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138.反撃Ⅰ
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ストーカー。痴漢。強制わいせつ。強制性交。それらに起因する暴行。その手の被害についていくつも。被害者にとっては全てが恐怖で、酷い屈辱であるだろう事件。
誰かが何かを自分にしてくる。その恐ろしさと、憤り、惨めさ。体験したからこそ分かることもある。だから俺には知る必要があった。
被害者の多くは女性だが、男性被害者も一定数いる。その数を調べきるのは不可能だ。少々ネットを開いただけでも、この狭い国の中に限っても、いくつもある。次々に出てくる。
警察が公式に出している認知率や、しかるべき機関による情報ページに、個人が書いた生々しい手記も。
「…………」
ノートパソコンを前にしながら一度だけゆっくり瞬きをした。
舌打ちと溜め息を繰り返しそうになっては、さっきから何度も押し止めている。表に出ている被害数だけでもこのありさまだ。実情はもっと深刻だろう。
犯罪被害を受けても訴えにまでは出られない男性の数は少なくないようだ。
社会的な立場を気にしたり、恥ずかしいという感情が勝ったり。男の自分が、なんて情けない。そう思うから。俺もそうだった。情けない。みっともない。今もまだそう思っている。
女のくせにと言われて生きづらさを感じる女性は世の中にたくさんいるはず。きっとそれと同じことだ。男のくせにと言われるのが怖くて、自分が受けた被害を誰にも言えない。
犯人は捕まった。捕まった後のことを考え、これからどうするべきか迷いがあった。俺は黙っていていいのだろうか。俺には口を閉ざす権利があるが、反対に主張する権利もあるのに。
恥ずかしい。情けない。だから声を上げない。それはこの社会そのものに負けるということにならないだろうか。
犯人を逃がすだけじゃない。社会に負ける。世間に負ける。この世の中でまかり通っている、理不尽に屈するのと同じことだ。
***
暴行と住居侵入で現行犯逮捕。その後警察での取り調べにより、一連のストーカー行為についても本人が自供した。ついでに暴行については傷害の捜査へと切り替わった。その他にも諸々の、色んな罪をくっつけて。
向こうは一方的に俺を知っていた。俺も知っているには知っていたが、向こうは俺をよく覚えてもいた。
二日間だけの単発バイト。イベントスタッフへの指示出しを行っていたあの男。イベント運営の作業開始前には当然ながら点呼があった。そのため派遣会社から向こうの会社には各スタッフのフルネームが渡されていた。
名簿に記載されているのは氏名だけだ。住所も電話番号もちろん書いていない。あの男が俺の住所を特定できた最初のきっかけは偶然によるところも大きい。
ある日うちの最寄駅で降り立ったそいつは、改札を出ていく人の流れの中に俺がいるのを見かけたらしい。一瞬ですぐさま気付いたという。このまま後をついていけば家の場所が分かるかもしれない。その期待もすぐさま現実となり、あのマンションに行き着いた。住所を知り、そこのエントランスで俺が開いた右端のポストから部屋番号も把握した。
手紙を送ったのは気持ちを伝えるため。マンションには何度も足を運んだ。部屋のドアの前まで行ったこともある。隣の部屋の番号も確認し、そこにも手紙を送り付けた。
夜道では後ろを歩くようになった。時々は物陰から写真を撮った。ある日とうとう鍵が開いたため、最後には部屋の中にまで足を踏み入れた。
あの男の供述によれば、そこまでが一連の流れだ。
「少し休憩しますか?」
「いえ」
「このまま続けても大丈夫ですか?」
「はい。お願いします」
調書作成のために俺も警察署に呼ばれた。話を聞かされ、話を聞かれ、所々で質問に答える。
