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第4章、襲い来る強者達。
第1話、新たなる力!
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深淵の闇での修業も1ヶ月になった。
何度か深層の闇の中層~深層にも入り、徐々に実力をつけていったが例のでかいヘビに何度か鉢合わせになりそうになった。
その度に戦略的撤退を余儀なくされた。
仕方ないと思う。
だって勝てないんだから。(震え声)
その日も、いつもの様にモンスターを倒し、素材と魔石を集めていた。
『時空間魔法を覚えました。』
「ふぁ!?」
久しぶりの脳内アナウンスさんに驚き、これまた久しぶりに変な声を出してしまった。
え?何?時空間魔法?そんなのあるの?
俺の奇声に皆が集まってくる。
「どうしたでゴザル?変な声を出して?」
「マサムネさん、具合でも悪くなりました?」
『グウ?』(大丈夫ですか?)
何か皆に心配されて申し訳なくなる。
「いや、ごめん……新しい魔法をいきなり覚えたみたいで驚いちゃっただけだから」
「へ~そんなんですかぁ?良かったですね!それで属性は?」
「ん?え~と、時空間魔法?」
「時空間魔法ですかぁ?へ~そうなん……………ふえ?」
リリムが固まる。
「リ、リリム?どうかした?」
リリムが、まだ固まっている。
「おーい、リリム~?」
頬をペチペチ叩いてみる、柔らかい///
コホン。心配なんだから仕方ない。
決してセクハラでは無い。無いハズだ。
……無いよね?gkbr
「ハッ!マサムネさん!!!」
「はい!ごめんなさい!」
リリムに両肩を掴まれガクガク揺らされながら、やっぱりセクハラだったのか?と考えてみる。
うん、アウトっぽい(泣
「と、と、と、とりあえず、リ、リ、リリムムムム、お、おち、落ち着いててて!?」
何にせよ、現在進行形でガックンガックン上半身を揺らされているから話しにくい。
「ハァハァハァ………ハッ!きゃあ!ごめんなさい!」
目をグルグル回して今度は混乱するリリムさん。
先ずは落ち着こうぜベイベー。
「とにかく、落ち着こうか?……それで、リリム?何でそんなに興奮?慌てて?るの?」
「え?あ、ハイ!あのですね、えっと、実は時空間魔法と言うのは!伝説の魔法と言われてるんです!」
珍しく鼻息をフンフンさせながら顔を近付けてくるリリムに圧倒される。
「伝説?そうなの?」
「ハイ!」
更に目をキラキラ輝かせて顔を近付けてくるリリム、流石にこれだけ近いと俺も照れてくる。
「あの、リリムさん?」
「?…ハイ?」
「少し……近すぎませんか?」
「~!?」
今度は、頭から煙が出そうなくらい顔全体を真っ赤にし、しゃがみこんでしまった。
この生き物マジで可愛いな。
それからリリムが復活するまで暫く時間がかかりました。
「…………もう、大丈夫です」
まだ顔が赤いけど、何とか復活した様なので、話を続けるか。
「それで、伝説?」
「コホン、ハイ。伝説の魔法です」
「ほうほう」
ちなみに俺以外の連中は暇潰しに散歩に行っている。
忘れてないかな?ここ超危険区域なのに………
まぁ、マップにも反応無いし、危険が無いからリリムが大きな声を出しても注意しなかったんだけどね。
「私も本で読んだ程度の情報しかありませんが、千年前に魔王を倒した勇者が時空間魔法を使っていた。とされています」
俺は、学校の先生の様な雰囲気を出して説明をするリリムを見て。
学生時代にこんな感じの委員長が居たなぁ~と少し懐かしさを感じながら見ていた。
「勇者ねぇ~俺はそんな大層な者じゃないけどね」
ただの元オッサンだし、女神様も勇者になるとか言ってなかったしなぁ~。
俺が勇者?ナイナイ。
「マサムネさんは勇者の素質、あると思いますよ?」
「え?無いよ、こんなに弱い勇者が居るわけ無い。勇者ってどんなヤツにも負けない完璧超人みたいな感じでしょ?」
「マサムネさんは弱くありません!」
「はは、ありがとう。でも俺は本当に勇者じゃない。勇者くらい強かったら良かったけどさ。でも俺は弱い……だから俺は今もっと強くなる為に必死に足掻いているんだよ」
コウの仲間。レツガの母親。シルファルの町。俺がもっと強かったら、それこそ勇者だったら守れたハズだ。
それに、未だにこんなに引きずって後悔してないと思う。
だから俺は勇者じゃない。
何て事を考えて、黙ってしまっている俺をリリムは何も言わず、ただ俺を見ていた。
「おっと!ゴメン、少し考え事をしていたよ、さ、話の続きをしようか?」
