千切られしモノ ~異世界で魔物となったJKは元の姿に世界に戻りたい~

火ノ鷹

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赤い羽根

コルドーク防衛戦

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姿を現しただけで雲が散った程の魔力を放ち、ジルクはザディアスへ睨みつけるような視線を向けていた。対してザディアスは面倒くさそうな顔をしながら、少しずつ距離をとっていた。

「そんじょそこらの災害獣とは比較すら生温い魔力。話に聞く赤い羽根と同じくらいなのかしら?私でもマトモに戦いたくない相手ね」
「馬鹿を言うな、俺とあの方は比較することすらおこがましい。それじゃあマトモに戦ってくれよ」

売り言葉に買い言葉。ザディアスの嫌悪して引く態度に対し、ジルクはぐいぐいと押していく。赤い羽根には及ばないと言葉を漏らしつつ、ジルクはいつの間にか腰に持っていた杖を引き抜く。かつてジルクが喰った災害獣、フィーア・ラヴィリエントの素材から作られた杖だ。見た目は白い鉄棒の先に灰色の球体が付いているだけだが、その力はルーナの持つゼルとすら比較できる程だ。

「嫌よ」

傘を一振りし、ザディアスは斬撃を放ち後退していく。ジルクの方を向きながらであり、攻撃が来ると分かっていての行動だった。
対処方法は正しい。強大な敵が現れ、敵対しているなら警戒しながら逃走するのが基本だ。何も考えずに背を向けて逃走するなど、殺してくださいと言っているようなものだ。力の差が近ければ逃げ切れるだろう。
力の差が近くなければ、分かりやすい結果になる。

「逃がさんよ」
「ぐっ!?」

ジルクは一瞬の間もなく後退するザディアスへ追いつき、杖をボロボロの下半身に向けて一閃した。着ていた服らしきものが岩に変わり、地上へと落下していく。
それだけではない、一閃した跡からザディアスの皮膚が灰色に変わっていっていた。

「浸食開始」

ザディアスの魔力に特殊性があるように、ジルクやローズにもある。ローズは何もかもを燃やし尽くすというものだが、ジルクの特殊性はシアの完全上位互換だ。
シアの特殊性は誘惑である。惑わし誘う魔力なのだ、抵抗しようと思えばできる。惑わされなければどうしようもない。
対してジルクの特殊性は支配である。抑圧が真っ先にくるため、抵抗しなければならない。それを攻撃に乗せると、今のザディアスのようになる。

身体が少しずつ灰色に浸食され、浸食された身体は言うことを効かなくなる。例え魂喰らいであろうと、魔力体であろうとジルクの魔力を込めた攻撃はそうなるのだ。

「このっ!」

胴を二つに切り、浸食されていた箇所をザディアスは捨てた。痛覚のない身体だからこそできるものの、苦肉の策でもあった。
憑依は完全な身体であればあるほど力が使えるようになるのだ。ただでさえ左腕がなく下半身がボロボロだったのが、完全に下半身が無くなったのだ。力は半減していると言っても過言では無かった。

「下半身を捨てたか。元々ボロボロだったが……二人にやられたか」

出し惜しみは無し。ザディアスは目的が逃走だろうが戦闘だろうがそうせざるを得ないと判断した。魂喰らいの魔力を展開し、自らに纏わせていく。
碧いワンピースに人の手が蠢くような柄。皮膚にはさっきまであった黒い薔薇の棘が写されたようだった。麦わら帽子をかぶり、さっきまでと同様に一振りの傘を持っていた。

「再現武装」

過去を再現する武装。ザディアスの経験した過去がどれだけ強烈なのかが力の源であり、ザディアスの経験した過去を超える程の力を持って無ければ屠られるだけの能力だ。
だが再現武装にも弱点はある。武装である以上、斬ったり突いたりと白兵戦でなければいけないのだ。近接戦闘では歴戦の猛者とは言いづらいザディアスはカティナにさえ負けるだろう。
しかし畏怖させるには十分だった。ジルクの目つきが鋭くなり、ザディアスの姿を見つめていた。

「本気だな。カティナ、後ろに下がれ。ミグア、カティナを守れ」

二人に向けた言葉、しかしザディアスにもその言葉は聞こえていた。
即座にザディアスは思考を回し、結論を出した。ルーナの油断すら招いた戦術眼である、目の前の三人など見抜くには簡単だった。

「なるほど、そういうこと」

右手で傘をクルクルと回し、ジルクへと石突きを向ける。しかしてその言葉の向きは地上にいる二人に向けてのものだった。

「そこのドワーフが何かしらの魔術をアなたにかけているわね?」
「さてな」

とぼけるジルクを他所に二人へと詳細感知をしかけるザディアス。ザディアスは魂喰らいであるため、詳細な感知は魔力だけを知るものではない。魂の情報すら知ることができるものだった。カティナを感知し、魔術を使っていることを把握し、次にミグアへと感知をかける。

