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姉と私

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「またお姉ちゃんのおさがりだー。たまには私にも新しいの買ってよー!」
「わがまま言わないの!」 
「むー!なんでお姉ちゃんだけ……」

 私も姉がいるからその気持ち、よく分かるよ。学校帰りにすれ違った親子の会話に反応してしまった。
 おさがりって聞くと、みんな嫌がるよね。でも、私はあのことに関してだけは大歓迎だった。

「緑、またスポーツカーで迎えに来てるらしいよ。ほんと、どこであんな男捕まえるんだか。モテる女は違うわね~!」
「いや、まあちょっとね~」

「緑、行こっか」
「はい!」

 高身長イケメンが私の手を引いて、車に乗せてくれる。なんだか、少女漫画の主人公になった気分。
 私は、高校2年生、森川緑(もりかわ みどり)。恋愛経験は多少ある方だ。まあ、訳ありだけど。
 私には姉がいる。姉の名前は、森川鳳蝶(もりかわ あげは)。姉とは一緒に暮らしている。姉は22歳で看護師をしている。美人で、明るくて、オシャレで、人気者の姉。私も姉のことが好きだし、姉も私のことを好きでいてくれていると感じている。いつも頑張り屋さんな姉を私は尊敬している。しかし、一つ問題がある……。

「緑~!た・だ・い・ま♡」

 あーまた酔っ払ってる。弱いのにこんなに飲むから。まったく。

「もーまたこんなに酔っ払ってー!たまには面倒見る私の気持ちにもなってみなさいよー」

 夜勤以外は、ほとんど毎日のようにこんな感じで酔っ払って帰ってくる。そして、その面倒を見るのは私というわけだ。

「も~、そんなに怒らないでよ~、緑ちゃんはすぐプンスカしちゃうんだから~」
「誰のせいだと思ってるのよ!」
「ねぇねぇ~、見てみて~、私の男!」
「また新しい人?!達也さんと2ヶ月くらいしか経ってないよね?」
「だって~もっと良い男見つけちゃったんだもん~、緑だって達也くんのこと気になってそうだったじゃん!これでWinWinでしょ?」
「な、なんでそれを……」
「見てたら分かるわよ~。何年あんたの姉やってると思ってんのよ!」
「でも、達也さんは私に興味なんてないもん……。それに、まだ元彼と別れたばっかでなんかやりづらいし。数日前まで学校に迎えに来てたくらいみんなにも認知されちゃってるしさ~」
「そんなのもう別れてるんだから問題ないじゃない!それに、相手が最初は緑に興味ない可能性が高いっていうのはいつものことじゃない~!そこを好きにさせるのもあなたの仕事よ~!」

 ほんとに調子の良い人だ。酔っ払ってるくせに的をいたことを言っていてちょっと 腹が立つ。
 先ほど話題に出ていたのは眞田達也(さなだ たつや)、24歳。姉の今彼。まあ、もう別れるらしいけど。
 でも、正直達也さんはすらっとスタイルが良く、顔もカッコいいし、優しい。女の子なら誰でも憧れるような人である。そんな人が急に私の彼氏になるなんて、普通なら考えられないけど……。
 私たち姉妹の間では、それが普通より容易にできてしまうのだ。

 
 私は、中学生まで彼氏が居たことがなかった。周りには彼氏持ちばかりだったのに、どうして自分だけいないのかと悔しい日々を送っていた。まあ、それでも高校生になったら彼氏くらい自然にできるだろうと思っていたのだが、なかなか彼氏は出来ず、半年が過ぎてしまい、また周りに彼氏持ちが増えてきた。このままではまた中学の頃と同じ状況になってしまう。そう思い、私はあり得ないことを姉に提案した。
 それは……。

「お姉ちゃん……彼氏をおさがりしてくれませんか?」

 姉の反応は意外だった。私を病院に連れて行こうとしたり、ドン引きしたりするのではなく、その手があったのかといった反応を見せた。さすが血の繋がった姉妹だなとこんなにも感じたことはない。

「緑、あんた天才なの?」

 姉からはその一言が返ってきた。そこから私たち姉妹は、おさがり彼氏生活を送るようになった。姉が承諾した理由はただ一つ。姉が振った相手が自分のストーカーになるのを防げるからである。今まで姉は、元彼たちにけっこうストーカーまがいのことをされてきて別れた後に苦労していたのだ。まあ、姉の振り方も良くないことが多いので自業自得ではあるけれど。
 達也さんがもし、私の彼氏になったら、おさがり彼氏制度を初めてから5人目の彼氏になる。今までのおさがり彼氏達は、姉に振られて腹が立っている人がほとんどだった為、その慰め役として私が慰めに入ると、妹でも良いから若い女と付き合えるならありだなという思考に至ったのか分からないが、あっさりおさがり彼氏として成立できた。男なんてこんなもんなんだろうと高校1年生にして感じてしまった。