リリムは少し寂しそうな顔をしたが、俺はその顔に気が付かないフリをして話の続きを促した。
「それで?時空間魔法って、どんな魔法なんだ?」
「分かりません、詳しくは本にも書いて無かったので……」
「そうなんだ?ありがとう、俺が色々試してみれば良いんだし、気にしないで」
「ハイ……」
リリムを見て、気を使わしちゃったかな?と少し反省していた。
取り敢えず気になるし。
時空間魔法を鑑定してみるか。
「鑑定」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【時空間魔法】
・レベル1、テレポート、消費MPは距離と人数によって増減する。
基本的に1㎞(MP-50)1人(MP-50)の消費になる。
※使用者の行ったことのある場所に行ける。(転移位置は、人や障害物が無い場所になる)
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…………はぁ!?」
驚きのあまり、大きな声を出してしまった俺を見て、いつの間にかリリム以外にも揃っていた皆が集まってくる。
「また変な声を出して、どうしたでゴザル?」
俺の近くにいたリリム、そこにコウやハクヨウとレツガも合流し俺の上げた声に戸惑いの顔を見せる。
「いや、時空間魔法に鑑定してみたんだけどさ………レベル1の魔法を見て、ちょっと驚いちゃった」
「何で……ゴザル?」
「マサムネさん、詳しく教えて下さい!」
『グア?』(どうしました?)
『ピー?』(ご飯?)
俺は、ハクヨウにツッコミを忘れるほど固まっていた。
◇
「あのさ、時空間魔法レベル1の魔法名は………」
皆が唾を飲み込む
「テレポートらしいよ?」
「「テレポート?」」
「うん、テレポート……」
「それはどんな魔法なんでゴザル?」
「私も聞きたいです!」
「えーとね、行った事のある場所に一瞬で移動出来る魔法だってさ」
「「何だって~~!!!」」
少しの沈黙の後にリリムとコウの声が響き渡っていた。
いや、だからココ、大声だしたら危険だってばよ。
でもまぁ、うん。普通、驚くよね~
だってルー○だもんね~。
行ける町が増えればこれ程、便利な魔法は無いよね~?
○ーラ最高。
それはともかく、今度からは何かあったら報告は亜空間でしようと心に決めるのだった。
何度か深層の闇の中層~深層にも入り、徐々に実力をつけていったが例のでかいヘビに何度か鉢合わせになりそうになった。
その度に戦略的撤退を余儀なくされた。
仕方ないと思う。
だって勝てないんだから。(震え声)
その日も、いつもの様にモンスターを倒し、素材と魔石を集めていた。
『時空間魔法を覚えました。』
「ふぁ!?」
久しぶりの脳内アナウンスさんに驚き、これまた久しぶりに変な声を出してしまった。
え?何?時空間魔法?そんなのあるの?
俺の奇声に皆が集まってくる。
「どうしたでゴザル?変な声を出して?」
「マサムネさん、具合でも悪くなりました?」
『グウ?』(大丈夫ですか?)
何か皆に心配されて申し訳なくなる。
「いや、ごめん……新しい魔法をいきなり覚えたみたいで驚いちゃっただけだから」
「へ~そんなんですかぁ?良かったですね!それで属性は?」
「ん?え~と、時空間魔法?」
「時空間魔法ですかぁ?へ~そうなん……………ふえ?」
リリムが固まる。
「リ、リリム?どうかした?」
リリムが、まだ固まっている。
「おーい、リリム~?」
頬をペチペチ叩いてみる、柔らかい///
コホン。心配なんだから仕方ない。
決してセクハラでは無い。無いハズだ。
……無いよね?gkbr
「ハッ!マサムネさん!!!」
「はい!ごめんなさい!」
リリムに両肩を掴まれガクガク揺らされながら、やっぱりセクハラだったのか?と考えてみる。
うん、アウトっぽい(泣
「と、と、と、とりあえず、リ、リ、リリムムムム、お、おち、落ち着いててて!?」
何にせよ、現在進行形でガックンガックン上半身を揺らされているから話しにくい。
「ハァハァハァ………ハッ!きゃあ!ごめんなさい!」
目をグルグル回して今度は混乱するリリムさん。
先ずは落ち着こうぜベイベー。
「とにかく、落ち着こうか?……それで、リリム?何でそんなに興奮?慌てて?るの?」
「え?あ、ハイ!あのですね、えっと、実は時空間魔法と言うのは!伝説の魔法と言われてるんです!」
珍しく鼻息をフンフンさせながら顔を近付けてくるリリムに圧倒される。
「伝説?そうなの?」
「ハイ!」
