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56.真実の所望Ⅰ
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夕食の最中に、比内さんのスマホが鳴った。手に取り、ディスプレイを確認したのを、前の席からそれとなく見ていた。
比内さんが椅子を引いたのは、そのすぐ後。
「食ってろ」
「あ、はい……」
そう言って部屋を出ていった。初めての事だった。食事中にスマホを手に取る事はしない人だから、ほんの少しだけ意外に思った。
リビングのドアを開けて比内さんはすぐに戻ってきた。何事もなかったかのように着席するその様子を窺い見て、そうする必要は決してないのに、躊躇いつつも口を開いた。
「……仕事ですか?」
「いや……すまん。なんでもない」
どうしてか、目は合わなかった。なんで、謝られたのだろう。
いつだって綺麗なヘーゼルの目が、どこを見ているのかは分からなかった。
***
翌日の、土曜日の朝。比内さんのスマホが鳴った。朝食を終えて少し経った頃。
ディスプレイを確認した比内さんはすぐさま腰を上げ部屋へと行った。その時も、そこから戻ってきた今も、俺は呑気に使った食器をワシャワシャ洗っていたのだが、流し台の前まで比内さんが自ら足を向けてきた。
「陽向」
広すぎず狭すぎずちょうどいい幅のオープンキッチン越しに呼ばれ、顔を上げた。すると比内さんは言った。
「出かけるぞ」
「え?」
「それは後でいい。来い」
「あ……はい」
居候させてもらって、バイト先でも顔を合わせて、期間はさほど長くないが一緒にいた時間は短くないから、この人の表情の変化にもいささか気づきやすくなったとは思う。
口調も態度も常に無駄がないものの、今のこれは普段とは違った。厳しい、というか、張りつめている。それだ。
無駄がなく厳しい表情の中に、いつもより重たいものが確かにあった。
作業を中断して慌てて水を止め、どんどん先に行く比内さんを手ぶらのまま追いかけ出てきた。
マンションの駐車場まで連れられて、乗れと言われて助手席に乗り込む。
「あの、どこに……?」
「事務所だ」
「……仕事ですか?」
「違う」
必要最低限。最初から比内さんはそうだった。しかし今はやはり、いつもよりも温度がない。
ほぼ会話のないまま車が到着した事務所には、当然ながら誰もいなかった。
土日祝日は定休日。比内さんはいつだって仕事をしているが、普段の今日なら事務所は開かない。ここはいつも静かに落ち着いているけど、いつも以上にガランとして感じた。
「座ってろ」
「はい……」
通されたのは比内さんの部屋。ソファーを示され端っこに腰かける。
比内さんはデスクのそばで立って待っていた。何を待っているのかは知らないけれど。しかし少しするとドアの向こうが、いくらか騒がしいのに気付いた。
その声はこちらに近づいてくる。ガチャリと、外から開かれたドア。
「よう、冬弥。待たせたな」
「遅ぇ」
「そう言うなって。お望みのブツだ」
気さくな呼び声とともに入ってきたのは、知らない男性。比内さんと顔を合わせるなり軽い調子で言ったその人は、言葉通り、物でも引っ掴むような態度で誰か、人間を、男の人を、連れ立てている。
ガダッと、その人に引きずられるように、無造作に歩かされる男のその顔。頬がこけて、それによって顔色も悪いように思える。怯えている様子に見えた。
白髪交じりで痩せているせいで年代の予想を付けるのも難しいが、これまたやはり、知らない人だった。
「え……」
思わず、腰を上げていた。誰だ。なんなんだ、この人達は。
比内さんが俺の方に足を向けたから、咄嗟に俺もそちらに動いた。ただ事でないのだけは分かる。それ以上のことは、全く読めない。
「……あの…」
「ごめんね陽向。お待たせ」
「え、あ……」
俺を呼びかける声とともに後ろからはもう一人入ってきた。中川さんだ。いつも通り、に見えるけど。いつもの雰囲気とはどこか違う。
