倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第２４章 【魏の帝都・洛陽】に【遣魏使】を遣わし、【魏帝】から【銅鏡】を賜る！

〔３３７〕第２次【遣魏使】一行、熟練銅鏡職人・２人を伴っての凱旋帰国を果たす！！

　　【遣魏使・副使】の【タカヒコ】は母親である【日御子】から、熟練銅鏡職人を連れ帰れ、との特命を帯びていた。

【皇帝謁見】終了後、【タカヒコ】は【侍従】に相談した。

「侍従殿！」
「相談したき、議がありまする。」
「我が国でも、【銅鏡】は見よう、見真似で、造ってはおりますが、【貴国の精巧な銅鏡】には及びもつきませぬ！」
「そこで、貴国の【熟練銅鏡職人】を５年～１０年、御貸し願いたいのですが・・・」

と、【侍従】の袖の下に【宝玉入りの小袋】を入れた。


「他ならぬ【倭国】の頼み事！」
「関係部署、高官に、根回しをしてみます。」
「３ヶ月お待ち頂ければ、良い返事が得られるでしょう。」
「それまで、【帝都見物】などして、ゆっくりお待ち下さい」
「早速、私の部下に命じて、明後日の朝、馬車を差し向け、案内させましょう。
「今日明日は、宿舎で、くつろいで休んでいてください。」


「では、侍従殿！　よしなに！」



　　そして、３ヶ月後、その【侍従】が宿舎にやって来た。

「過日、お申し出のあった【銅鏡の熟練工】２人の倭国同行が許可されました！」
「更に、３ヶ月後【銅鏡１００枚】も仕上がります故に、一緒に、お連れください。」


「重ね重ね、感謝に堪えませぬ！」


こうして、３ヶ月後の【日御子】の予知した、帰国船が嵐に見まわれない【吉日】に【洛陽】を出発し、無事に、凱旋帰国をはたしたのである。