そもそも捕まった男はなぜあの駅に行ったのか。もしかしたら会えるかもしれないと思った。警察からの問いかけに、本人がそう答えているそうだ。
一度や二度のことではない。どうやら度々あの駅に赴いていたらしい。その付近をうろつき、すると数日して本当に俺を見つけた。だからつい、後をついていった。それでたまたま家の場所を知った。
悪びれるふうのないらしいクソ野郎は、あの駅を教えたのは俺だと主張しているそうだ。来てほしいと俺が言っていたのだと。
警察の人にそこまで聞かされた俺の感想はただ一つ。くそキモイ。
最寄駅を教えたのは事実だ。バイト中に話の流れで喋った。
なぜなら本名すら分からないネット上でのやり取りはなく、ましてや出会い系の類でもなく、あの男は少なくとも顔見知りでありなおかつ派遣先の正社員。バイト作業の指導役に当たる目上の相手である訳だから、自然なやり取りの中で利用駅を聞かれ、素直にその答えを言った。これまでだって最寄駅くらいなら疑問も抱かず普通に答えていた。
確かに思慮深いとは言い難いだろう。これだから日本人は平和ボケだなんだと外からやいやい言われてしまう。
危機管理能力ど底辺な言動は俺の不注意だと認めるしかないが、しかし駅名を把握したあいつのその後の行動は犯罪でしかない。
手紙と写真は証拠として全て警察に提出済み。あいつのパソコンもすでに押収されている。俺に送り付けた一文の数々はパソコンの中のデータとして丸ごと保存されたままだったようだ。不幸中の幸いと言ったところで消去されずに残っていた。
フォルダにズラッと並んでいたのは気味の悪い文章の数々と、それから大量の俺の写真。撮られていたのはあの一枚ではなく、他の日にも度々盗撮されていたようだ。
それらの写真は確認のために警察で見せられた。驚いたことに花屋でのバイト中の様子まで。店先で客を送り出す俺が、そこには何枚も含まれていた。
どうにも一連の無言電話と、塗装作業の日の不審人物の正体もあの男だったようだ。
俺たちがあの日気づくよりも前からあいつは花屋の近くをうろついていた。俺が花屋でバイトしていると知ったのもやはり後を付けたからだ。休日に家を出た俺の後を追ったところ、あの花屋に辿り着いたと。
花屋での盗撮写真の俺はどれも小さい。長いこと遠目から見ていたそうだ。
しかしバイトの俺は当然ながらいる日といない日とでかなりまちまち。一日中張り込んでいても姿を見られないときもある。見えない日が続くと遠目から眺めているだけでは次第に満足すらいかなくなって、それで店に電話をかけた。
一回目に出たのは俺じゃなかった。次の日の電話口に俺が出ると、あいつは花屋を覗きに行った。
そしてさらにその翌日の不審者騒動。それが作業をしていたあの定休日だ。その時にも無言電話がかかってきた。その電話も俺が取った。しかし声を聞いたのは電話だけではなく、直接喋ったこともあるとあいつは言っているそうだ。
「あなたに声をかけられたと言っているんですよ」
「はい?」
「店の前で、鉢植えって言うんですかね。あなたがそれを勧めてくれたと」
「…………」
鉢植え。頭の中で思い起こし、ぼんやりと記憶に引っかかった。
あれか。あれだ。可愛いやつ。丸っこいの。小さい花がモフっと集まっている、鉢植えのポットマム。
俺のせいで売り逃したと思っていたからよく覚えている。あの時の奴だ。ポットマムを店に戻そうとしたところでその気配に気づき、振り返って慌てて声を掛けたらさっさと行ってしまった客もどき。
何が勧めてくれただ気持ち悪い。すすめる前にあいつは逃げた。
危険を想定するほどの雰囲気はなかったが今にして思えば挙動不審だったかもしれない。頑なに目を合わせようとはせず、こっちから声をかけると慌てたようにそそくさと。
売り逃したとばかり思っていた。だが違った。見込み客ですらなかった。客でもなんでもないあんな奴に小さくて可愛いポットマムをお嫁に出さなくて本当に良かった。
ちなみにあのポットマムは翌々日の営業日に女性のお客さんがお買い上げしてくれた。植物を愛している常連さんだから大切にしてくれているだろう。
