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第三章 攻略対象三人目 第二王子は曲者です。取扱い注意。
思わぬ再会ー①
しおりを挟む俺と母さんは今美味しいお茶とお菓子を堪能している。
母さんは葬儀は終わったけれど直ぐには帝国に行けないと言ってきた。
これから王都に行くって。
陛下への謁見以外にもすることあるって。
そうなんだ。直ぐに帰らないのか。
俺、どうしよう?
えっ? 暫くここにいたらいい?
(えぇーマジか。どうすっかな。帝国行っちゃったらここに帰って来れないしな。そうだな母さんの言う通り暫く滞在しようかぁ‥‥)
俺が了承すると母さんは笑顔で、来賓がいるので代わりに持て成しってって俺に仕事を振ってきた。
えっいいの? ってかなんで俺に?
義兄いるじゃん。彼奴使えば?
母さん、いいからいいからって含みのある笑顔で言われてもな。
俺めちゃくちゃ警戒するぞ?!
―――――――――――――――
そして今俺はめちゃくちゃ後悔している。
さっきしていた母さんとのやり取りを後悔している。
ああ、安請け合いは怪我のもとだよな。
俺自分が恨めしい。
はあ。母さん騙し討ちだよ。
「…‥‥。」
俺は言葉が出ない。
「ああ、安心しました。お元気そうで何よりです。貴女の訃報を聞いた時は我が耳を疑いました。公爵家の至宝である貴女をそう易々と失うような愚かなことをザックバイヤーグラヤス公爵が許すとは思えませんでしたし。だが貴女をこの目で見るまでは穏やかに過ごせなくて。これで漸く安心出来ました。レティエル」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
短めです。
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