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第2章、破滅に向かう世界。
第1話、ここから始まる反撃の旅。
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世界を震撼させた魔王軍の侵略が始まってから半年。
ガーディッシュでの戦いは冒険者達が駆けつけてくれた事もあり冒険者に少なくない被害はあったものの撃退に成功していた。
だが、ガーディッシュの周辺の町や他の小国は幾つも滅ぼされ、この町には逃げ延びた人々が押し寄せていて、今では人口が3倍以上の一万人を超えるまでに増えていた。
今のガーディッシュだと避難してきても人数が入る余裕が無かった。
俺達『森林の伊吹』は、土魔法で急遽、町の防壁を大規模な拡張工事をしていた。
ゴゴゴコゴ………と地鳴りと共に高さが10メートル、幅が3メートルにもなる壁が地面から現れてくる。
俺達全員が魔力を込めに込めた強度もマシマシの防壁だ。
ガーディッシュは、およそ500メートル程のほぼ正方形の防壁があったのだが、今俺達が作っている防壁は、1辺2㎞にも及ぶ巨大な防壁だ。
さすがに消費魔力がとんでもなく多いので、何日かに分けて作り上げた。
元々の防壁はそのまま残し有事の際は避難する手筈になっている。
そして、外壁の外部には深さ3メートル、幅5メートルの堀を作り、そこには川から繋げた水路を伸ばして外敵から守る為に水を張っている。
門は東と西の二ヵ所に作り跳ね橋にして、必要に応じて跳ね橋を上げる。
そして広げた場所には急ピッチで住宅や道路整備が行われ、辺境の町『ガーディッシュ』は、最早、小国にまでなり得る程に成長をしていた。
最早、国としては機能していない現状で、まだ残っている町の領主が全権を担い指示を出す。
ギルドマスターの話だと、ここの領主様は相当に疲れているらしい。
御愁傷様です。ガンバッテクダサイ。
人が増えれば、戦う人間も増える、冒険者ギルドと領主は、それぞれ戦士を募り。
現在の戦力は、ギルドが1500人、領主軍が1500人の3000人が防衛にあたる。
ギルドや領主軍に新しく入った者達には、他の町や国でも上位ランクの実力者も多数来ており、それに伴い全体的な戦力も高くなって来ている。
その為、あの日以降も何度か戦闘があったものの、現在の戦力で余裕で返り討ちにする程に充実して来ているのだ。
それに今も続々と避難する人々がガーディッシュへと来ている、これからも戦力は充実していくだろう………だが、逆にそれだけ世界は魔王軍に蹂躙されている事を物語っている。
そして現在、俺達はギルドと領主に依頼されて世界を周り、隠れて避難している人達をガーディッシュへと送ったり、各所にいる魔王軍を遊撃手のする為に町を出る準備をしていた。
「リリム~食料は揃った~?」
「あ、ハイ、大丈夫ですよ~」
「コウ~ポーションとか必要なものは揃ってる?」
「全部買ってきたでゴザル」
「レツガ、また熊車頼むぞ~?」
『グル!』(任せてください!)
『ピーークルクルクル……ピーークルクルクル…イ!?イダダダダ!!』
皆が準備している中、アホウドリは、食い物を町の人から貰い動けなくなるまで食べ続け、熊車を停めている小屋にある棚で爆睡していたので、優しく愛のムチで起こしてあげる。
俺ってば優しい。
『ま、マスター!メリメリいってるから!頭が潰れちゃうから!』
必死に羽でタップしてるが無視だ。
数分後、口から白い煙の様な物を出しているハクヨウを横目に俺達は旅の準備を終えた。
ハクヨウは『僕の鳥生が終わるとこだった』と訳の分からない事を言っていたが、聞き流す。
ちなみに食料問題だが、何とかなっている。
肉は大森林から猪や羊、それに鳥や牛などのモンスターを連れてきて繁殖させている。
果物や野菜なんかも大森林からだ。
基本的に大森林のモンスターや植物は繁殖力と成長力が高い、今回の肉にする為のモンスターは低ランクのモンスターだ。
繁殖力が高くないと、あっという間に全滅してしまう、植物もだな。
だから数は力と言うわけでは無いが、家畜に向いている。
それに加え、俺達の魔力がこの土地に巡っている為(防壁を作る時に魔力が残ったらしい)に、更に成長力が上がっている。
種を植えると、次の日には10センチ程まで成長しているらしい。
まぁ、次第に魔力も抜けて行ってるらしいが、1、2年は成長が早いみたいだな。
肉……モンスターもそうらしいし、てな訳で食料問題は大丈夫です。
それと今回からメンバーが1人増えた。
皆はスターティアラが採れたダンジョンを覚えているだろうか?
