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第三章 攻略対象三人目 第二王子は曲者です。取扱い注意。
義兄の報告ー②
しおりを挟む私は事前に得た情報を第二王子に渡していた。私も半信半疑でしたが使える物は何でも使いたかったので確証の無い情報でも躊躇いません。
黒でも白だと言えばそうなるのが身分社会です。
高位の身分なのですから自分の言い様に使います。
そうです。我田引水です。
結果を出さない方が悪しき事ですからね。
これもあの者のお陰でしょうか。
胡散臭かったのですが信じて正解でしたか。
ええ。信じました。私の勘を。当たり前です。
貴族がそうホイホイと他人の言を信じてはいけません。
何故信じれるのか疑問が出ます。
信じるのではありません。諮りにかけるのです。
そうです。利便と結果を計るのです。
ククク。いけません。閑話休題。
「では王子。あれらの隠微な動きを掴めたのでしょうか。知恵を権謀術数ばかりに使って。無駄な頭ですね。ククク」
「ええ本当に無駄ですね。ふふふ。それとあれらの動きは監視のみです。勘案の結果今は泳がせています。あの者達は虎視眈々と攻め入る隙を狙っているのでしょうが。私は油断しません」
「なるほどなるほど。虚虚実実ですか。それはそれは愉しいですね」
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