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  此度の戸籍調査に、大多数の民は戸籍がいかなるものか理解していなかった。

【尊光上人】は配下の豪族達を中心に、遊説して回った。

民の【上人】を見る目は、あたかも神仏を仰ぐがごとく、尊敬と信頼感に満ち溢れていた。

かつての【白村江の戦い】の徴兵を拒否させたり、戦後の防人の防護工事等についても、言われるままにして正解だった。


  また、【大海人王子】からの、鋼鉄剣や鋼鉄製農具の無償配布も感謝しており、現大王には反発が強いものの、【大海人】や【上人】の言葉は、金科玉条のごとくに承っていた。
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