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秘密
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昨日からどん底、本日はテスト日です。
「あー、テストだー。やばいー。勉強してないー」
「あんたいつもでしょうが」
「そんな冷たいこと言わないでよ、美波ちゃんや」
「そんなこと言ってないで少しでも復習しなさい」
「はーい。その前にちょっとトイレ行ってくる~」
「あ、逃げたなー」
「逃げてないー!帰ってきたらちゃんと復習するからー」
そう言って、私は教室を出てトイレへ向かった。
「ちょっと良いか?」
「え、あ、一ノ瀬」
なんだろ。学校で一ノ瀬から話しかけてくるなんて初めて。珍しいこともあるんだなと思った。
少し間を置いて、一ノ瀬が衝撃的なことを言ってきた。
「単刀直入に言うと、昨日、聞いちゃったんだよ」
「何を?」
「おさがり彼氏制度のこと」
私は、頭が真っ白になった。
「……。え!!いや、あれはそのなんというか、冗談というか、なんというか」
全然言い訳が思いつかなかった。いわゆる、絶体絶命というやつだ。
「別に隠さなくてもいいよ。黙っといてやるからさ。ま、俺はお前のおさがり彼氏にはならないから安心しろ」
一ノ瀬が意外な発言をしてきた。もっと脅しとかされるかと思ったんだけど、意外と良いやつ?
「そ、そう。本当に誰にも言わないのよね?」
「言わねーよ。こんなどうでもいいこと」
「ほんといちいち一言多いのよ」
「そんな言い方しちゃって良いのかな?」
「すみませんでした!黙っておいてくれてありがとうございます」
「宜しい。その代わり、鳳蝶さんのことで聞きたいことあったら聞かせてもらうから」
「本当にお姉ちゃんのこと好きなのね」
「当たり前だろ」
「へえー。意外と愛情深いのね」
「まあな」
よりにもよって、一ノ瀬にバレてしまった。とりあえずは黙っておいてくれるって言ってくれてるし、信じるしかないわね。
「あ、そうだ、俺がおさがり彼氏制度のこと知ってるって鳳蝶さんには言うなよ」
「分かったわよ」
めんどくさいことにならないといいんだけどなー。まあ、一ノ瀬の一途っぷりにお姉ちゃんがどハマりしてくれれば長続きするだろうから、しばらくは何も起こらないかもしれないけど。というか、何も起こらないことを祈るしかないわね。
「緑~!いたいたー!一ノ瀬に絡まれてたの?大丈夫?」
「大丈夫大丈夫!」
「なら良いけど!早く次の授業行こ!」
「うん!」
ーー放課後ーー
学校が終わり、帰ろうとしていると、一ノ瀬がなんだか暗い顔をして廊下に突っ立っていた。何かあったのかな。
「あれ?一ノ瀬そんなとこで何してんの?帰らんの?」
「あ、いや別に。帰る」
「そう?じゃあまたね~」
そう言って帰ろうとした瞬間、腕を掴まれ、引っ張り戻された。
「ちょっと待て」
「ちょっ、何すんのよ」
「聞きたいことがある」
「何?お姉ちゃんのこと?」
「鳳蝶さん、今日休みだよな?」
「そのはずだけど」
「だよな」
「何?もしかして返信ないの?」
「……」
「あ、図星かー。それちょっとまずいかもなー」
「まずい?」
「お姉ちゃんが休みの日に彼氏のことを考えないわけないから、他に考えるべきことができてるってことになる。それは、仕事なのか、他の男なのか」
「他の男……」
あ、やばい!直球すぎた。何考えてんだ私、より不安にさせるようなこと言って。でも、実際お姉ちゃんが休みの日に彼氏のLINEを気にしないわけないんだよなー。
「あ!ごめんごめん!可能性ってだけだから、そんな深刻な顔しないで!お姉ちゃんに何してるか聞いてみようか?なんなら今からご飯3人で行く?あ、私は邪魔だよね」
「良いのか?森川が良ければ、一緒に来てくれると助かる。2人だとなんとなく、俺が暗い顔しちまう気がするから」
