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決戦
決戦-7
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「シア。あなたに渡した力を返してもらいます」
「フィーア様のお心のままに」
シアの魔力がフィーアに譲渡され、その力を回復させていく。対照的にシアの魔力は無くなっていき、姿形は変わっていないものの空に浮かぶのが限界というレベルまで衰弱していた。
ローザリッサは哀れとすら言える目線でその姿を瞳に映す。あれほど格上だったモノがこれほどまでに弱体化したのかと。
「……そんなものか」
「赤い羽根とはふざけたモノを連れてきましたね……!。せめて眷属だけでも殺して」
「逃げるつもりだな」
ピタリとフィーアの動きが止まる。ローザリッサの指摘が突き刺さったために動揺が表に出てしまったのだった。
「……」
「災害と言えど獣。消滅には恐れを抱くか」
ローザリッサの口撃は続く。災害獣とはいえど知性を持っているなら言葉による精神攻撃は有効だ。
「ええ。そのためならシアも犠牲にしましょう」
にっこりと笑うような表情を見せるフィーアに対し、ローザリッサの魔力が火山のように噴き上がった。
それはさっきまでとはまるで違う魔力量。シアとの戦いは殺し切ってはいけないという制約上、使えなかった力を今は解放していた。
「……許せんな。ジルクだけでは飽き足らず、支配したものすら捨てる。それが一度でも主を名乗ったもののやることか」
さらにローザリッサの逆鱗に何度も触った存在。そんなものが相手なら逆襲を行い消滅させたとしてもローザリッサの心は何の痛みも感じない。
怒りの感情を正しく制御し、爆発させるローザリッサの魔力は、そこいらの災害では止まらない。
「赤い羽根が近くにいれば供給源としては十分。ここからは全力の戦闘だ」
ローザリッサの赤い羽根が大きく、さらに大きくなり強く羽ばたく。3m程度だった羽根は大きく、更に大きくなっていき30mを超える程の大きさまで大きくなる。
「お前は私の大事な物を汚した。万死に値する」
人の姿をした赤い羽根が、その瞳に炎を灯して宣言した。
「フィーア様のお心のままに」
シアの魔力がフィーアに譲渡され、その力を回復させていく。対照的にシアの魔力は無くなっていき、姿形は変わっていないものの空に浮かぶのが限界というレベルまで衰弱していた。
ローザリッサは哀れとすら言える目線でその姿を瞳に映す。あれほど格上だったモノがこれほどまでに弱体化したのかと。
「……そんなものか」
「赤い羽根とはふざけたモノを連れてきましたね……!。せめて眷属だけでも殺して」
「逃げるつもりだな」
ピタリとフィーアの動きが止まる。ローザリッサの指摘が突き刺さったために動揺が表に出てしまったのだった。
「……」
「災害と言えど獣。消滅には恐れを抱くか」
ローザリッサの口撃は続く。災害獣とはいえど知性を持っているなら言葉による精神攻撃は有効だ。
「ええ。そのためならシアも犠牲にしましょう」
にっこりと笑うような表情を見せるフィーアに対し、ローザリッサの魔力が火山のように噴き上がった。
それはさっきまでとはまるで違う魔力量。シアとの戦いは殺し切ってはいけないという制約上、使えなかった力を今は解放していた。
「……許せんな。ジルクだけでは飽き足らず、支配したものすら捨てる。それが一度でも主を名乗ったもののやることか」
さらにローザリッサの逆鱗に何度も触った存在。そんなものが相手なら逆襲を行い消滅させたとしてもローザリッサの心は何の痛みも感じない。
怒りの感情を正しく制御し、爆発させるローザリッサの魔力は、そこいらの災害では止まらない。
「赤い羽根が近くにいれば供給源としては十分。ここからは全力の戦闘だ」
ローザリッサの赤い羽根が大きく、さらに大きくなり強く羽ばたく。3m程度だった羽根は大きく、更に大きくなっていき30mを超える程の大きさまで大きくなる。
「お前は私の大事な物を汚した。万死に値する」
人の姿をした赤い羽根が、その瞳に炎を灯して宣言した。
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