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37.城塞の危機Ⅰ
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「んんんっまー! 最っ高……!!」
「お口に合って良かったです」
鍋敷きの上の耐熱皿にフォークをカツカツ突っ込みながら中川さんがモグモグしている。
満足そうな中川さんとは対照的に、俺は少々ハラハラしている。
ここは比内さんの家だ。その比内さんはまだ帰ってきていない。主不在の家の中で中川さんはパクパクそれを食っている。
もしかすると味が物足りないかもしれないので、マヨネーズを出した小皿と醤油差しをダイニングテーブルに置いた。中川さんはさっそく軽快な動作でフォークにマヨネーズを掬わせている。
「比内は毎日こんなゴハン食えて幸せだよね。てかグラタン手作りする男子高校生なんているんだ」
「グラタンと言ってもこれは簡易版ですが」
堂々とグラタンと呼べるかどうかは微妙なところだ。
ホワイトソースを作る時間はなかったので代用として豆腐と卵。ジャガイモとブロッコリーとマッシュルームを大まかにゴロッと入れて、チーズとパン粉でごまかしてあるだけの完全な手抜き料理だ。
慌てて追加で作ったグラタンもどきとは別に、ちゃんと夕食の準備は進めている。
比内さんは今夜も少し遅くなるそうだ。事務所を出てくる前に夕食は先に食っていろと言われていた。
待たなくていい。分かりました。簡潔なやり取りののちに比内さんの執務室を後にしようとしたその時、外からガチャリと開かれたドア。顔をのぞかせたのは中川さんだ。
今日は俺ももう上がるねー、おつかれー。そこまで言い終えるまでに二秒強。返事も聞かずにバタンとドアが閉められるまでには一秒弱。
着席したままビキッと眉間を寄せていた比内さんとは正反対に、ドアの外からはおつかれーおつかれーと七瀬さんと長谷川さんに言って回る明るい声が響いていた。
そうやっていち早く事務所を出てきた中川さんは現在、比内さんの家でご飯を食べている。
「他の具材でもこういうの作れたりする?」
「ええ、はい。これなら大体は同じ感じでいけると思います」
「普段はどういうの作るの? 和? 洋? 中?」
「ああ……色々ですね。その日安い食材に合わせて」
「その年で家計のやりくりまで頭に入れてんのか。すげえな」
何せ人様から結構な額の金を預けられているもので。
ハハッと乾いた笑いで適当に返した俺を気にすることなく、中川さんは大きめのブロッコリーにたっぷりのマヨネーズを付けていた。
「比内はご飯のリクエストとかしてくる?」
「いえ、そういうのは……。はっきりした好みはよく分からないので好きそうかなってものを中心に」
「家計のこと考えてる上に家主の好みまで気使ってんの? そんなんで自分が食べたいものちゃんと食えてる?」
「俺は食えさえすればなんでも大丈夫です」
「十六の男が何言ってんだい。もうちょっと欲深くなっときなって。少年の健気な答えなんか聞かされてお兄さんは今にもボロボロ泣きそうだ」
ボロボロ泣きそうな割に食事の手は止まらない。ブロッコリーのモフッとした上の部分だけを半端にかじり、フォークに突き刺さった下半分にもさらにまたマヨネーズをつけていた。
マヨネーズ追加しよう。冷蔵庫に行こうとしたところで言われた。
「陽向は学校でモテるでしょ」
唐突にそんなことを。思わず振り向く。
「……え?」
「若いのにこんなに気が利いて品があって優しくてそのうえ顔もいいとか最高じゃないか。俺がクラスの女子なら放っとかないよ」
「え……いえ。いえいえ。全然」
「謙遜しちゃってぇ」
「いえ、本当に」
「またまたー」
「…………」
人生でモテた事なんてない。そもそも女子と関わる事があまりない。
晃がいなければ男友達すらちゃんとできていたか自信がないほどだ。
「陽向はまだまだ将来が楽しみなタイプだよね。つーかクソ嫌味なほどのモデル体型な野郎が近くにいるから気づきにくいけど陽向も結構背ぇ伸びたよなあ、ほんの半年で。少年の成長はあっという間だよ。制服とかキツくなってない? 大丈夫?」
「あ、はい。最初にちょっと大きめで作ったので」
「そうかそうか。もし窮屈になったら比内に新しいの買わせればいいさ」
「…………」
グラタンもどきをパクパクしながら恐ろしい事を言ってくる。聞かなかったことにしてマヨネーズを取りに行った。
ついでにウーロン茶も一緒に出すと、すかさずゴクゴク飲んでいた。この数分で体内の塩分濃度はかなり増しただろうからな。
「将来はごはん屋さん出しなよ。うん、それがいい。開業までは俺が全面サポートするからドンと任せて」
「どこの胡散臭いコンサルだテメエは」
すぐ近くから聞こえた低い声。俺も中川さんも顔を上げた。帰ってきた比内さんがダイニングテーブルに向って歩いてくる。
なんだか最近こういうの多いな。ちなみに昨日のあのプリンは二個とも俺が食ったのだが濃厚でとても美味かった。
ここからリビングのドアは死角になっていて見えない。しかし比内さんからすれば、ドアを開けたところから中川さんの声ははっきり聞こえていただろう。
聞こえていたことを分かっているはずの中川さんはなんのそので、左手を上げてヒラッと振りながら気にせずフォークにブロッコリーを刺した。
「やっほー比内。お邪魔してるよ」
「勝手にお邪魔してんじゃねえ。なぜお前がウチで飯を食ってる」
「いやもう聞いてよ、陽向ってば気が利くんだから。お腹減ったなーって俺がちょーっと言い続けてたらパパッとこれ作ってくれてさ」
「それでテメエだけなんか食ってんのか。ウチのガキに何させてんだ」
「比内のご飯は今作ってくれてるから大丈夫だよ」
「帰れ」
比内さんと俺の晩ごはんは小あじの南蛮漬けがメインだ。
「遅くなるとか言ってたくせになんかずいぶん早くない?」
「お前のあの帰り方を見て嫌な予感がしたもんでな。ウチの中に害虫が入り込んでたら蹴り出してやろうと思って早々に切り上げてきた」
「心配しすぎだよー。こんな綺麗な家に虫なんか湧かないって」
「やっぱ蹴り殺すことにする」
真後ろから睨み落とされても中川さんは食い続けていた。うんざりしたようにイライラと息をつき、比内さんの目はこっちに。
「おい。こいつが来ても家に入れるなと前に言っといただろ」
「すみません……スーパーでお会いしまして……」
「…………」
比内さんの顔が殊更にイラっとした。俺のハラハラは的中してしまったようだ。
「お口に合って良かったです」
鍋敷きの上の耐熱皿にフォークをカツカツ突っ込みながら中川さんがモグモグしている。
満足そうな中川さんとは対照的に、俺は少々ハラハラしている。
ここは比内さんの家だ。その比内さんはまだ帰ってきていない。主不在の家の中で中川さんはパクパクそれを食っている。
もしかすると味が物足りないかもしれないので、マヨネーズを出した小皿と醤油差しをダイニングテーブルに置いた。中川さんはさっそく軽快な動作でフォークにマヨネーズを掬わせている。
「比内は毎日こんなゴハン食えて幸せだよね。てかグラタン手作りする男子高校生なんているんだ」
「グラタンと言ってもこれは簡易版ですが」
堂々とグラタンと呼べるかどうかは微妙なところだ。
ホワイトソースを作る時間はなかったので代用として豆腐と卵。ジャガイモとブロッコリーとマッシュルームを大まかにゴロッと入れて、チーズとパン粉でごまかしてあるだけの完全な手抜き料理だ。
慌てて追加で作ったグラタンもどきとは別に、ちゃんと夕食の準備は進めている。
比内さんは今夜も少し遅くなるそうだ。事務所を出てくる前に夕食は先に食っていろと言われていた。
待たなくていい。分かりました。簡潔なやり取りののちに比内さんの執務室を後にしようとしたその時、外からガチャリと開かれたドア。顔をのぞかせたのは中川さんだ。
今日は俺ももう上がるねー、おつかれー。そこまで言い終えるまでに二秒強。返事も聞かずにバタンとドアが閉められるまでには一秒弱。
着席したままビキッと眉間を寄せていた比内さんとは正反対に、ドアの外からはおつかれーおつかれーと七瀬さんと長谷川さんに言って回る明るい声が響いていた。
そうやっていち早く事務所を出てきた中川さんは現在、比内さんの家でご飯を食べている。
「他の具材でもこういうの作れたりする?」
「ええ、はい。これなら大体は同じ感じでいけると思います」