前の二人に続いて部屋の内側に入ると中川さんがドアを静かに閉めた。捕まっている男はビクついたようにチラリと後ろを振り返り、しかしそこには中川さんがいる。まるで逃がさないとでも言うかのように、ドアの前に立っている。
おどおどとした男は諦めた表情で前に向き直った。視線は落したまま落ち着きなくキョロキョロと。最初に入ってきた知らない男性にドンと押され、比内さんのすぐ目の前まで無理やりに歩かされてくる。
そうして差し出されるなり比内さんの手が、ガッと、いささか手荒い動作で、その男を床に投げ出した。
少し、息を飲む。目の前で急に始まった何かに。
床に両手をつきへたり込んだその男を見下ろしながら、比内さんが冷たく言うから、余計に。
「陽向」
声と言葉は、俺に向けて。視線はずっと、床の男に向けて。
「こいつが桧山だ」
ヒヤマ、と。比内さんの目は男を見下ろしているが、その声はやはり俺に向けられている。
一瞬の間、分からない。反応は思わず遅れた。久しぶりに耳にした、その名前。
「…………は」
「お前に借金背負わせた元凶がこの男だ」
「…………」
ヒヤマ。床に投げ出されている男。この人が誰で、どういう人か、はっきり言われてもやはり分からない。
何も言えずにただ見下ろす俺に、その男はチラリとだけ目を向けてきたが、すぐにパッと気まずそうに逸らされた。
「なんで……だって……」
目の前で、床にへたり込んでいる男は。桧山。父さんが連帯保証人になった相手の人の名だ。元々の債務者である人。
「死んだって……」
参りますよ勝手に死なれちゃ。
ニヤつきながら言い放たれた、あの時の言葉が頭をよぎった。それを見透かしたかのように、比内さんが冷静に返した。
「お前それ誰から聞いた」
「……え……」
「それをどうやって知ったんだ」
「…………」
勝手に死んだ。そのせいで困っている。そういうことを言って、母さんと俺を嘲笑ったのは。
「闇金の……奴らに……」
「そのあと自分らで正式に確かめたのか。葬儀でも遺影でも書面でもなんでもいい。何かを自分で実際に見たか」
「…………」
「そういうことだ」
銀行からは、ただ通知が来ただけ。次に訪れたあいつらは、笑っていた。それを見て、それを聞いて、死んでいたのだと理解した。殺されたのかもしれないと。いいや、違う。殺されたのだと。
あれは確実に脅しでもあった。同じようになりたくなければ金を払え。そういう意味だった。
桧山の死を知らされた瞬間から俺達は地獄に引きずり込まれて、そんな状況で事実を調べるどころでは、とてもなかった。そんな余裕はない。時間的にも精神的にも。だから裏付けなんて取っていない。死んだのだと、ただただ思い込んでいた。
「この男、逃げ回るのだけは上手いようでな。捕まえるのに手間取った。そうだろ?」
「おう」
桧山をここに連れて来た、見知らぬその人が比内さんに応えた。
「探し出すのもなかなか苦労した。あそこまでチョロチョロできる素人も珍しい」
桧山と呼ばれたこの男は、さっきからずっと顔を伏せている。床に両手をつき、首を垂れるようにして、それで少し震えているのが外目からも分かった。
その人を視界に入れている俺も、いまだに状況が把握できていない。目の前に、地獄を持ってきた人間がいる。比内さんの顔を一度見て、それからまたその男を見下ろした。
「どうして……ここに……」
「知りたいと思わねえか」
「……なに、を……」
「お前がどうしてああなったのか」
「…………」
酷く冷めた目で桧山を眼下に捉えながら、比内さんのその声は床の上に落とされた。
「おい。床に貼り付かせるためにここまで連れてこさせた訳じゃねえんだよ」
「っ……」
「このガキの顔をまともに見る事もできねえか」
「ちがうッ……本当に……この子を陥れるつもりなんて……っ」
「釈明は求めてない」
真っすぐに、冷たい声だけが落とされる。
「事実だけを話せ」
「……っ」
