博学英才の【太子】と、【日御子】の超常能力を受け継いだ【刀自古姫御子】

古代雅之

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  第9章 【王太后炊屋姫】が【次期大王】に即位し、その条件として、【摂政・厩戸王太子】及び【息女・貝蛸王太子妃】である!

 〔120〕父の【馬子】や【炊屋王太后】から、『【次期大王】に【殿下】を!』との打診や要請がなされるでしょう!

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  【太子】と【刀自古妃】の夫婦は寝所にて、国家の大事が語られる時が多い。

「本日、父の【馬子】から、『次期大王には、【殿下】になってほしい!』との要請が参るでしょう。」

「明日には、【炊屋王太后】から、【殿下】の妃には御令嬢の 【貝蛸姫】をとの御縁談の話が参るでしょう。」


「じょ・冗談じゃないよ!」

「正妃はそなた以外に、考えてもない!」

「【大王位】にしても、そんなものになろうものなら、身軽に身動き一つ出来ない!」

「10年早いよ!」


「【殿下】のお気持ちは痛いほどわかっています。」

「私は、側室は嫌ですが、【殿下】との間に、御子が授かるなら、第二夫人でも耐えられます。」

「私には、近未来の予知しか出来ませぬが、350年前の【倭国女王・日御子陛下】・現今天上界にて【八百万神々】に君臨されている【天照大御神】様によると、【貝蛸姫】には子宝に恵まれませぬが、私には子宝に恵まれるそうです!」


  【太子】は唐突に、ガバッと掛け布団をはねのけ、

「そうだ!【日御子女王陛下】だ!」

「【大王】は【女王陛下】でも、いいではないか!!」

「オオーッと!朝立ちじゃ!子作りじゃ!朝飯前じゃ!」

「【姫】!もう一戦所望いたす!」

と、【太子】は【妃】の唇に自らの唇を重ね、強く抱きしめた!




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