そしてスターティアを手に入れた後に今の装備を手に入れた事は記憶に新しいだろう……え?忘れた?
そして今回の魔王軍の侵攻、それはダンジョン『ガイアの洞窟』も例外では無く、ドワーフ達も襲われた。
ただガーディッシュの近くにあると言う事もあり、冒険者も多数ダンジョン攻略に来ていて、その時は何とか撃退出来たらしい。
だが、ダンジョン前の私設の被害は大きく、これ以上の防衛は無理と判断、残ったドワーフと冒険者達は、運べるだけの鉱石をガーディッシュに運び、全員で避難してきたのだ。
その為に新しい家屋等の建設が急ピッチで進んだと言う訳だ。
話は戻すが、そのドワーフ達が戻った時に鍛冶職人の『ゴルドー』に会ったのだが、その際に俺達が依頼されて世界を巡ると言う事を話すと、ゴルドーが「それだけの長旅だ、装備のメンテナンスや道具の作成何かにも人手が必要になるだろ?良し!俺を連れていけ!決まりだ!」
と、勢いで決められてしまった。
それからは忙しかった、亜空間をゴルドーに教えるとゴルドーは興奮し亜空間に鍛冶工房を作れと言い出した。
丁度その時は、防壁を大規模に広げていた時でもあり、忙しさを理由に断ろうとしていたが、そこで優しいリリムさんが登場し「マサムネさん、私がんばるのでゴルドーさんの工房を作ってあげてください」と言われ、逃げ道が無くなったので渋々作る事になった。
それで、俺が鍛冶工房を作っている時にゴルドーはと言うと、いつの間にかライオウと意気投合していて俺が働くなか、二人で酒盛を始めていた。
オッサン同士、気が合うのだろう………
そのせいで、酒を大量に買う羽目になったのは皆も分かるだろう?
ハイ、そうです!更にデカイ倉庫(酒蔵)を亜空間に作る事にもなりました。
てな感じでゴルドーが増えたとさ……
後日談だが、ゴルドーはライオウが「SS」クラスのモンスターと聞いて気絶したが、目が覚めると「慣れた!」と言って、再び酒盛りである。
そう言う事が多々ありまして、現在の出発の運びとなりました。
町を出る際には、町の人びとに盛大に見送られ旅立つ事になった。
その後、このガーディッシュの町は、更に成長、発展し対魔王軍の拠点として、世界に名を轟かせる事になる。
『希望』の国として。
ガーディッシュでの戦いは冒険者達が駆けつけてくれた事もあり冒険者に少なくない被害はあったものの撃退に成功していた。
だが、ガーディッシュの周辺の町や他の小国は幾つも滅ぼされ、この町には逃げ延びた人々が押し寄せていて、今では人口が3倍以上の一万人を超えるまでに増えていた。
今のガーディッシュだと避難してきても人数が入る余裕が無かった。
俺達『森林の伊吹』は、土魔法で急遽、町の防壁を大規模な拡張工事をしていた。
ゴゴゴコゴ………と地鳴りと共に高さが10メートル、幅が3メートルにもなる壁が地面から現れてくる。
俺達全員が魔力を込めに込めた強度もマシマシの防壁だ。
ガーディッシュは、およそ500メートル程のほぼ正方形の防壁があったのだが、今俺達が作っている防壁は、1辺2㎞にも及ぶ巨大な防壁だ。
さすがに消費魔力がとんでもなく多いので、何日かに分けて作り上げた。
元々の防壁はそのまま残し有事の際は避難する手筈になっている。
そして、外壁の外部には深さ3メートル、幅5メートルの堀を作り、そこには川から繋げた水路を伸ばして外敵から守る為に水を張っている。
門は東と西の二ヵ所に作り跳ね橋にして、必要に応じて跳ね橋を上げる。
そして広げた場所には急ピッチで住宅や道路整備が行われ、辺境の町『ガーディッシュ』は、最早、小国にまでなり得る程に成長をしていた。
最早、国としては機能していない現状で、まだ残っている町の領主が全権を担い指示を出す。
ギルドマスターの話だと、ここの領主様は相当に疲れているらしい。
御愁傷様です。ガンバッテクダサイ。
人が増えれば、戦う人間も増える、冒険者ギルドと領主は、それぞれ戦士を募り。
現在の戦力は、ギルドが1500人、領主軍が1500人の3000人が防衛にあたる。
ギルドや領主軍に新しく入った者達には、他の町や国でも上位ランクの実力者も多数来ており、それに伴い全体的な戦力も高くなって来ている。
その為、あの日以降も何度か戦闘があったものの、現在の戦力で余裕で返り討ちにする程に充実して来ているのだ。
それに今も続々と避難する人々がガーディッシュへと来ている、これからも戦力は充実していくだろう………だが、逆にそれだけ世界は魔王軍に蹂躙されている事を物語っている。
そして現在、俺達はギルドと領主に依頼されて世界を周り、隠れて避難している人達をガーディッシュへと送ったり、各所にいる魔王軍を遊撃手のする為に町を出る準備をしていた。
「リリム~食料は揃った~?」
「あ、ハイ、大丈夫ですよ~」
「コウ~ポーションとか必要なものは揃ってる?」
「全部買ってきたでゴザル」
「レツガ、また熊車頼むぞ~?」
『グル!』(任せてください!)