 だから、正直成功確率は高いかもしれない。しかし、達也さんには断ってほしいとも少し思っている。私が少しでも好意を抱いた男性が今までの最低な男達とは違うんだと思いたいんだと思う。
 明日、姉は達也さんに会って、そこで振ると言っていた。そこで私はいつも通り慰めに入って、彼氏になってもらう予定だ。


ーー次の日ーー

 ガヤガヤガヤ。

「おはよー緑!」
「おっはー!」
「みどりみどりみどり!昨日のサッカー部のエース決定戦見た?!」
「何それ!知らないんだけど!」
「まじ!竹田くんめっちゃカッコよかったんだから!あの桜庭先輩に勝っちゃったんだから!」
「え!ほんとに?!それはまじで見たかったー!」
「あ、でも緑は今フリーだからって竹田くん狙わないでよー!私が絶賛アタック中なんだから!」
「わかってるよ笑」
「ち、な、み、に、みどりは最近良い人いないのー?でも、こないだ別れたばかりのスポーツカー男性が元彼なら次はなかなかハードル高いわね!あ!もしいないんだったら、今日合コン行かない?」
「竹田くんにアタックしてるんじゃなかったの?」
「それはまたべーつ!(ウィンク)」
「まったく。でも私は今回はパス!ちょっと良い感じの人と今日はご飯」
「おー!さすが緑ー!モテ女は違うねー!」
「ま、まあーねー」

 おさがり彼氏のことは、誰にも言っていない。姉妹だけの秘密。そして、私は歴代彼氏の数も誤魔化しているため、経験豊富な女として周りからは見られている。
 そして、今話していた女の子は、同じクラスで一番仲の良い、西川美波(にしかわ みなみ)。赤毛ロングでゆるふわ巻きをしていて、前髪無しの大人っぽいギャル。彼女は、正真正銘、恋愛経験豊富なギャル系女子である。

「はー、朝からうっせえな」
「感じ悪っ」
「チッ」

 ガラッ。バンッ。(教室のドアが開き、人が出て行く)

「あそこまで怒ることある?!ほんとあいつ感じ悪っ。何なのよ。こないだまた喧嘩したみたいよ」
「……」
「緑ー?」
「あ、いや何でもないよ」
「そう?まったくほんとに野蛮なやつ!」

 私たちの会話をうるさいと言って怒って出ていったあいつの名前は、一ノ瀬海(いちのせ かい)。クラスメイトの一人。威圧感がいつもすごくて、なかなか近づきづらいタイプ。まさに一匹狼って感じ。私なんかは絶対仲良くなれないタイプ。


ーー午後ーー

 キーンコーンカーンコーン。

「はあー今日も1日終了っと!じゃ、緑また明日ね!良い感じの人と頑張って!」
「うんありがと!美波も合コン頑張って!またねー!」

 今日は決戦の日。姉が達也さんと会うのは18時半。まだ時間があるから、それまで駅でブラブラすることにした。
 服屋さんに入り、もし達也さんと付き合えたらどんな服着ようかな~なんて妄想してみる。達也さんの好みって何だろなー。って、私何考えてるんだか。まだ上手くいくとも決まってないのに、浮かれすぎ!そんなこと考えていたら、なんだか聞いたことのある声が聞こえてきた。

「たーつや♡どう?」
「めっちゃ良いじゃん!」

 あれ?達也さんみたいな人がいるような。女の人と一緒だ。私の見間違え?いや、どう見ても達也さん、だよね?

