転生先は小説の‥…。

kei

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第四章 新たな攻略対象者 隠れたままでいて欲しかった。

これから

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漸くミリアの帰宅だ。

どうやら連絡はついたみたい。良かった。

それと数人の仲間も連れてきた? 外で待たせているのか。

では早速移動しよう。

世話になったガリレシアには感謝してもしきれないな。



レティエルを信じてくれてありがとう。

ガリレシアが困った時はいくらでも手を貸そう。掛け替えのない友達だ。

何時までもレティエルと仲良くしてね。



しんみりとした雰囲気で俺達は伯爵邸を後にした。



俺は感傷に浸りながら馬車の揺られ目的の家に向かっていた。

‥‥いたのだが。

車中で、ミリアがとんでもないことサラリと言いやがった。





はっ? ミリア、今なんて?

エリックが逃げないよう足の骨、折ったの? しかも両方って。


「念には念を入れました。今、仲間に自白剤を用意させております。帝国産ですので効果はバッチシ保証付きです。ご安心ください。副作用が酷いのが玉に瑕ですが裏切り者エリックですから、そこはまあ宜しいかと」



「‥…そうですか‥‥ご苦労様でした」

取り敢えず、働きには労いを‥‥。



(ちょっとちょっと何やってんのーーー?! 安心って?! そんな笑顔で言われても物騒過ぎて安心できないって!)

ツッコミたいのに動揺しすぎてスルーしちゃった。

副作用‥‥については知らない方が良いよね。

世の中知らない方が幸せなことはあるんだ。うん。俺は幸せでいたいから聞かないよ。聞きたくないな。



‥‥それより足折ったんだ。それ必要だった?

‥‥あ、イラついてたの俺だけじゃなかったね。うん。部下のストレス管理も大事だね。それだけで済んだのだから良しとしようか…。



ほ、他には何もしてないよね? 

ちょっと、ちょっと。目を逸らしたのは何でかな。



エリック‥‥命があるだけ恩の字か。







感傷に浸ってのお別れが台無しだ‥…。



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