した。自分がどういう人間なのか。お金のない人達のことを、惨めで恥ずかしいと思っていた自分を。
「……自業自得なのは俺だったのかもしれません」
「あ……?」
「俺はすごく……嫌な奴だから」
外は明るい。道路沿いの歩道を見ても、休日の午前中はどこも人で溢れている。
「……無駄話……してもいいですか」
「……ああ」
今日は素直にうなずかれた。唇が震えそうになる。
話したくない。聞かれたくないけど、話せば楽になるのを知っている。俺は今でも、逃げたいだけだ。
「……昔……かおるくんっていう友達がいたんです」
嶋田薫くん。名前は今でも覚えている。年の割に細くて、小さかった子。
「幼稚園から一緒で、近所に住んでて……」
忘れたことはない。今でも覚えている。いや、違うな。この言い方は嘘だ。正しくない。
自分が借金を背負うことになって、ある晩にふと、夢を見て思い出した。
「……みすぼらしい子でした。俺が持っている物をかおるくんは一個も持ってなかった。ボロボロの家に住んで、服なんかダサいのばっかで……それでもいつも一緒にいました。仲良くしてて家にもよく呼んで、学校でも外でも毎日一緒で、それで俺……嫌なことをしたんですよ。一回だけじゃない。顔を合わせればいつも嫌な事ばっかりしてた。惨めで可哀想な子だって思ってたから……本当にすごく……酷いこと、したんです……」
「…………」
家にあるものはなんでも見せたしなんだって貸した。誕生会に呼んで大きなケーキを一緒に食べた。
靴をあげた。自分があげた靴だと分かっていながら何も知らないふりをした。初めて見たような顔をして、買ったのかって、笑って聞いた。
哀れみなんて所詮はただの驕りだ。しかしあれはもう、同情ですらなかった。嫌な奴だなんて思われないようにしながら、友達に嫌な事ばかりしてきた。
それが俺だ。見栄っ張りで人を見下す、最低な父親の最低な息子だ。いい人のふりして、優しさを装って、どれだけの屈辱を、与えただろう。
俺を恨んで当然の友達は俺の前からある日いなくなった。俺は酷いことをしたのに、なんの罰も受けずに生きてきた。
けれどもとうとう、バチが当たった。そうだ。あれは。俺に、かえってきたものだった。
「…………俺は……」
「思ったよりもだいぶ無駄だった」
遮るような声を耳にして、次の言葉はハタと出てこなくなる。それと同時に顔を上げた。
不安とともにここから見つめる。その静かな、横顔を。
「感傷に浸ってるとこ悪いけどな、何もお前は特別に選ばれた訳じゃない」
「……え……?」
ゆっくりとブレーキが踏み込まれ、車は緩やかに停車した。目の前の交差点でちょうど切り替わったそこの赤信号が、すぐには青にならないのを知っている。
「不幸ってやつは通り魔みてえなもんだ。凶器持って切りかかろうとしてる相手が悪人かそれとも善人か、そんな事はこれっぽっちも気にしちゃいねえ」
赤でも比内さんの目は前に向いたまま。丸みのない骨ばったその手も、ハンドルに添えられたまま。
視線も手つきも冷静そのものであるがさっきの事務所での雰囲気とは違っているのは、酷薄な様子だけはそこにないこと。
「誰だって自分が悪人だなんて思いたくねえよ。思いたくねえってんならまだマシかもな。テメエで何やってんだか自覚できてねえことすらある」
「…………」
「だからこそ後悔があるならその感情は死ぬまで捨てるな。それを捨てちまった時こそ本当に終わると思え。ただしその昔話と、最近までお前が陥っていた状況とはほんの少しも関係ない」
静かに前に向いていた視線が、とうとう俺に移された。
「背負え。だが履き違えるな。こいつなら不幸になっていいなんて、誰かが決めるような事じゃない」
言い返せることなど何もなかった。車内にはまたしても沈黙が落ちて、しばらくしてから信号は青になった。
無言のまま比内さんはアクセルを踏み込み、止まった時と同じように緩やかに走り出す。
この人に嘘は通用しない。傲慢も、浅ましさも、逃げたいだけの姑息な内心も、すぐに全部見抜かれる。
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