「こっちも着てみるねー!」

 シャー。(カーテンを閉める音)

 達也さんと一緒にいた女性がカーテンを閉めて着替えを始める。
 私は、どうしても我慢できず、達也さんに話しかけてしまった。

「た、達也さん……」
「おー!みどりちゃん!久しぶりだね」
「達也さん、一緒にいる女性って……」
「あ~親友の妹だよ!俺も妹みたいに可愛がってるんだ~」
「あ、そ、そうなんですね!」
「うん!」

 なんだ、親友の妹か。びっくりした。っていや、本当の妹じゃないし、しかも彼女と会う前に他の女の人と会うことある?いや、でも達也さんはただの親友の妹だとしか思ってないんだから、別に何も問題はないか。お姉ちゃんに会うまでまだ時間あるから、たまたま会って買い物してるだけよね。達也さんに限って浮気、とかありえないしね。

「達也ー!見てみてー!どう?」
「お!こっちも良いな」
「ほんとー?じゃあこっちにしよっかな。あれ、達也の彼女さん?」
「い、いえ、違います」
「この子は俺の彼女の妹だよ」
「そうなんだ!天谷あずはです。達也の妹みたいなものです!」
「あ、初めまして森川緑です」
「可愛い~」
「ごめんな緑ちゃん、こいつ距離感おかしいから気にしないで」
「いえ、そんな……」
「じゃあ俺ら行くところあるからまたね」
「は、はい!」
「緑ちゃんバイバーイ!」

 手を振り、2人と別れる。親友の妹かー。達也さんって誰にでも優しいタイプなのかなー。そしたら、私のことも元カノの妹としか見てくれないんじゃないかな。うー、なんか胃が痛くなってきたわ。
 今は17時半。あと1時間後に達也さんは、お姉ちゃんに振られる。そこに私が偶然居合わせ、達也さんを慰める。そして、いつもの流れなら、ホテルに行き、そのまま付き合うことになる。といった流れである。
 はあ……大丈夫だろうか。今までの人は、彼氏というステータスが欲しくて、お姉ちゃんからおさがりしてもらっていたが、今回は少し訳が違う。
 それは、達也さんに私が好意を抱いているということだ。正直、こんなやり方で達也さんと付き合えたとして、私は胸を張って達也さんの隣に居られるのだろうか。というか、そもそも達也さん程出来た人間が私を受け入れてくれるのだろうか。だって、姉の彼氏を好きになった妹なんて、どう考えても普通の人からしたらやばい女じゃん……。

「はあーー、もう考えてもしょうがないや!なるようになれーー!お、そろそろ待ち合わせ場所に行かないと!!」
「あの人めっちゃ独り言言ってる」
「あはは、ほんとだな」

 うわー見られたー。はずー。心の声がいつの間にか漏れてたー。まあ良いや!早く待ち合わせ場所に向かおっと。
 
 とりあえず、待ち合わせ場所に到着っと。お姉ちゃん達はまだみたいね。あっちに隠れとこっと。ちょっと寒いわね。
 
 数分後、お姉ちゃんが来た。

「お姉ちゃん!」
「お!緑!ばっちりよろしくね!」
「うん!」

 少しして、達也さんが来た。

「鳳ー!仕事お疲れ!今日も忙しかった?」
「あ、うん、まあね」
「そっか!ほんとおつかれさま。それで、話って何?こんなところじゃなくてどっかレストランとか入って話した方が良いんじゃ……」

 達也さんが話終わる前にお姉ちゃんが割って入る。

「達也くん……。私たち、別れましょう」
「え、あ、鳳蝶、な、なんで急にそんな……」
「本当に申し訳ないんだけど、他に好きな人ができたの」
「……そ、そんなこと急に言われても……お、俺は鳳蝶のこと諦められないよ」
「ごめんなさい」
「お、俺もっと頑張るからさ、もう一度考え直してくれないかな?直して欲しいところとかあったらすぐ直すし、なんでもするからさ、な?」
「ごめん、私、あなたにもう気持ちはないの、本当にごめんなさい。さようなら」
「あ、鳳蝶、、まっ、待ってくれよ、、くっ、うっ、、」

 タッタッタッ。

 お姉ちゃんは達也さんの元から離れ、去っていく。けっこうバッサリいったなー。
 ふうー。緑、大丈夫よ。私ならいける。自分に喝を入れて、私は達也さんの元へと向かう。

「うっ、くっ、、」
「あれ?達也さん?どうしたんですか?こんなところで」

 うっやばい、硬くなりすぎて、なんかわざとらしかったかな。

「み、緑ちゃん?」
「はい、な、何かあったんですか?」
「それが、、俺、今、鳳蝶に振られたんだ」
「え?!お姉ちゃんに?!どうして急に……」
「なんか、好きな人ができたって言われちゃって。情けないよな、、」
「お姉ちゃん最低じゃないですか!」

