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  この時代の上流階級・貴族の子女達は、生まれた時から、『一夫多妻制』という理不尽な制度を至極当然なものとして、受け入れてきた。

【刀自古姫】も幼少時から、父親の【馬子】の女遍歴によって免疫が出来ており、夫の【厩戸】が何人もの側室を持つことに、いちいち意に介さなかった。

その上、【刀自古姫】には完璧なる【近未来予知能力神技】、【遠隔言霊交信テレパシー神技】があり、【厩戸】が、側室を何人持とうが子を何人もうけようとも、あらかじめ、心の準備が出来ていた。


  ただ、夫が【貝蛸姫】との政略結婚を余儀なくされた時は【正室の座】を明け渡さざるを得なくなり、葛藤に、少々苦しんだが、天上界の【天照大御神】の助言もあり、納得して受け入れたのである。

更に、1ヶ月近くの【伊予の温泉】への新婚旅行には、夫の愛情が強く感じられ、幸せの絶頂であった。
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