「まずは……ん?」

ミグアの詳細感知、魂の情報、それらがザディアスへ油断を生じさせた。余りにもイレギュラー過ぎるミグアの存在は、ザディアスが知りたいと思うには十分過ぎたのだ。
そして一秒を争う戦闘で油断をしているのは、攻撃されても仕方ないことだった。

「隙だらけだ」
「がっ!?」

肩を薙ぐ一閃に左腕から右腰に向けて裂かれる。浸食が開始されるも、武装により自らに纏う魔力が膨大であったためか、さっきまでの浸食とはまるで速度が違う。さっきまでなら一分もあれば終わっただろうに、今では一時間はかかる程だ。
ザディアスが呻くような声を上げる、目の焦点が合わないほどに狼狽えていた。が、スッと戦いの態勢へと戻る。

「あ……み…………、……さっきミグアって呼ばれてたわね」

追撃すれば終わる、ザディアスが狼狽えているのを見たジルクが判断するのも当然のことだった。

「これで終わりだ」
「避けたらどうかしら?」

戦いを終わらせる攻撃というのは得てして油断するものである。ザディアスはそれを知っているが故に、ジルクの速すぎる速度に合わせてカウンター気味に傘を一振りした。
カウンターを合わせられたということに驚愕しつつも、ジルクは傘の一振りを杖で受け止める。今のザディアスやジルクの力は強大過ぎる。分かっているからこそ、受け止めざるを得なかったのだ。

「避けなかった。狙いはバレバレだったかしら?」
「俺が避けたら後ろの二人にぶつけさせるだろう」

拳を振るえば拳圧が、長物を振るえば斬撃が、収束せずに魔力を放てば拡散魔力が周囲に甚大な被害をもたらす。二人の力はそういったレベルだ。例えぶつかり合っても空気の衝撃波が走る程であり、一般人なら立つこともできずに吹き飛ばされるだけである。
ミグアやカティナが強者であるといっても、今の二人には到底及ばない。だからこそ二人に向けられた攻撃をジルクは止めなければならなかった。

「格上とやりあうなんて久しぶり過ぎて、戦い方を忘れてしまってるわね」
「ならこのまま死んでくれ」

つばぜり合っていた傘を押し負かし、頭から両断する勢いでジルクは杖を振り下ろす。

「嫌よ」

ザディアスは顔の角度を変え真正面から受け止める。武装は過去であり、強烈な過去を再現しているものであれば強度は相応のものになる。ザディアスの予想通り、ジルクの杖は何で作られているかも分からない麦わら帽子に弾かれていた。
服ごと切れたのに帽子は切れないことに疑いの目を向けるジルクだが、自らの背後に現れた魔力には気づけていなかった。

「ん、これは?」

魂喰らい特有の魔力が、切られたボロや下半身から集まってできたものだった。遠隔で操り、ザディアスがジルクをそこへ来るように誘導していたのだった。
ジルクを中心に黒い渦が展開され、どんどん強大になっていく。ジルクの魔力を持ってしても、特殊性のある魔力は支配できない。力づくで突破するしかなかった。
力づくというのは、時間がかかるということでもある。

「再現展開。少しはもつでしょう」

ザディアスの目が地上にいる二人へと向けられる。転移するにはジルクの魔力が周囲に荒れているため数百メートルであっても困難な状態だった。
それゆえ、ザディアスは高速飛行で二人へと向かっていく。

「シアさんが捕らわれた。こっちに来るわよ」
「分かった」

ミグアが武器を構え、向かってくるザディアスを視界に入れる。真正面から来るなら迎撃も簡単なことだ。
その判断が間違いだと気づくのは、一瞬後のことだった。

「ミグア、アなたは気絶していて頂戴」
「な」

目の前から襲ってきたザディアスは転移し、背後から頭を掴む。たったそれだけでミグアの目がぐるんと回り、身体から力を抜けさせた。
一撃、ミグアがたったそれだけで戦いから脱落した。ミグアをカティナより強くデルスに及ばないと見ていたカティナは、ザディアスの予想以上の強さに思わず後ずさる。
恐怖、その感情をザディアスは見逃さない。カティナは頭上から放たれる傘が自身を真っ二つにする現象を幻視した。

「アなたは死になさい」
「させないのが俺の役割だ」

カティナの頭に当たるギリギリの瞬間、ザディアスが横から体当たりで吹き飛ばされた。
ジルクだ。ザディアスがミグアの背後へ転移し一撃を加えるだけの時間で突破したのだった。ルミナがガイードがいなければ突破できなかった札なのだ、力づくでぶち破ると言ってもあと数秒は保つと予想していたザディアスは驚きを隠せない。