ストーカー。痴漢。強制わいせつ。強制性交。それらに起因する暴行。その手の被害についていくつも。被害者にとっては全てが恐怖で、酷い屈辱であるだろう事件。
誰かが何かを自分にしてくる。その恐ろしさと、憤り、惨めさ。体験したからこそ分かることもある。だから俺には知る必要があった。
被害者の多くは女性だが、男性被害者も一定数いる。その数を調べきるのは不可能だ。少々ネットを開いただけでも、この狭い国の中に限っても、いくつもある。次々に出てくる。
警察が公式に出している認知率や、しかるべき機関による情報ページに、個人が書いた生々しい手記も。
「…………」
ノートパソコンを前にしながら一度だけゆっくり瞬きをした。
舌打ちと溜め息を繰り返しそうになっては、さっきから何度も押し止めている。表に出ている被害数だけでもこのありさまだ。実情はもっと深刻だろう。
犯罪被害を受けても訴えにまでは出られない男性の数は少なくないようだ。
社会的な立場を気にしたり、恥ずかしいという感情が勝ったり。男の自分が、なんて情けない。そう思うから。俺もそうだった。情けない。みっともない。今もまだそう思っている。
女のくせにと言われて生きづらさを感じる女性は世の中にたくさんいるはず。きっとそれと同じことだ。男のくせにと言われるのが怖くて、自分が受けた被害を誰にも言えない。
犯人は捕まった。捕まった後のことを考え、これからどうするべきか迷いがあった。俺は黙っていていいのだろうか。俺には口を閉ざす権利があるが、反対に主張する権利もあるのに。
恥ずかしい。情けない。だから声を上げない。それはこの社会そのものに負けるということにならないだろうか。
犯人を逃がすだけじゃない。社会に負ける。世間に負ける。この世の中でまかり通っている、理不尽に屈するのと同じことだ。
***
暴行と住居侵入で現行犯逮捕。その後警察での取り調べにより、一連のストーカー行為についても本人が自供した。ついでに暴行については傷害の捜査へと切り替わった。その他にも諸々の、色んな罪をくっつけて。
向こうは一方的に俺を知っていた。俺も知っているには知っていたが、向こうは俺をよく覚えてもいた。
二日間だけの単発バイト。イベントスタッフへの指示出しを行っていたあの男。イベント運営の作業開始前には当然ながら点呼があった。そのため派遣会社から向こうの会社には各スタッフのフルネームが渡されていた。
名簿に記載されているのは氏名だけだ。住所も電話番号もちろん書いていない。あの男が俺の住所を特定できた最初のきっかけは偶然によるところも大きい。
ある日うちの最寄駅で降り立ったそいつは、改札を出ていく人の流れの中に俺がいるのを見かけたらしい。一瞬ですぐさま気付いたという。このまま後をついていけば家の場所が分かるかもしれない。その期待もすぐさま現実となり、あのマンションに行き着いた。住所を知り、そこのエントランスで俺が開いた右端のポストから部屋番号も把握した。
手紙を送ったのは気持ちを伝えるため。マンションには何度も足を運んだ。部屋のドアの前まで行ったこともある。隣の部屋の番号も確認し、そこにも手紙を送り付けた。
夜道では後ろを歩くようになった。時々は物陰から写真を撮った。ある日とうとう鍵が開いたため、最後には部屋の中にまで足を踏み入れた。
あの男の供述によれば、そこまでが一連の流れだ。
「少し休憩しますか?」
「いえ」
「このまま続けても大丈夫ですか?」
「はい。お願いします」
調書作成のために俺も警察署に呼ばれた。話を聞かされ、話を聞かれ、所々で質問に答える。
そもそも捕まった男はなぜあの駅に行ったのか。もしかしたら会えるかもしれないと思った。警察からの問いかけに、本人がそう答えているそうだ。
一度や二度のことではない。どうやら度々あの駅に赴いていたらしい。その付近をうろつき、すると数日して本当に俺を見つけた。だからつい、後をついていった。それでたまたま家の場所を知った。