え、なんか、可愛いんだけど……!好きな人には本当に一途なタイプなのね。あんな真剣な表情でお願いされたら、断れないじゃない……。
よし、こうなったらとことん協力してあげようじゃないの!そして、良いタイミングで2人きりにしよっと。ほんと緑ちゃん優しい~。
「仕方ない。付き添ってあげよう!」
「ほんとか!ありがとな」
「い、いや、別に全然」
そんな真っ直ぐにお礼を言われるとちょっとだけ照れるわね。よし、お姉ちゃんにLINEしとこっと。私と2人でご飯行くことにして、会った時に一ノ瀬も偶然一緒になったことにしよう。
「よし、お姉ちゃんにLINEしたらOKって言われたから、行こっか」
「おう!」
お姉ちゃん、LINEでは普通だったけど、実際はどうなんだろう。また新しい彼氏が出来たとか?でも、まだ一ノ瀬と付き合って1ヶ月程だし、さすがのお姉ちゃんもまだ飽きたりしないわよね。最初からそんなに高頻度で会ってるわけでもなさそうだし。
「緑~!こっちこっち!お!海ちゃんも一緒だ~!わーい!」
あれ?なんか本当に普通だな。良かった。
「お待たせー!」
「……」
「どしたの海ちゃん、そんな暗い顔して」
「まったく。はあっ……お姉ちゃんがメッセージ見てないからでしょうが」
「え?あ、え?ほんとだ!ごめん!普通にLINE開いてなかったわ!もしかして、それで急にご飯ってこと?」
「いや、それはなんというか、偶然会ったたというか、まあとにかく、一ノ瀬心配してたんだから」
「そうだっんだね。海ちゃん、心配してくれてありがとう」
「いや、別に何もないなら大丈夫っす」
「いや~可愛いな~、持つべきは年下彼氏かな~」
「なんか、私はお邪魔そうなので、退散します」
「それじゃ悪いし、森川も一緒に」
「いや、ちょうど達也さんから連絡来てさ!これから会うことになったから行くわ~!あとはお二人で楽しんで~」
「そっか。今日はありがとな!」
「緑まったねー!」
とりあえずは勘違いだったみたいで良かった。一ノ瀬には不安にさせるようなこと言って申し訳なかったな。でも、結果オーライかな。
達也さんと会うだなんて嘘ついちゃったけど、最近、達也さんから連絡すら来てないのよね。昨日の遊園地デートで、私のことにもっと興味持ってくれるようになるかもしれないって期待してたんだけどな。それか、達也さんってあんまり連絡とかしないタイプ?んー、お姉ちゃんの時もすごくラブラブだった印象はないけど、分からない。
でも、会った時はめちゃくちゃ楽しいし、そういうタイプだと思うことにしようかな。ごちゃごちゃ考えてても仕方ないし、こっちからメッセージ送ってみようかな。
「あー、テストだー。やばいー。勉強してないー」
「あんたいつもでしょうが」
「そんな冷たいこと言わないでよ、美波ちゃんや」
「そんなこと言ってないで少しでも復習しなさい」
「はーい。その前にちょっとトイレ行ってくる~」
「あ、逃げたなー」
「逃げてないー!帰ってきたらちゃんと復習するからー」
そう言って、私は教室を出てトイレへ向かった。
「ちょっと良いか?」
「え、あ、一ノ瀬」
なんだろ。学校で一ノ瀬から話しかけてくるなんて初めて。珍しいこともあるんだなと思った。
少し間を置いて、一ノ瀬が衝撃的なことを言ってきた。
「単刀直入に言うと、昨日、聞いちゃったんだよ」
「何を?」
「おさがり彼氏制度のこと」
私は、頭が真っ白になった。
「……。え!!いや、あれはそのなんというか、冗談というか、なんというか」
全然言い訳が思いつかなかった。いわゆる、絶体絶命というやつだ。
「別に隠さなくてもいいよ。黙っといてやるからさ。ま、俺はお前のおさがり彼氏にはならないから安心しろ」
一ノ瀬が意外な発言をしてきた。もっと脅しとかされるかと思ったんだけど、意外と良いやつ?
