倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第２４章 【魏の帝都・洛陽】に【遣魏使】を遣わし、【魏帝】から【銅鏡】を賜る！

〔３２８〕「【銅鏡】ならば、我が【王宮工房】にて、早速、鋳造させよう！」

　　【明帝】は、この【倭国】からの朝貢に、労ネギラいの言葉を述べられた。

「遠路はるばる、万里の彼方から、朝貢に参られ、その多大なる労に報いたい。」
「答礼の贈り物をしたいので、望みのものがあれば、何なりと申してみよ！」


「ハハーッ！」
「誠に、ありがたき仰せ！」
「しからば、【鏡】を何枚か所望したい、と存じまする。」


「【銅鏡】ならば、我が【王宮工房】にて、早速、鋳造させよう！」
「出来上がるまで、【王宮内賓客用宿舎】にて、何ヶ月でも、ゆるりと、滞在されると良い！」
「その間、帝都見物でも、してゆかれるが良かろう。」

「以上！皆の者、大儀であった！」


「陛下の御退出！」


左右の席の大臣・高官達も、一斉に席を立ち、退出して行った！



　　残った３人の【倭国人】は【侍従】の先導で、【宿舎】に案内されて行った。

「今日１日は【宿舎】にて、ゆっくりと静養され、明日から、【帝都見物】の案内をさせて頂きます。」