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第1章 無法
優奈の葛藤
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最近、転校してきた坂上裕斗。すっごく紳士で、イケメン。周りからの評価も高い。それと、千郷に好意があるようだ。
私は、別に千郷が坂上くんと仲良くなっても良いし、逆に仲良くなってくれて、千郷に仲の良い男子が増えるのは嬉しい。千郷はこっちでは恋愛ができないと言っていたから、こっちでも恋愛できるようになったら、さらにこっちの人生も楽しめるんじゃないかと思うし。全然、仲良くなる分には大歓迎……。のはずなのに、なぜか悔しい気持ちもある。なんでこんな気持ちになっているのか、自分でもよく分からない。
こないだも千郷と坂上くんが仲良くしてるのを見て、あからさまに不機嫌になっちゃった。私は綾人のことは恋愛として好きだけど、千郷のことは友達として好きなだけなのに。なのに、あんな態度取っちゃって、本当に最低だし、意味分からない。私は一体何がしたいんだろう。
「優奈ー!ここにいたんだ!探したよー」
「葵!どうしたの?」
「どうしたのって、優奈が心配で」
「え?」
「最近、なんか暗いじゃん?事件のこともあるし、色々心配しんだよ、私だって」
「あ、ごめんね心配かけちゃって。でも全然そんなんじゃないから大丈夫だよ」
「もしかして、千郷と坂上くんが仲良くしてるからちょっと妬いちゃったとか?」
「ぶーーっ!そ、そんなわけないじゃん!全然違うし!」
「あー、やっぱりそうかー」
「いや、今否定したじゃん!」
「そっかー。なんか、私の千郷を取られたーみたいな顔してたもんなー」
「いや、ほんとに違うってば」
「はいはい、仕方ないから違うことにしときますか」
「……」
「ま、そんなに気を落とさない、落とさない。千郷がどこかに行っちゃうわけじゃないんだからさ」
「だから違うってばー。それに、分かってるよ」
「よしよし」
「むー。なんかあやされてる気分」
「あやしてるもん」
「はあー。ま、葵ありがと。別に千郷のことで悩んでたわけじゃないけどね」
「はいはーい」
葵に気づかれてたなんて。私ってそんなに分かりやすいのかなー。気をつけよ。はあ、まあ葵の言う通りだよね。千郷がどこか遠くに行くわけでもないし。まず、私のものでもないんだから、ほんと大人になろう。それで、岬の方では、綾人にめっちゃくちゃ甘えてやろーっと!綾人が困るくらい甘えて、困らせてやるんだ!決めた!明日は甘々岬ちゃんですよー!覚悟してね、綾人!
私は、別に千郷が坂上くんと仲良くなっても良いし、逆に仲良くなってくれて、千郷に仲の良い男子が増えるのは嬉しい。千郷はこっちでは恋愛ができないと言っていたから、こっちでも恋愛できるようになったら、さらにこっちの人生も楽しめるんじゃないかと思うし。全然、仲良くなる分には大歓迎……。のはずなのに、なぜか悔しい気持ちもある。なんでこんな気持ちになっているのか、自分でもよく分からない。
こないだも千郷と坂上くんが仲良くしてるのを見て、あからさまに不機嫌になっちゃった。私は綾人のことは恋愛として好きだけど、千郷のことは友達として好きなだけなのに。なのに、あんな態度取っちゃって、本当に最低だし、意味分からない。私は一体何がしたいんだろう。
「優奈ー!ここにいたんだ!探したよー」
「葵!どうしたの?」
「どうしたのって、優奈が心配で」
「え?」
「最近、なんか暗いじゃん?事件のこともあるし、色々心配しんだよ、私だって」
「あ、ごめんね心配かけちゃって。でも全然そんなんじゃないから大丈夫だよ」
「もしかして、千郷と坂上くんが仲良くしてるからちょっと妬いちゃったとか?」
「ぶーーっ!そ、そんなわけないじゃん!全然違うし!」
「あー、やっぱりそうかー」
「いや、今否定したじゃん!」
「そっかー。なんか、私の千郷を取られたーみたいな顔してたもんなー」
「いや、ほんとに違うってば」
「はいはい、仕方ないから違うことにしときますか」
「……」
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「だから違うってばー。それに、分かってるよ」
「よしよし」
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「はあー。ま、葵ありがと。別に千郷のことで悩んでたわけじゃないけどね」
「はいはーい」
葵に気づかれてたなんて。私ってそんなに分かりやすいのかなー。気をつけよ。はあ、まあ葵の言う通りだよね。千郷がどこか遠くに行くわけでもないし。まず、私のものでもないんだから、ほんと大人になろう。それで、岬の方では、綾人にめっちゃくちゃ甘えてやろーっと!綾人が困るくらい甘えて、困らせてやるんだ!決めた!明日は甘々岬ちゃんですよー!覚悟してね、綾人!
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