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第三章 攻略対象三人目 第二王子は曲者です。取扱い注意。
第二王子とラムドの手紙ー②
しおりを挟むああとてもとても残念です。
私はなぜいま帝国にいるのでしょう。
これほど滑稽で愚かな兄の醜態を見逃すなんて。
私は己の不運に嘆きます。
恨めしい我が身。
ラムドは見たのですか? 見たのでしょうね。
きっと特等席‥‥いえ参加したのでしょう。
羨ましい。
ラムド、幾ら私達の書簡が暗号化しているとは言えこの歯に着せぬ物言い不敬になりますよ。クスクス。
これが彼の持ち味ですので大目に見ますが。
成程、父上からの書状はこのことを伝えるためだったのでしょう。
それかもしや‥…。
成程父上の考えそうなことではあります。
それであれば急遽帰国の意味合いが変わります。
情報が欲しいです。切実に。
もう少し引き延ばしてみましょうか。
しかしそろそろ戻りませんと父上も痺れを切らすでしょう。
それに戻れば兄が刑に処されるところを見れるかも知れません。
どうでしょう。際どいかも知れません。
戻った時は兄は刑に処された後かも知れません。
見極めが難しです。
この私を悩ませるとは兄も中々やりますね。
もう勝負が出来ないとは寂しくなります。
ーーーざまあみろ! 無様に泣き喚け! 所詮は負け犬だ!
コホン。黒い黒い私は引っ込みなさいな。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
短めです。
もう一話続きます。
応援ありがとうございます!
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