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第四章 新たな攻略対象者 隠れたままでいて欲しかった。
後味の悪さ
しおりを挟む今、ハイデさんから魔法陣の書き方を教わっています。
わーい。ファンタジーきたーーーーー!
不謹慎だけど内心大喜びです!
身内と連絡を取る方法を相談して。
母さんに飛伝の魔術具を使ってもらうのがいいだろうと言うことで、作成しています。
かなりワクワクしてるのは内緒だ。
貴族然の顔で誤魔化してるけどな。
「お嬢様。報告がございます。自白剤の用意ができました。何時でも使用可能です。ご命令くだされば直ぐにでも彼奴を連れて参ります」
おおう。仕事早いね。
そうだな。副作用が酷いんだったな。
因みにどんな?
はっ? 廃人になるの? 強力過ぎて使うと精神壊れるの?
そうか。そうだな‥‥エリックの使い道ってもうないかな?
あーでもあいつは義兄を裏切って嵌めたんだな。
なら義兄に聞いてからしようか。
ハイデさん悪いけど、義兄に連絡して。頼んだよ。
◇
母さんと義兄と連絡が付いた。
エリックへの自白剤使用は先送りになった。もう少し痛めつけてからでもいいだろうとは義兄からのリクエスト。
母さんとの連絡はちょっと面倒だった。
まず俺かどうかの判断がつかないからと俺と母さんだけしか知らないことをメッセージにして下さいと言われた。
それを考えるのに時間が掛かった。
だって俺達離れて暮らしてたんだよ。直ぐには思い浮かばないって。
4歳の頃の思い出を記して漸く信じて貰えた。
ああ疲れた。
母さんはこちらは大丈夫だから心配するなと。
兎に角俺は隠れているようにと念を押された。
身の安全が保障されるまでは外に出るなと言われたが隠れたままなのは辛い。
それに母さんは理由を言わないままなのもどうかと思う。
で、決めた。
エリックに会いに行く。
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