倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第１７章 【新生倭国】が大陸の【先進文化・技術】を交易・輸入していた【燕】が【魏】の【司馬懿仲達】に滅亡させられる！！

〔２１５〕【日御子《ミカ》】は【燕】の滅亡を予知し、【遣燕使】に同行している夫の【イト国王・ハヤテ】の安否を心配していた！

　　【ハヤテ】は亡き父の跡を継いで、【イト国王】となってからも、内政は【丞相】に任せ、交易目的で、海外に頻繁に出かけていた。

【ハヤテ】は【政治家】に専念すれば、それ相応の業績を上げるであろうが、ライフ・ワークは【製鉄所】造りであり、既に、【イト国内】に２所、【ヤマト国】、【タニハ国】、【キビ国】、【アキ国】に１所ずつ、計６所を数える。

この頃になると、【本家イト国】は【ヤマト国】に領国の広さ、軍事力、財力、人口において、大きく引き離されて、盟主の座を明け渡していた。

さりながら、【ハヤテ】は【政治】には無頓着で、目下、淡路島に、【倭国最大の製鉄所】を造り上げるのに専念していた。

つまり、生来の、根っからの【テクノクラート《技術官僚》】であり、政治的野心は全くなかった。



　　また、海難事故の心配も、【日御子ミカ】の【予知能力】で、事なきを得ており、山賊等の武装集団の襲撃も【ハヤテ】の剣の腕に加えて、【御神剣】の御加護もある。

・・・されど、この胸騒ぎは何だ！？・・・
・・・【燕王・公孫淵】は叔父の【公孫恭】の王位を簒奪するほどの野心家の暴君！・・・
・・・ここ【イト国】にいては、大雑把な【予知】は出来ても、正確性に欠ける・・・
・・・【燕】はいずれ滅亡する・・・
・・・その事と何やら関連がありそうだが・・・
・・・エエーイ！ここにいては、さっぱりわからぬ！・・・


【日御子ミカ】は得意の男装をして、念動力サイコキネシス飛行で、襄平（現在の遼寧省遼陽市）へと飛んだ！！