悪びれるふうのないらしいクソ野郎は、あの駅を教えたのは俺だと主張しているそうだ。来てほしいと俺が言っていたのだと。
警察の人にそこまで聞かされた俺の感想はただ一つ。くそキモイ。
最寄駅を教えたのは事実だ。バイト中に話の流れで喋った。
なぜなら本名すら分からないネット上でのやり取りはなく、ましてや出会い系の類でもなく、あの男は少なくとも顔見知りでありなおかつ派遣先の正社員。バイト作業の指導役に当たる目上の相手である訳だから、自然なやり取りの中で利用駅を聞かれ、素直にその答えを言った。これまでだって最寄駅くらいなら疑問も抱かず普通に答えていた。
確かに思慮深いとは言い難いだろう。これだから日本人は平和ボケだなんだと外からやいやい言われてしまう。
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手紙と写真は証拠として全て警察に提出済み。あいつのパソコンもすでに押収されている。俺に送り付けた一文の数々はパソコンの中のデータとして丸ごと保存されたままだったようだ。不幸中の幸いと言ったところで消去されずに残っていた。
フォルダにズラッと並んでいたのは気味の悪い文章の数々と、それから大量の俺の写真。撮られていたのはあの一枚ではなく、他の日にも度々盗撮されていたようだ。
それらの写真は確認のために警察で見せられた。驚いたことに花屋でのバイト中の様子まで。店先で客を送り出す俺が、そこには何枚も含まれていた。
どうにも一連の無言電話と、塗装作業の日の不審人物の正体もあの男だったようだ。
俺たちがあの日気づくよりも前からあいつは花屋の近くをうろついていた。俺が花屋でバイトしていると知ったのもやはり後を付けたからだ。休日に家を出た俺の後を追ったところ、あの花屋に辿り着いたと。
花屋での盗撮写真の俺はどれも小さい。長いこと遠目から見ていたそうだ。
しかしバイトの俺は当然ながらいる日といない日とでかなりまちまち。一日中張り込んでいても姿を見られないときもある。見えない日が続くと遠目から眺めているだけでは次第に満足すらいかなくなって、それで店に電話をかけた。
一回目に出たのは俺じゃなかった。次の日の電話口に俺が出ると、あいつは花屋を覗きに行った。
そしてさらにその翌日の不審者騒動。それが作業をしていたあの定休日だ。その時にも無言電話がかかってきた。その電話も俺が取った。しかし声を聞いたのは電話だけではなく、直接喋ったこともあるとあいつは言っているそうだ。
「あなたに声をかけられたと言っているんですよ」
「はい?」
「店の前で、鉢植えって言うんですかね。あなたがそれを勧めてくれたと」
「…………」
鉢植え。頭の中で思い起こし、ぼんやりと記憶に引っかかった。
あれか。あれだ。可愛いやつ。丸っこいの。小さい花がモフっと集まっている、鉢植えのポットマム。
俺のせいで売り逃したと思っていたからよく覚えている。あの時の奴だ。ポットマムを店に戻そうとしたところでその気配に気づき、振り返って慌てて声を掛けたらさっさと行ってしまった客もどき。
何が勧めてくれただ気持ち悪い。すすめる前にあいつは逃げた。
危険を想定するほどの雰囲気はなかったが今にして思えば挙動不審だったかもしれない。頑なに目を合わせようとはせず、こっちから声をかけると慌てたようにそそくさと。
売り逃したとばかり思っていた。だが違った。見込み客ですらなかった。客でもなんでもないあんな奴に小さくて可愛いポットマムをお嫁に出さなくて本当に良かった。
ちなみにあのポットマムは翌々日の営業日に女性のお客さんがお買い上げしてくれた。植物を愛している常連さんだから大切にしてくれているだろう。
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