「普段はどういうの作るの? 和? 洋? 中?」
「ああ……色々ですね。その日安い食材に合わせて」
「その年で家計のやりくりまで頭に入れてんのか。すげえな」
何せ人様から結構な額の金を預けられているもので。
ハハッと乾いた笑いで適当に返した俺を気にすることなく、中川さんは大きめのブロッコリーにたっぷりのマヨネーズを付けていた。
「比内はご飯のリクエストとかしてくる?」
「いえ、そういうのは……。はっきりした好みはよく分からないので好きそうかなってものを中心に」
「家計のこと考えてる上に家主の好みまで気使ってんの? そんなんで自分が食べたいものちゃんと食えてる?」
「俺は食えさえすればなんでも大丈夫です」
「十六の男が何言ってんだい。もうちょっと欲深くなっときなって。少年の健気な答えなんか聞かされてお兄さんは今にもボロボロ泣きそうだ」
ボロボロ泣きそうな割に食事の手は止まらない。ブロッコリーのモフッとした上の部分だけを半端にかじり、フォークに突き刺さった下半分にもさらにまたマヨネーズをつけていた。
マヨネーズ追加しよう。冷蔵庫に行こうとしたところで言われた。
「陽向は学校でモテるでしょ」
唐突にそんなことを。思わず振り向く。
「……え?」
「若いのにこんなに気が利いて品があって優しくてそのうえ顔もいいとか最高じゃないか。俺がクラスの女子なら放っとかないよ」
「え……いえ。いえいえ。全然」
「謙遜しちゃってぇ」
「いえ、本当に」
「またまたー」
「…………」
人生でモテた事なんてない。そもそも女子と関わる事があまりない。
晃がいなければ男友達すらちゃんとできていたか自信がないほどだ。
「陽向はまだまだ将来が楽しみなタイプだよね。つーかクソ嫌味なほどのモデル体型な野郎が近くにいるから気づきにくいけど陽向も結構背ぇ伸びたよなあ、ほんの半年で。少年の成長はあっという間だよ。制服とかキツくなってない? 大丈夫?」
「あ、はい。最初にちょっと大きめで作ったので」
「そうかそうか。もし窮屈になったら比内に新しいの買わせればいいさ」
「…………」
グラタンもどきをパクパクしながら恐ろしい事を言ってくる。聞かなかったことにしてマヨネーズを取りに行った。
ついでにウーロン茶も一緒に出すと、すかさずゴクゴク飲んでいた。この数分で体内の塩分濃度はかなり増しただろうからな。
「将来はごはん屋さん出しなよ。うん、それがいい。開業までは俺が全面サポートするからドンと任せて」
「どこの胡散臭いコンサルだテメエは」
すぐ近くから聞こえた低い声。俺も中川さんも顔を上げた。帰ってきた比内さんがダイニングテーブルに向って歩いてくる。
なんだか最近こういうの多いな。ちなみに昨日のあのプリンは二個とも俺が食ったのだが濃厚でとても美味かった。
ここからリビングのドアは死角になっていて見えない。しかし比内さんからすれば、ドアを開けたところから中川さんの声ははっきり聞こえていただろう。
聞こえていたことを分かっているはずの中川さんはなんのそので、左手を上げてヒラッと振りながら気にせずフォークにブロッコリーを刺した。
「やっほー比内。お邪魔してるよ」
「勝手にお邪魔してんじゃねえ。なぜお前がウチで飯を食ってる」
「いやもう聞いてよ、陽向ってば気が利くんだから。お腹減ったなーって俺がちょーっと言い続けてたらパパッとこれ作ってくれてさ」
「それでテメエだけなんか食ってんのか。ウチのガキに何させてんだ」
「比内のご飯は今作ってくれてるから大丈夫だよ」
「帰れ」
比内さんと俺の晩ごはんは小あじの南蛮漬けがメインだ。
「遅くなるとか言ってたくせになんかずいぶん早くない?」
「お前のあの帰り方を見て嫌な予感がしたもんでな。ウチの中に害虫が入り込んでたら蹴り出してやろうと思って早々に切り上げてきた」
「心配しすぎだよー。こんな綺麗な家に虫なんか湧かないって」
「やっぱ蹴り殺すことにする」
真後ろから睨み落とされても中川さんは食い続けていた。うんざりしたようにイライラと息をつき、比内さんの目はこっちに。
「おい。こいつが来ても家に入れるなと前に言っといただろ」
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