66 / 344
第三章 攻略対象三人目 第二王子は曲者です。取扱い注意。
義兄の報告ー①
しおりを挟む義兄と第二王子です。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ライムフォード王子殿下。ご報告に参りました」
「ああ。ラムドご苦労でした。王都内に増えた他国の商人風情のことですね」
「はい。ご存じでしたか」
「まあね。最近何やらきな臭い動きがあるので独自で調べていました」
私は第二王子に調査結果の報告と今後の対応について意見交換をしました。
一応、我が公爵家は第二王子を推すと確約しておりますので、国政に影響しそうな案件は意見を統一しておかなければなりません。
面倒臭いことこの上ないですね。
「他国は隙をついてきますね。王家の求心力が危ぶまれていますから辛いところです。早期に事態の収束をしなければ国内が荒れます。それだけは回避しなければなりません」
私は肯首した。そうです王家のアホの性です。責任は取りなさい。
「それにしても貴方からの情報は助かりました。良く掴めたと感心しきりです。流石公爵家の諜報員と言ったところでしょうか。それとも貴方独自のルートでしょうか。ふふ。詮索は禁物と言ったところでしょうね。お陰で兄派の残党と王妃を仕留められそうです。彼女の乾坤一擲の企みはどうも以前から考えていたようで国母でありながら不可解なお人です」
「それだけ我が子を王にしたかったのでしょうか。‥‥あんなのが国のトップになれば近辺周囲諸国から笑われる未来しか見えんわ。全く質が悪い!」
ああしまった。またまた怒りが。王子の前です。自粛自粛。
「ふふふ。私も同意見です」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
61
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる