博学英才の【太子】と、【日御子】の超常能力を受け継いだ【刀自古姫御子】

古代雅之

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  【太子】は、理想とする政治、つまり、氏族政治を打破して、大王中心とした中央集権制の確立に全力を尽くしたが、過労で体調を崩し、【斑鳩の宮】で当分の間、静養することになった。

斑鳩の地は【膳部氏】の本拠地でもあり、【菩岐々美妃】の実家でもある。


  奇しくも、この【斑鳩の宮】の女官や侍従が疾疫(疫病)にカカり、【菩岐々美妃】や【太子】も相前後して、この疫病に罹っていた。

【刀自古妃】や【橘大妃】、【山背大兄王子】ら子供達、【蘇我大臣】も見舞いに伺ったが、

「疫病が伝染ウツるといけない故!」という【太子】の強硬な面会謝絶の意思により、皆、門前払いとなった。
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