『ピーークルクルクル……ピーークルクルクル…イ!?イダダダダ!!』
皆が準備している中、アホウドリは、食い物を町の人から貰い動けなくなるまで食べ続け、熊車を停めている小屋にある棚で爆睡していたので、優しく愛のムチで起こしてあげる。
俺ってば優しい。
『ま、マスター!メリメリいってるから!頭が潰れちゃうから!』
必死に羽でタップしてるが無視だ。
数分後、口から白い煙の様な物を出しているハクヨウを横目に俺達は旅の準備を終えた。
ハクヨウは『僕の鳥生が終わるとこだった』と訳の分からない事を言っていたが、聞き流す。
ちなみに食料問題だが、何とかなっている。
肉は大森林から猪や羊、それに鳥や牛などのモンスターを連れてきて繁殖させている。
果物や野菜なんかも大森林からだ。
基本的に大森林のモンスターや植物は繁殖力と成長力が高い、今回の肉にする為のモンスターは低ランクのモンスターだ。
繁殖力が高くないと、あっという間に全滅してしまう、植物もだな。
だから数は力と言うわけでは無いが、家畜に向いている。
それに加え、俺達の魔力がこの土地に巡っている為(防壁を作る時に魔力が残ったらしい)に、更に成長力が上がっている。
種を植えると、次の日には10センチ程まで成長しているらしい。
まぁ、次第に魔力も抜けて行ってるらしいが、1、2年は成長が早いみたいだな。
肉……モンスターもそうらしいし、てな訳で食料問題は大丈夫です。
それと今回からメンバーが1人増えた。
皆はスターティアラが採れたダンジョンを覚えているだろうか?
そしてスターティアを手に入れた後に今の装備を手に入れた事は記憶に新しいだろう……え?忘れた?
そして今回の魔王軍の侵攻、それはダンジョン『ガイアの洞窟』も例外では無く、ドワーフ達も襲われた。
ただガーディッシュの近くにあると言う事もあり、冒険者も多数ダンジョン攻略に来ていて、その時は何とか撃退出来たらしい。
だが、ダンジョン前の私設の被害は大きく、これ以上の防衛は無理と判断、残ったドワーフと冒険者達は、運べるだけの鉱石をガーディッシュに運び、全員で避難してきたのだ。
その為に新しい家屋等の建設が急ピッチで進んだと言う訳だ。
話は戻すが、そのドワーフ達が戻った時に鍛冶職人の『ゴルドー』に会ったのだが、その際に俺達が依頼されて世界を巡ると言う事を話すと、ゴルドーが「それだけの長旅だ、装備のメンテナンスや道具の作成何かにも人手が必要になるだろ?良し!俺を連れていけ!決まりだ!」
と、勢いで決められてしまった。
それからは忙しかった、亜空間をゴルドーに教えるとゴルドーは興奮し亜空間に鍛冶工房を作れと言い出した。
丁度その時は、防壁を大規模に広げていた時でもあり、忙しさを理由に断ろうとしていたが、そこで優しいリリムさんが登場し「マサムネさん、私がんばるのでゴルドーさんの工房を作ってあげてください」と言われ、逃げ道が無くなったので渋々作る事になった。
それで、俺が鍛冶工房を作っている時にゴルドーはと言うと、いつの間にかライオウと意気投合していて俺が働くなか、二人で酒盛を始めていた。
オッサン同士、気が合うのだろう………
そのせいで、酒を大量に買う羽目になったのは皆も分かるだろう?
ハイ、そうです!更にデカイ倉庫(酒蔵)を亜空間に作る事にもなりました。
てな感じでゴルドーが増えたとさ……
後日談だが、ゴルドーはライオウが「SS」クラスのモンスターと聞いて気絶したが、目が覚めると「慣れた!」と言って、再び酒盛りである。
そう言う事が多々ありまして、現在の出発の運びとなりました。
町を出る際には、町の人びとに盛大に見送られ旅立つ事になった。
その後、このガーディッシュの町は、更に成長、発展し対魔王軍の拠点として、世界に名を轟かせる事になる。
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