 ここで姉を敵に回し、私はあなたの味方ですよアピール。

「いや、俺が不甲斐ないから悪いんだよ。鳳蝶の心に他のやつを入れる隙を作ったってことだから……」

 あーこの人はほんとに良い人なんだな。他の人はみんな、「そうなんだよ。俺の何が悪かったのか分からない」などと言って、姉を悪者にしていた。

「達也さん、私で良ければお話聞きます。もし良かったら、どこかのお店に入りませんか?」
「良いの?なんかごめんな」
「いやいや、謝らないでください」
「ありがとう」

 達也さんと私は、近くのレストランに入り、2時間程語り合った。達也さんは少しお酒も飲んでいる。ずっと俺が悪いんだと言って、自分を責めるばかりだった。少し胸が痛かった。
 夜遅くなったし、そろそろ帰ろうということになり、私は足が少しだけおぼつかない達也さんを支えるようにして歩く。けっこうな密着度である。私の心臓の音が聞こえないか心配なくらいドキドキが止まらない。
 次のステップとしては、帰る途中でそれとなくホテル街に行き、なんとなく良い感じの雰囲気を出し、ホテルへレッツゴーである。

「緑ちゃん、今日はありがとね。たくさん話せてスッキリしたよ。また話せたら嬉しいな」
「こ、こちらこそ、ありがとうございました」

 このまま帰る流れになりそうだった為、「少しだけ歩きませんか」と提案して、15分ほど歩き、駅の近く(ラブホの周辺)まで来た。最寄駅まではあと20分くらいある。しかし、どう誘えば良いか分からず頭が真っ白になっている私。

「はー今日は少し肌寒いな。緑ちゃん、寒くない?」

 お!これは、ホテルに何となく誘うチャンスなのでは!そう思い、私はクシャミをした。さらに、雨も少しだけ降ってきた!幸運!

「クシュンッ。す、少しだけ寒いです」
「風邪引いたら大変だ。しかも雨降ってきたし。少しだけどっかであったまろっか」

 私は、ホテルに視線を向けてみる。

「緑ちゃん、ごめんだけど、ここ(ラブホ)でも良い?」
「は、はい」

 私は思わず目を逸らしてしまった。


ーーホテルの中ーー

「ふうーあっかいなー」
「そ、外ほんと寒かったですね!」
「だな!お茶入れるね」
「あ、ありがとうございます!」

 本当に優しいなー。と思いながら、罪悪感に苛まれる私。

「はい、どうぞ」
「ありがとうございます!ふぅーふぅー」
「今日はほんと助かったよ。緑ちゃがいなかったら俺、ほんとやばかったわ」
「いえ、そんな……」
「緑ちゃん、また、こうやって話とか聞いてくれるかな……?俺、情けないけどすぐには切り替えられなくてさ」
「も、もちろんです」
「ありがと(ニコッ)」

 その笑顔はずるすぎる。そう思いながらぼーっとしていると、手が滑ってしまった!

「うわっ!」
 
 バシャッ!!(お茶がこぼれる音)

「す、すみません!火傷してないですか!!」
「だ、大丈夫大丈夫!緑ちゃんこそ大丈夫?今拭くもの持ってくるから!」
「あ、すみません!」

「今拭くからね」
「「あっ!」」

 達也さんの手に触れてしまった。き、気まずい。

「ご、ごめん」
「こちらこそごめんなさい!」
「ぷっあはははっ!2人とも動きがカチコチだなっ笑」
「ほ、ほんとですね」
「よし、そろそろ体もあったまったし、帰ろっか!」
「え!」
「ん?どうかした?」
「い、いや、その、」

 や、やばい、なんとも言えない沈黙が……。何もしないで帰るの感がめちゃくちゃ出ちゃった。

「あ、もしかして、手出されると思ってた?」

 いたずらっ子な顔をして達也さんは私にそう言った。

「いや、そ、そういう訳じゃ……」

 私はすごく動揺してしまった。

「今は手出さないから安心して」
「……今は」
「ははっ!冗談冗談」

 そうだよね、冗談だよね。でも、今はってやば!うーあざとすぎる。ずるい……!

「俺、緑ちゃんといるとすごく安心する。鳳蝶とは別れたけど、また会ってもらえたら嬉しいな」
「は、はい!もちろんです。また会ってください」
「ありがと!」

 ホテルから出て、駅で私と達也さんは別れた。

 うわー。やばいやばいやばい。やばいしか出てこない。王子様なの?!そしてすぐに手出さないところとかも他の男たちと違いすぎて、本当に動揺が隠しきれない!でも、良かった。やっぱり達也さんのことが好きだな。
 でも、達也さんは私のこと妹みたいって思って相手してくれてるだけなんだろうな……。



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