「早過ぎる……いえ、格上ならそれも当然ね」
「そういうことだ。舐めてもらっては困る」

カティナを背後に、守るようにジルクは立ちはだかる。ジルクは周囲に溢れてさせていた魔力をカティナの周囲にだけ集めていた。
魔力の特殊性とはあればいいものではない。支配の魔力を抵抗が弱い者に充てれば勝手に支配されるのだ。しかも支配された後は命令にしか従わなくなり、人形のような扱いになってしまう。臨機応変に対応してほしい時には致命的な問題なのだ。そのためカティナを守ると言って防御結界を展開しても鎧のようにはできず、数cm離れた位置に展開しなければならない。
ザディアスも同様に特殊な魔力なのだが、ザディアスから見たら全員が敵だ。トラウマを刺激するような魔力はばら撒いた方が戦いやすいのだった。

カティナを仕留めきれなかったザディアスは再び一手を講じる。再現は少なくとも捕らえることはできた、通用するのだ。

「再現て」
「二度はさせん」

ジルクが首を斬るように杖を薙ぐ。が、既に頭と右腕しかないような身体のザディアスには軌道が読まれていた。

「くっ!」

傘を盾にしてザディアスはジルクの杖から身体を守った。

「解せんな、浸食が進んでいるのは分かっているだろう?解かないのか?」

ジルクの攻撃の全ては魔力で覆われた攻撃だ。支配の魔力は徐々に身体を蝕み、動かなくさせていく。対抗策を講じなければ、時間が経てば経つほど有利になるのだ。
そしてザディアス程の強さを持つ災害獣が対抗策を持たない訳が無い。ジルクはそう予想していた。

「……アなたの魔力に充てられるだけで、アなたに支配されるようになっていく。合ってるかしら?」
「その通りだ。生物ならとっくに身体が動かないはずだが、お前は下半身がなくても動ける存在だ。生物では無いのだろう」

ジルクの予想は当たっている。憑依する存在であるザディアスの本体は魔力であり、憑依している岩人形が壊されたとしても破壊される前に憑依を解けば消滅しない。
結局のところ、ザディアスを討伐するには憑依していない状態で討伐するか、憑依している状態で身体ごと消滅させるしかないのだ。

「ええ。でも徐々に身体が動かしづらくなってるのは事実よ?」
「ならさっさと死んでくれ」

ジルクは魔力を拡散させ、ザディアスとジルクだけを覆うようにドーム状の結界を展開する。カティナの下へと逃がさない用の結界だ、ザディアスに通じるかは賭けだったが何もしないよりはマシだという判断だった。
結界を展開する間にザディアスは傘に魔力を集中させていた。さっき放った再現展開と同じ集め方だった。

「再げ」
「やらせんと言っただろう!」

ザディアスの目に映らない速さで背後に回ったジルクは杖を右腕を切り捨てるように振るう。
が、ジルクの瞳に映ったのはニタリと笑うザディアスの姿だった。傘がバラリと構造から崩れるように崩壊していく。

「解除」
「な!?」

ジルクが再び黒い魔力に捕らわれていく。今回は間近だったためザディアスも巻き込まれていたが、黒い渦からはすり抜けるように出ていた。
姿が変わっていた。麦わら帽子は消え、傘も持っていない。服が白いワンピースに変わり無手になっていた。しかし持っている力が変わっていないのが、存在感が変わっていないことから明白だった。

「シア!?何故また捕らわれて!?」
「アなたが邪魔なの、三日は寝てなさい」

結界すらすり抜けてカティナの下へとザディアスは転移する。ジルクの魔力が周囲に在り阻害されているとしても、阻害されることを覚悟で動けば関係ないのだ。
右腕がボロボロになりながらもカティナの後頭部に掌底が叩き込まれ、カティナは戦いから脱落する。
カティナを脱落させたザディアスはカティナ達の様子を見もせずに高速で浮遊する。

「カティナ!」

再び魂喰らいの再現から抜け出てきたジルクが体当たりを仕掛けてきていた。カティナの下へ駆けつけるジルクならそうするとザディアスは読んでいたのだった。
カティナの様子を、見るだけで大丈夫だとジルクは認識した。魔力を纏っているジルクはカティナを介抱することができない。触れればカティナは支配下に置かれ、無理やり戦わせることになる。が、既に後遺症が出るほどの傷を負っているのだ。
加えてザディアスに狙われるというのもあった。脱落させた方がまだ気が楽だった。それがたとえ制御能力の上昇を犠牲にしてでも、だ。

