異世界に転生したら?(改)

まさ

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第4章、襲い来る強者達。

第8話、ダンジョンでの激闘!

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取り残された人を助ける為に横穴を進んでいく。

200メートルくらい進んだ先に事故現場らしき場所があった。

そこは開けた場所になっていて体育館と同じくらいの広さがあり天井までの高さは4メートルくらいの空間だった。

良く見ると右の前方に崩れた所があった。

そこからモンスターが出てきたみたいだな。

そこから少し離れた場所にドワーフがいた。

手にはツルハシを持っている。

そして、そのドワーフの前には見上げる程の巨体のモンスターがドワーフと睨み合っていた。


「この野郎!近づくんじゃねぇ!!」


ツルハシを振り回し、モンスターを牽制するドワーフ『グゥグゴゴァァア』と声なのか岩が擦れた様な音を出し威嚇するモンスターが一歩一歩鈍い音を立てドワーフに近付いていく。

攻撃圏内に入ったのか、モンスターは丸太のような腕を振り上げドワーフに襲いかかった。

「やばい!」

間に合わない!?思わず声が出た。


『アースウォール!!』


ドワーフに腕が当たる寸前にハクヨウがアースウォールを発動した。

モンスターの足下にアースウォールを生成してバランスを崩しモンスターを背中から転ばせる。


「ハクヨウナイスだ!」


その隙にと俺達はドワーフの前に立ちモンスターと向かい合った。

まずはいつもの鑑定先生の出番です。


「鑑定」



【ミスリルゴーレム】レア度S、5000歳。

HP20000/20000

MP500/500


【スキル】

・HP自動回復(大)

・アースクラッシュ(地面を両腕で叩き地震を起こして攻撃する)

・ナックルショット(肘から先のパーツを飛ばし離れた敵に攻撃する)

*ロ○ットパンチではありません。


【魔法】

・土魔法(レベル7)


【ミスリルゴーレム】

レア度Sのモンスター、ボディーはミスリルで出来ており守備力と魔法防御力ともに最高ランクの硬さを誇る。

そしてその巨体を活かした攻撃も凄まじく攻守に優れているが、動きは遅い。


*自動回復力が高く、コアを破壊しない限り急速に再生する。

※ゴーレムは、材質によってレア度が変わる。

種類は泥(E)、岩(D)、銅(C)、銀(B)、金(A)、ミスリル(S)、アダマンタイト(SS)、オリハルコン(SS+)となる。





「うわぁ~メンドクセェ!ガイアドラゴンより硬いぞ!しかもミスリルゴーレムだから、物理も魔法も効きにくい!こりゃマジでメンドクセェ!」

「マサムネ殿、諦めて早々に倒すでゴザルよ!」

「え~と、私はどの魔法で行こうかな?」

『マスター!イケイケゴーゴー♪』

『ガウガウ!』(マスターなら大丈夫ですよ!)

緊迫した状況と縁遠いやり取りをしている俺達を見て、取り残されたドワーフが苦笑いしていた。


「良し!火力を集めてアイツゴーレムの防御をぶち抜くぞ!」


俺の声を合図に一斉に魔法が放たれる。


『グオォォォォオ!!』


着弾する直前、ゴーレムの雄叫びを上げ空間を震わせた。

俺達の魔法とゴーレムの雄叫びの衝撃波がぶつかり合い凄まじい衝撃と爆音が鳴り響き土煙が舞う。

一瞬、横穴が崩れるんじゃないかと思ったけど、かなり硬い岩盤なのか大丈夫そうだ。


爆発で舞っていた土煙をゴーレムが腕を大きく振り突風をおこし吹き飛ばし無傷で姿を現す。


「やっぱカテーな!!」


こりゃ時間が掛かりそうだ。


「武器で攻撃しても武器の方が先にイカれそうだしな~。ん~?うん…そうだ」


良い考えが浮かび、思わず笑みが浮かぶ。


「マサムネ殿、何か凄く悪い顔をしてるでゴザルな……」


「へ?そ、そんな事ねーし!」


「マサムネさん?ダメですよ?悪い事はいけません!」

え~何故か責められている。

ナゼだ?げせぬ。


「と、とにかく!俺に考えがあるから任せてくれ!」


ジト目に少し戸惑いながらも、脳内で作戦を構築していく。


「最初に俺とリリムそしてレツガは火魔法をぶちかます。しばらく火魔法を当て続けて身体が熱を持ったら俺達はいったん下がる。次にコウとハクヨウが前に出て最大級の水魔法をヤツに放ってくれ」


「何故その様なことをするのでゴザル?」


皆が不思議そうに見ている。


「とにかく今は俺の言った事をやってみてくれ!それよりもヤツが来るぞ!」


俺の声に反応して皆もゴーレムを見る。


「レツガは左に移動、リリムは右に移動してくれ」

「ハイ!『ガウ!』」


三方向に分れたのを見てゴーレムが足を止めて俺達3人を一通り見ると俺に向かって歩き出した。


ズシンズシンと地面を揺らしながら近付いてくる。

俺まで10メートルになったのを見て合図を出す。


「今だ!」


俺とリリムとレツガが、それぞれ火魔法の【フレイムバースト】をゴーレムに放つ。


『グオォォォォオ!』

魔法を受けるとゴーレムが叫びながら足を止めた。


「まだだ!もっと魔力を込めろ!」


更に火力が上がっていく、次第にゴーレムの体が熱により赤みを帯びていく。

俺にまで熱が届く、さすがに熱すぎて少し距離を取る。

それに合わせリリムとレツガも後退していきながらも火魔法を放ち続ける。


『ゴガァァァァア!』ゴーレムが膝をつき声をあげる。


「次だ!コウとハクヨウは水魔法をすぐ放ってくれ!俺とレツガは下がりコウとハクヨウと後退。リリムはそのまま残ってアブソリュートを一緒に放ってくれ!」


「「『了解!』」」


代わった二人とリリムの三人が水魔法の【アブソリュート  ゼロ】をゴーレムに放つ。


熱せられかなりの高温まで上がったゴーレムの体が絶対零度の冷気で急速に冷やされていく。

『グ、グガガガ………』もがいていたゴーレムの動きが次第に止まる。


ピシッと割れる音と共にゴーレムの左肩から右の腰にかけてヒビがどんどん広がっていく。


「良し思った通りだ!最後だ!皆で武器を使って攻撃するぞ!今なら簡単に砕けるはずだ!」


俺とコウが武器で、レツガが爪で攻撃をしていく

剣やレツガの爪の一撃を受ける度にミスリルの身体にヒビが入りどんどん砕けていく。


「レツガ!ハウリング!!」


俺とコウがゴーレムにから距離を取るレツガがハウリングを発動、音の震動で一気にゴーレムが崩れると胸の部分からバレーボール程の銀色に輝くコアが見えた。


「トドメだぁ~!!」


俺は身体強化を発動し一気に距離を詰めると剣でコアを真っ二つに切り裂いた。


そして『ガ!』と一言だけ発したゴーレムはガラス砕けた様な音を響かせると粉々に砕け散り消えた。


「フゥ~……疲れた……」


初めてのダンジョンで、初モンスターと遭遇し時間が掛かったけど、何とか倒す事が出来た。


こうして中々ハードなダンジョンアタックが始まったのだった。
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