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第6章 587年『衣摺の戦い』において、【物部守屋】討ち取られ、ここに【物部本宗家】滅亡す!
〔77〕氏族連合軍の主力たる【蘇我軍】は軍事訓練などしたことはないが、【物部軍】は日夜、軍事訓練をしている!
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【鎌姫】は夫の【馬子】に対して、自らの【離縁】を申し出たのであった。
【馬子】は驚いて、たしなめた。
「両家の仲が険悪となり、たとえ戦になろうと、そなたを【離縁】するつもりはない!」
「第一、子供達はどうなる!?」
「私だって困る!」
「【蝦夷】殿は、【蘇我】の立派な惣領息子に育ち、何の心配もありませぬ。」
「ただ、【刀自古姫】は女として、教えずばならぬ事が多々あり、連れて参ります。」
「私は、本来、昔から、犬猿の仲の両家が何とか仲良くならぬものか、と橋渡し役のつもりで、嫁いで参りましたが、おこがましい限りでありました。」
「この戦、数の上では、勝敗は明白です!」
「しかしながら、氏族連合軍の主力たる【蘇我軍】が今まで、軍事訓練をしたなどとは、この20年来、見たこともも聞いたこともありませぬ!」
「それに対して、【物部軍】は日夜、軍事訓練をしていますし、戦のための傭兵も大勢います。」
「たとえ、戦に勝ったとしても、【蝦夷】や【刀自古の想い人】が戦死すれば、あの子も私も自害して果てるでしょう!」
「えーっ!!」
「何だってーッ! 【刀自古の想い人】って誰なんだ!?」
「もーッ! これだから、男親に娘は任せられないのよーッ!」
「【厩戸王太子】ですよ。」
「とにかく、私は【物部軍】を内部から、攪乱し、分裂させます!」
「ですから、【馬子殿】も、投降して来た者は、たとえ【物部】姓であっても、殺さないで下さい!」
「私は、この戦が終わり次第、復縁します。」
「わかりましたね?」
「・・・・・・あっ!ハイ! わかりました。」
【馬子】は驚いて、たしなめた。
「両家の仲が険悪となり、たとえ戦になろうと、そなたを【離縁】するつもりはない!」
「第一、子供達はどうなる!?」
「私だって困る!」
「【蝦夷】殿は、【蘇我】の立派な惣領息子に育ち、何の心配もありませぬ。」
「ただ、【刀自古姫】は女として、教えずばならぬ事が多々あり、連れて参ります。」
「私は、本来、昔から、犬猿の仲の両家が何とか仲良くならぬものか、と橋渡し役のつもりで、嫁いで参りましたが、おこがましい限りでありました。」
「この戦、数の上では、勝敗は明白です!」
「しかしながら、氏族連合軍の主力たる【蘇我軍】が今まで、軍事訓練をしたなどとは、この20年来、見たこともも聞いたこともありませぬ!」
「それに対して、【物部軍】は日夜、軍事訓練をしていますし、戦のための傭兵も大勢います。」
「たとえ、戦に勝ったとしても、【蝦夷】や【刀自古の想い人】が戦死すれば、あの子も私も自害して果てるでしょう!」
「えーっ!!」
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「ですから、【馬子殿】も、投降して来た者は、たとえ【物部】姓であっても、殺さないで下さい!」
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「わかりましたね?」
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