倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第２２章 【スミダヒコ王太子】は身命を賭して、奪われた【御神鏡】を１ヶ月以内に取り戻すと言明！！

〔２８１〕【スミダヒコ軍務相】率いる【朱雀軍団】が【瀬戸】の海賊から、１ヶ月以内に【２枚の御神鏡】を取り戻すとの確約！！

　　【スミダヒコ総帥】が【日御子】に呼ばれ、【大神殿】にやって来た。

「【スミダヒコ】、【日御子様】の命により、只今参上しましてござりまする。」
「何なりと、申しつけ下さりませ！」


「【スミダヒコ殿】よくぞ参られた。」
「実は、先の【疾疫エノヤマイ（疫病）撲滅大祈祷会】において、使用された１２枚の【御神鏡】の内、【アワ】と【サヌキ】の【御神鏡】２枚が、【瀬戸の内海】にて、他の積み荷諸共、船ごと強奪されました。」
「他の積み荷はともかく、【御神鏡】だけでも取り戻してもらいたい。」


「【日御子様】の御下命、謹んで承りましてござりまする。」
「なれど、【瀬戸の内海】の島々は無数にあり、その【海賊共】の本拠地を探し当てるだけで、数年はかかるかと・・・」
「されば、何卒ナニトゾ【日御子様】の【神通力】にて、【海賊共】の本拠地がわかれば、１ヶ月以内に取り戻して御覧にいれまする！」


「ウﾑ！よくぞ申された。」
「その【海賊共】の本拠地は【サヌキ国】に近い【女木メギ島】である！」
「地元の民達によると、【鬼ヶ島】と呼ばれ、恐れおののかれておるとか・・・」
「【スミダヒコ殿】！１ヶ月以内に取り戻す、との【大言壮語】！」
「よもや、男子に二言はあるまいぞ！」


「ハハーッ！」
「我が身命を賭して、必ずや１ヶ月以内に取り戻して御覧にいれまする！」