「これでアなたにかかっていたなにがしかの魔術は消えた。いえ、少しはもつのかしら?でも時間はほぼ無い、違う?」

ザディアスが予想していたのはカティナがジルクに強化の魔術をかけていたというものだ。カティナはずっと掲げていたことから、かけ続けるタイプの魔術だとも。
ジルクの顔が悔しさに歪む。ジルクの力を持ってすれば守り切ることは可能だったはずだった。できなかったのはジルクが油断したからだ。ザディアスの力が特殊であり使いこなしているが故に油断を招いた。
つまり制御能力で負けていたからこうなったのだ。災害獣の力を有していても魔力制御能力が負けていれば負ける可能性があるという分かりやすい結果だった。

「その前にお前を……っ!」

ギシリと杖から音が鳴った。さっきまでは起きていなかった現象であり、カティナが脱落したことで制御能力が落ちたことによるものだった。

「アら、もう?いえ、カティナとかいうドワーフの魔力は大したことがなかった。ならかけ続けてなければダメは正解だったようね」

ジルクとカティナでは力の差が余りにも大き過ぎる、蟻と巨象と言われてもおかしくない程だ。それでもカティナが強化をかけられたのは基礎的な魔術であったこと、高位軍人であり制御に長けていたことからだ。一滴の水をごくごく薄く蒸発する程の薄さにして全身に隈なく纏わせるような真似を行い、なんとか成立させられていたのだ。
ジルクは膝をつき、両手で持った杖にもたれかかるように寄りかかる。

「……ぐっ」

制御能力をカティナの上昇量に合わせていたため反動が襲ってきていた。強過ぎる力には強過ぎる制御能力が必要になる。足りなければ身体が吹き飛ぶだけであり、当然苦しむ羽目にもなる。
抑えていた魔力が漏れ、ジルクの周囲に地割れが発生し、土煙がそこら中から湧いて出ていた。カティナの方向には起きていないものの、放っておけば時間の問題ですらあった。

「なるほど、ジルクとやらの力は代償が大きいものか、制御が難しいものね?だからカティナに頼った」

ザディアスは予想が間違っていなかったことを、ジルクの様子から確信する。ザディアス自身、カティナを倒したことがこれほど有利になるとは思っていなかった。首元まで迫っていた浸食を再現でかき消すのに時間ができたと、口角を上げて魔力を身体に集中させる。

「無様ね、最初から頼らなければ戦いの中で制御できたかもしれないのに」

災害獣として嘲る言葉、当然のことだった。戦いの中で成長するなどこの世界ではよくあることなのだ。災害獣同士がぶつかり合う時はそれが狙いだという者さえいる。
魂喰らいの災害獣として愚策をとったと言うザディアスだが、その言葉こそ愚策だと気づくことすらできなかった。

「無様かどうか……お前の身で確かめろ!」
「は」

土煙の中、ジルクの姿はそこにあり今も苦しんでいるはずだった。ザディアスは背後から真っ二つにされる衝撃を受け、地上へと勢いよく激突した。ザディアスには何が起きたのか理解すらできなかった。
ジルクの制御能力は反動すら抑えられる程に成長していたのだ。ならばと自らに鎧を纏わせるように魔力を展開し、姿を偽装し、本体は転移してザディアスの背後から杖を振るったのだった。策は上手くいき、ザディアスの予想を裏切った。

「確かに制御は難しい力だ。だがな、もう戦いの中で使えるレベルだったんだ。カティナの強化魔術はあくまで保険に過ぎん。保険がなくなって戦えないなど馬鹿のやることだ」

転移から地上に降り、砂煙の中へとジルクは話しかける。頭から真っ二つにし支配の魔力を叩き込んだのだ、勝負はついたと判断するには十分だった。

「逆に保険のおかげで十分に扱いきれるという自信が得られた。ありがとう」

感謝の言葉、感知できる魔力が消滅したため発したジルクだが、まだ終わっていないことに気づいた。
砂煙が消えず、遅々としているがどこか渦を巻くような動きをしていたのだ。ザディアスがまだ何かしていることはすぐに分かった。

「死んでいないか。だが無制限となった俺だ、勝てると思うな」

ジルクは杖を構え、砂煙の中へと感知を行う。感知がまるで暗闇の中を彷徨うような動きになっており、砂煙は明らかにカモフラージュでしかないことは明白だった。
魔力に押し任せ、中心へと感知を差し向ける。そこにはさっきまでとは桁が違う、何もかもを喰らい尽くす黒い魔力が渦を巻いていた。

「ならば、制限を与えましょう」

ミグアに憑依したザディアスが、そこにいた。
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