更に目をキラキラ輝かせて顔を近付けてくるリリム、流石にこれだけ近いと俺も照れてくる。
「あの、リリムさん?」
「?…ハイ?」
「少し……近すぎませんか?」
「~!?」
今度は、頭から煙が出そうなくらい顔全体を真っ赤にし、しゃがみこんでしまった。
この生き物マジで可愛いな。
それからリリムが復活するまで暫く時間がかかりました。
「…………もう、大丈夫です」
まだ顔が赤いけど、何とか復活した様なので、話を続けるか。
「それで、伝説?」
「コホン、ハイ。伝説の魔法です」
「ほうほう」
ちなみに俺以外の連中は暇潰しに散歩に行っている。
忘れてないかな?ここ超危険区域なのに………
まぁ、マップにも反応無いし、危険が無いからリリムが大きな声を出しても注意しなかったんだけどね。
「私も本で読んだ程度の情報しかありませんが、千年前に魔王を倒した勇者が時空間魔法を使っていた。とされています」
俺は、学校の先生の様な雰囲気を出して説明をするリリムを見て。
学生時代にこんな感じの委員長が居たなぁ~と少し懐かしさを感じながら見ていた。
「勇者ねぇ~俺はそんな大層な者じゃないけどね」
ただの元オッサンだし、女神様も勇者になるとか言ってなかったしなぁ~。
俺が勇者?ナイナイ。
「マサムネさんは勇者の素質、あると思いますよ?」
「え?無いよ、こんなに弱い勇者が居るわけ無い。勇者ってどんなヤツにも負けない完璧超人みたいな感じでしょ?」
「マサムネさんは弱くありません!」
「はは、ありがとう。でも俺は本当に勇者じゃない。勇者くらい強かったら良かったけどさ。でも俺は弱い……だから俺は今もっと強くなる為に必死に足掻いているんだよ」
コウの仲間。レツガの母親。シルファルの町。俺がもっと強かったら、それこそ勇者だったら守れたハズだ。
それに、未だにこんなに引きずって後悔してないと思う。
だから俺は勇者じゃない。
何て事を考えて、黙ってしまっている俺をリリムは何も言わず、ただ俺を見ていた。
「おっと!ゴメン、少し考え事をしていたよ、さ、話の続きをしようか?」
リリムは少し寂しそうな顔をしたが、俺はその顔に気が付かないフリをして話の続きを促した。
「それで?時空間魔法って、どんな魔法なんだ?」
「分かりません、詳しくは本にも書いて無かったので……」
「そうなんだ?ありがとう、俺が色々試してみれば良いんだし、気にしないで」
「ハイ……」
リリムを見て、気を使わしちゃったかな?と少し反省していた。
取り敢えず気になるし。
時空間魔法を鑑定してみるか。
「鑑定」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【時空間魔法】
・レベル1、テレポート、消費MPは距離と人数によって増減する。
基本的に1㎞(MP-50)1人(MP-50)の消費になる。
※使用者の行ったことのある場所に行ける。(転移位置は、人や障害物が無い場所になる)
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「…………はぁ!?」
驚きのあまり、大きな声を出してしまった俺を見て、いつの間にかリリム以外にも揃っていた皆が集まってくる。
「また変な声を出して、どうしたでゴザル?」
俺の近くにいたリリム、そこにコウやハクヨウとレツガも合流し俺の上げた声に戸惑いの顔を見せる。
「いや、時空間魔法に鑑定してみたんだけどさ………レベル1の魔法を見て、ちょっと驚いちゃった」
「何で……ゴザル?」
「マサムネさん、詳しく教えて下さい!」
『グア?』(どうしました?)
『ピー?』(ご飯?)
俺は、ハクヨウにツッコミを忘れるほど固まっていた。
◇
「あのさ、時空間魔法レベル1の魔法名は………」
皆が唾を飲み込む
「テレポートらしいよ?」
「「テレポート?」」
「うん、テレポート……」
「それはどんな魔法なんでゴザル?」
「私も聞きたいです!」
「えーとね、行った事のある場所に一瞬で移動出来る魔法だってさ」
「「何だって~~!!!」」
少しの沈黙の後にリリムとコウの声が響き渡っていた。
いや、だからココ、大声だしたら危険だってばよ。
でもまぁ、うん。普通、驚くよね~
だってルー○だもんね~。
行ける町が増えればこれ程、便利な魔法は無いよね~?
○ーラ最高。
それはともかく、今度からは何かあったら報告は亜空間でしようと心に決めるのだった。
応援ありがとうございます!
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