倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第２７章 【日御子】が病床に臥している間、【叛乱軍】に【王都】制圧さる！！

〔４０２〕【キララ妃】は、【ワカヒコ王太子】と共に【トヨ国】に入り、『【トヨ姫】を【旗頭】に【畿内】に進軍せよ！！』【４】

　　【キララ】は【トヨ姫】に言明した。

「そなたは此度コタビの行軍で、【軍の旗頭】になってもらうが、戦闘に参加する事はない！」
「此度の戦争の指揮は、そなたの叔父の【ワカヒコ殿】が執る」

「そなたは此度の戦争で、危険な目に遭うかもしれないが、絶対に死ぬことはない！」
「此度の戦争で、そなたは【若き日輪の御子】として，覚醒する！」

「覚醒した暁には、強大な【超常能力】が授かる！」
「そなたの役目は【超常能力】で【人質達】を救出する事であり、この役目は、唯一そなたにだけ、可能なのじゃ！｣



　　ここにおいて、【トヨ姫】本人が発言した。

「【勅使殿】にお伺い申し上げまする。」
「その【人質達】の中には、【大神殿】におられる【女王陛下】も含まれるのでしょうか？」


「【陛下】の若い頃であれば、【女流剣士】として、倭国随一の腕前であり、その【念動力】たるや、数十人の敵兵を上空に、ぶっ飛ばしてから地面に叩きつけたものじゃ！」


「オオーッ！【ツモ国討伐戦】での【上空張り付け金縛り】ですね！？」
「その敵の大将を弓矢で射殺されたのが【勅使殿】なのですね！？」
「その話は、我が国の子供でも知っている【伝説】となっています。」


「その【陛下】も御高齢となり、今では意識不明の重態で、病床に倒れられた。」
「さりながら、【大神殿】には【陛下の妹御】である【ユリ・日御子】殿が指揮する１千余名の【武装巫女】が守っておる！」

「とはいえ、敵の兵力が【弓箭部隊】主力の数千以上であれば【大神殿】は占領され、皆【人質】となっているであろう！」