転生先は小説の‥…。

kei

文字の大きさ
上 下
32 / 345
第一章 攻略対象一人目 正しい第一王子の取り扱い方

マリエラ・ツゥエルバーグ男爵令嬢 ④

しおりを挟む
パピー。悪役令嬢の倒し方をドヤ顔で言ってきた。

なになになにパピー。それ考えたのパピーじゃあないでしょ?

だれよ? えっ? 派閥の上の人が考えたって? へー。
よく考えてくれたね? 悪役令嬢の父親が邪魔だって?

親子共々倒すの?!

‥‥‥それだとぉ

はっ! まってまってまって! パピー! 
それじゃあランバード様もってことじゃん!

却下! 却下!

ダメに決まってんじゃん! バカかバカ親父!
練り直して来い! みとめん!


なによパピー。機嫌とろったってダメだからね!

はあ? いい方法がある? なんの?
ふんふん。王子と結婚してからランバード様を恋人にすればいいって?
はっ?! パピー頭くるったの?無理じゃん!
王子ゲキオコになるよ?いやよあたし。
メンドクサイ王子相手すんの。


なになになに? 

レティエルの命と引き換えに交渉する?!

ランバード様をあたしの専属文官にすればいいって?!


いやっほーう!! なにそれすてきぃー!

パ、パピー、今まで小物だとか甲斐性なしだとかオヤジ臭いとかいろいろ言ってごめんね?
う? パピーなに落ち込んでんの? 
そんなことより続き話してよ。さっさとして!


…‥‥パピー。それパピーじゃないね。考えたの誰? 

あーまた上の人ね。ハイハイ。
パピーじゃあそんな考えできないもんね。

あっ落ち込むなよ。うざー


レティエルの命と引き換えかぁ‥‥‥。

でも無理じゃね? それ。 
えっ? だって仲悪いでしょ? あの義兄妹。
はっ? 仲良し? うそぉー! 
マジでここもストーリーと違う!


パピーパピーパピーさぁ。
もうね、上の人がやっちゃえばいいんじゃない?
あたしらが動く必要なくね?

えっ? それはだめ? パピーがのし上がれないから? 
はっ! むりむりむり~~ ガラじゃないっての! 
きゃははははウケるぅ。

わかった! わかった! にらまないにらまない~

で、王子にどう頼むの? 
それはもう済んでいるって? 他の人がやるの? 
あっそう。ならいいよ。
あたしらだって忙しいの!
えっ? 遊んでるだけだろって? はぁ! ざけんなよ! 
こっちは学園で悪役令嬢に仕掛けてるの! 大変なんだから!
あぁそう? 手伝ってもらえるか聞いてくれるの? 

その…上の人の子供に?
派閥の子供に協力してもらえるように頼んでくれるの?

おっ! そうそうちょっとは親らしいことしてくれなきゃね!

はぁ? なに拗ねてんの?! 萌えないんだけど!

しおりを挟む

処理中です...