「そ、そう。本当に誰にも言わないのよね?」
「言わねーよ。こんなどうでもいいこと」
「ほんといちいち一言多いのよ」
「そんな言い方しちゃって良いのかな?」
「すみませんでした!黙っておいてくれてありがとうございます」
「宜しい。その代わり、鳳蝶さんのことで聞きたいことあったら聞かせてもらうから」
「本当にお姉ちゃんのこと好きなのね」
「当たり前だろ」
「へえー。意外と愛情深いのね」
「まあな」
よりにもよって、一ノ瀬にバレてしまった。とりあえずは黙っておいてくれるって言ってくれてるし、信じるしかないわね。
「あ、そうだ、俺がおさがり彼氏制度のこと知ってるって鳳蝶さんには言うなよ」
「分かったわよ」
めんどくさいことにならないといいんだけどなー。まあ、一ノ瀬の一途っぷりにお姉ちゃんがどハマりしてくれれば長続きするだろうから、しばらくは何も起こらないかもしれないけど。というか、何も起こらないことを祈るしかないわね。
「緑~!いたいたー!一ノ瀬に絡まれてたの?大丈夫?」
「大丈夫大丈夫!」
「なら良いけど!早く次の授業行こ!」
「うん!」
ーー放課後ーー
学校が終わり、帰ろうとしていると、一ノ瀬がなんだか暗い顔をして廊下に突っ立っていた。何かあったのかな。
「あれ?一ノ瀬そんなとこで何してんの?帰らんの?」
「あ、いや別に。帰る」
「そう?じゃあまたね~」
そう言って帰ろうとした瞬間、腕を掴まれ、引っ張り戻された。
「ちょっと待て」
「ちょっ、何すんのよ」
「聞きたいことがある」
「何?お姉ちゃんのこと?」
「鳳蝶さん、今日休みだよな?」
「そのはずだけど」
「だよな」
「何?もしかして返信ないの?」
「……」
「あ、図星かー。それちょっとまずいかもなー」
「まずい?」
「お姉ちゃんが休みの日に彼氏のことを考えないわけないから、他に考えるべきことができてるってことになる。それは、仕事なのか、他の男なのか」
「他の男……」
あ、やばい!直球すぎた。何考えてんだ私、より不安にさせるようなこと言って。でも、実際お姉ちゃんが休みの日に彼氏のLINEを気にしないわけないんだよなー。
「あ!ごめんごめん!可能性ってだけだから、そんな深刻な顔しないで!お姉ちゃんに何してるか聞いてみようか?なんなら今からご飯3人で行く?あ、私は邪魔だよね」
「良いのか?森川が良ければ、一緒に来てくれると助かる。2人だとなんとなく、俺が暗い顔しちまう気がするから」
え、なんか、可愛いんだけど……!好きな人には本当に一途なタイプなのね。あんな真剣な表情でお願いされたら、断れないじゃない……。
よし、こうなったらとことん協力してあげようじゃないの!そして、良いタイミングで2人きりにしよっと。ほんと緑ちゃん優しい~。
「仕方ない。付き添ってあげよう!」
「ほんとか!ありがとな」
「い、いや、別に全然」
そんな真っ直ぐにお礼を言われるとちょっとだけ照れるわね。よし、お姉ちゃんにLINEしとこっと。私と2人でご飯行くことにして、会った時に一ノ瀬も偶然一緒になったことにしよう。
「よし、お姉ちゃんにLINEしたらOKって言われたから、行こっか」
「おう!」
お姉ちゃん、LINEでは普通だったけど、実際はどうなんだろう。また新しい彼氏が出来たとか?でも、まだ一ノ瀬と付き合って1ヶ月程だし、さすがのお姉ちゃんもまだ飽きたりしないわよね。最初からそんなに高頻度で会ってるわけでもなさそうだし。
「緑~!こっちこっち!お!海ちゃんも一緒だ~!わーい!」
あれ?なんか本当に普通だな。良かった。
「お待たせー!」
「……」
「どしたの海ちゃん、そんな暗い顔して」
「まったく。はあっ……お姉ちゃんがメッセージ見てないからでしょうが」
「え?あ、え?ほんとだ!ごめん!普通にLINE開いてなかったわ!もしかして、それで急にご飯ってこと?」
「いや、それはなんというか、偶然会ったたというか、まあとにかく、一ノ瀬心配してたんだから」
「そうだっんだね。海ちゃん、心配してくれてありがとう」
「いや、別に何もないなら大丈夫っす」
「いや~可愛いな~、持つべきは年下彼氏かな~」
「なんか、私はお邪魔そうなので、退散します」
「それじゃ悪いし、森川も一緒に」
「いや、ちょうど達也さんから連絡来てさ!これから会うことになったから行くわ~!あとはお二人で楽しんで~」
「そっか。今日はありがとな!」
「緑まったねー!」
とりあえずは勘違いだったみたいで良かった。一ノ瀬には不安にさせるようなこと言って申し訳なかったな。でも、結果オーライかな。
達也さんと会うだなんて嘘ついちゃったけど、最近、達也さんから連絡すら来てないのよね。昨日の遊園地デートで、私のことにもっと興味持ってくれるようになるかもしれないって期待してたんだけどな。それか、達也さんってあんまり連絡とかしないタイプ?んー、お姉ちゃんの時もすごくラブラブだった印象はないけど、分からない。
でも、会った時はめちゃくちゃ楽しいし、そういうタイプだと思うことにしようかな。ごちゃごちゃ考えてても仕方ないし、こっちからメッセージ送ってみようかな。
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