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 〔191〕『日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙なきや!』【4】

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  『魏書』によれば、宿敵【蜀】の西方を厄する、一万里彼方の大国【大月氏国(クシャーナ朝ペルシャ)】に【親魏之王】の【金印紫綬】を授けた、とある。

同様に、宿敵【呉】の東方を厄する、一万里彼方の大国【倭国】に【親魏之王】の【金印紫綬】を授けた、とある。

7世紀初頭の【隋】にとっての宿敵は【高句麗】であり、目下交戦中であった。

その【高句麗】は、かつての【倭国】と敵対しており、交戦中でもあった。

兵法書によると、『敵の敵は味方とすべし!』とある。

  
  この【倭国からの書簡】の冒頭は、見方によれば、無礼ではある。

しかし、素直に読めば、単なる『東の国から、西の国への挨拶』ともとれる。

その上、本文においては儒学や仏法に精通し、我が国への丁重なる敬意に満ち溢れている。

他の周辺蛮国とは、雲泥の差が有る。

ここは【大和国】に対して、大いに便宜を図ってくはない!

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感想 12

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