冷たく睨まれ、この男がヒクリと息をのむのが分かった。異様に目をギョロギョロとさせ、行き場のないような顔をして、両腕を微かに震わせながら覚束ない様子でまた床を見下ろした。
「本当に……こんな、つもりじゃなかった……」
比内さんが椅子を引いたのは、そのすぐ後。
「食ってろ」
「あ、はい……」
そう言って部屋を出ていった。初めての事だった。食事中にスマホを手に取る事はしない人だから、ほんの少しだけ意外に思った。
リビングのドアを開けて比内さんはすぐに戻ってきた。何事もなかったかのように着席するその様子を窺い見て、そうする必要は決してないのに、躊躇いつつも口を開いた。
「……仕事ですか?」
「いや……すまん。なんでもない」
どうしてか、目は合わなかった。なんで、謝られたのだろう。
いつだって綺麗なヘーゼルの目が、どこを見ているのかは分からなかった。
***
翌日の、土曜日の朝。比内さんのスマホが鳴った。朝食を終えて少し経った頃。
ディスプレイを確認した比内さんはすぐさま腰を上げ部屋へと行った。その時も、そこから戻ってきた今も、俺は呑気に使った食器をワシャワシャ洗っていたのだが、流し台の前まで比内さんが自ら足を向けてきた。
「陽向」
広すぎず狭すぎずちょうどいい幅のオープンキッチン越しに呼ばれ、顔を上げた。すると比内さんは言った。
「出かけるぞ」
「え?」
「それは後でいい。来い」
「あ……はい」
居候させてもらって、バイト先でも顔を合わせて、期間はさほど長くないが一緒にいた時間は短くないから、この人の表情の変化にもいささか気づきやすくなったとは思う。
口調も態度も常に無駄がないものの、今のこれは普段とは違った。厳しい、というか、張りつめている。それだ。
無駄がなく厳しい表情の中に、いつもより重たいものが確かにあった。
作業を中断して慌てて水を止め、どんどん先に行く比内さんを手ぶらのまま追いかけ出てきた。
マンションの駐車場まで連れられて、乗れと言われて助手席に乗り込む。
「あの、どこに……?」
「事務所だ」
「……仕事ですか?」
「違う」
必要最低限。最初から比内さんはそうだった。しかし今はやはり、いつもよりも温度がない。
ほぼ会話のないまま車が到着した事務所には、当然ながら誰もいなかった。
土日祝日は定休日。比内さんはいつだって仕事をしているが、普段の今日なら事務所は開かない。ここはいつも静かに落ち着いているけど、いつも以上にガランとして感じた。
「座ってろ」
「はい……」
通されたのは比内さんの部屋。ソファーを示され端っこに腰かける。
比内さんはデスクのそばで立って待っていた。何を待っているのかは知らないけれど。しかし少しするとドアの向こうが、いくらか騒がしいのに気付いた。
その声はこちらに近づいてくる。ガチャリと、外から開かれたドア。
「よう、冬弥。待たせたな」
「遅ぇ」
「そう言うなって。お望みのブツだ」
気さくな呼び声とともに入ってきたのは、知らない男性。比内さんと顔を合わせるなり軽い調子で言ったその人は、言葉通り、物でも引っ掴むような態度で誰か、人間を、男の人を、連れ立てている。
ガダッと、その人に引きずられるように、無造作に歩かされる男のその顔。頬がこけて、それによって顔色も悪いように思える。怯えている様子に見えた。
白髪交じりで痩せているせいで年代の予想を付けるのも難しいが、これまたやはり、知らない人だった。
「え……」
思わず、腰を上げていた。誰だ。なんなんだ、この人達は。
比内さんが俺の方に足を向けたから、咄嗟に俺もそちらに動いた。ただ事でないのだけは分かる。それ以上のことは、全く読めない。
「……あの…」
「ごめんね陽向。お待たせ」
「え、あ……」
俺を呼びかける声とともに後ろからはもう一人入ってきた。中川さんだ。いつも通り、に見えるけど。いつもの雰囲気とはどこか違う。
前の二人に続いて部屋の内側に入ると中川さんがドアを静かに閉めた。捕まっている男はビクついたようにチラリと後ろを振り返り、しかしそこには中川さんがいる。まるで逃がさないとでも言うかのように、ドアの前に立っている。
