博学英才の【太子】と、【日御子】の超常能力を受け継いだ【刀自古姫御子】

第５章 【豊日大王】が、世間では沈静化しつつあった【疾疫】に罹り崩御される！！

〔６２〕「どこの世界に、【異国神】に悋気（嫉妬）したぐらいで、自らの子孫達を抹殺しようとする【神々】がいるだろうか！？」

　　【守屋大連】は【太子】の発言に血色ばんで、反発した。

「何と、【太子殿下】は既に【仏法】に帰依されていると仰せか！？」

「私は、疫病が終息しつつある、この時期に、何故に【大王陛下】が【王宮】内で、唯御一人だけ、疫病に罹ったのか不思議でならなかった。」

「されど、これで合点がいき申した！」

「【大王】の御長子たる【王太子殿下】が【仏法】に帰依なさったが故、天上の神々がお怒りになり、【大王】を疫病に感染せしめたのですぞ！！」


「それは笑止千万！」

「天上の【八百万ヤオヨロズノ神々】を統率される【大御神】は我が始祖神なり！」

「つまり、【大御神】は、私が【異国神】を信奉したが故に、私の父親が疫病に罹るようし向けた、と！？」

「どこの世界に、【異国神】に悋気リンキ（嫉妬）したぐらいで、自らの子孫達を抹殺しようとする【神々】がいようか！？」