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〔170〕【冠位十二階の制】を定めたいのだが・・・!?【2】
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【冠位】の冠はカンムリのこと、位はクライ。
位を定め、位に相当する冠を規定し、儀式の時などに着用させて、位の等級に応じて待遇するのだと説明する。
しかし、これだけでは【馬子】には理解不能といった表情をしている。
「畏れながら、何のために必要か、今ひとつ手前にはわかりかねます。」
「この国には、家柄の尊卑や職掌を示すものとして、【姓】があるが、今日では、それでは追いつかなくなっている。」
「例えば、義父上の家の部民である【鞍作鳥】は祖父の【司馬達等】以来、仏造りや寺造りに非凡なる才能があり、大功を積んでいるが、その【姓】は【値】でしかない。」
「さればとて、帰化人の子孫であるものを【臣】や【連】にすることも出来ぬ。」
「そこで、【姓】とは関係なく、別に位を作ったらどうであろうか、と考えたわけだ!」
「いかがであろうな!?」
位を定め、位に相当する冠を規定し、儀式の時などに着用させて、位の等級に応じて待遇するのだと説明する。
しかし、これだけでは【馬子】には理解不能といった表情をしている。
「畏れながら、何のために必要か、今ひとつ手前にはわかりかねます。」
「この国には、家柄の尊卑や職掌を示すものとして、【姓】があるが、今日では、それでは追いつかなくなっている。」
「例えば、義父上の家の部民である【鞍作鳥】は祖父の【司馬達等】以来、仏造りや寺造りに非凡なる才能があり、大功を積んでいるが、その【姓】は【値】でしかない。」
「さればとて、帰化人の子孫であるものを【臣】や【連】にすることも出来ぬ。」
「そこで、【姓】とは関係なく、別に位を作ったらどうであろうか、と考えたわけだ!」
「いかがであろうな!?」
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