おどおどとした男は諦めた表情で前に向き直った。視線は落したまま落ち着きなくキョロキョロと。最初に入ってきた知らない男性にドンと押され、比内さんのすぐ目の前まで無理やりに歩かされてくる。
そうして差し出されるなり比内さんの手が、ガッと、いささか手荒い動作で、その男を床に投げ出した。
少し、息を飲む。目の前で急に始まった何かに。
床に両手をつきへたり込んだその男を見下ろしながら、比内さんが冷たく言うから、余計に。
「陽向」
声と言葉は、俺に向けて。視線はずっと、床の男に向けて。
「こいつが桧山だ」
ヒヤマ、と。比内さんの目は男を見下ろしているが、その声はやはり俺に向けられている。
一瞬の間、分からない。反応は思わず遅れた。久しぶりに耳にした、その名前。
「…………は」
「お前に借金背負わせた元凶がこの男だ」
「…………」
ヒヤマ。床に投げ出されている男。この人が誰で、どういう人か、はっきり言われてもやはり分からない。
何も言えずにただ見下ろす俺に、その男はチラリとだけ目を向けてきたが、すぐにパッと気まずそうに逸らされた。
「なんで……だって……」
目の前で、床にへたり込んでいる男は。桧山。父さんが連帯保証人になった相手の人の名だ。元々の債務者である人。
「死んだって……」
参りますよ勝手に死なれちゃ。
ニヤつきながら言い放たれた、あの時の言葉が頭をよぎった。それを見透かしたかのように、比内さんが冷静に返した。
「お前それ誰から聞いた」
「……え……」
「それをどうやって知ったんだ」
「…………」
勝手に死んだ。そのせいで困っている。そういうことを言って、母さんと俺を嘲笑ったのは。
「闇金の……奴らに……」
「そのあと自分らで正式に確かめたのか。葬儀でも遺影でも書面でもなんでもいい。何かを自分で実際に見たか」
「…………」
「そういうことだ」
銀行からは、ただ通知が来ただけ。次に訪れたあいつらは、笑っていた。それを見て、それを聞いて、死んでいたのだと理解した。殺されたのかもしれないと。いいや、違う。殺されたのだと。
あれは確実に脅しでもあった。同じようになりたくなければ金を払え。そういう意味だった。
桧山の死を知らされた瞬間から俺達は地獄に引きずり込まれて、そんな状況で事実を調べるどころでは、とてもなかった。そんな余裕はない。時間的にも精神的にも。だから裏付けなんて取っていない。死んだのだと、ただただ思い込んでいた。
「この男、逃げ回るのだけは上手いようでな。捕まえるのに手間取った。そうだろ?」
「おう」
桧山をここに連れて来た、見知らぬその人が比内さんに応えた。
「探し出すのもなかなか苦労した。あそこまでチョロチョロできる素人も珍しい」
桧山と呼ばれたこの男は、さっきからずっと顔を伏せている。床に両手をつき、首を垂れるようにして、それで少し震えているのが外目からも分かった。
その人を視界に入れている俺も、いまだに状況が把握できていない。目の前に、地獄を持ってきた人間がいる。比内さんの顔を一度見て、それからまたその男を見下ろした。
「どうして……ここに……」
「知りたいと思わねえか」
「……なに、を……」
「お前がどうしてああなったのか」
「…………」
酷く冷めた目で桧山を眼下に捉えながら、比内さんのその声は床の上に落とされた。
「おい。床に貼り付かせるためにここまで連れてこさせた訳じゃねえんだよ」
「っ……」
「このガキの顔をまともに見る事もできねえか」
「ちがうッ……本当に……この子を陥れるつもりなんて……っ」
「釈明は求めてない」
真っすぐに、冷たい声だけが落とされる。
「事実だけを話せ」
「……っ」
冷たく睨まれ、この男がヒクリと息をのむのが分かった。異様に目をギョロギョロとさせ、行き場のないような顔をして、両腕を微かに震わせながら覚束ない様子でまた床を見下ろした。
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