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  第13章 【ミカ姫】は【イト王家王太子妃】のままで【若き日輪の御子】と成り得るのか!?

 〔154〕【ユリ姫】による【御神鏡】の助けを借りた【他浄治癒力神技】

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  まず、【ユリ】は兄の、焼けタダれた背中に、【日輪の光】を【御神鏡】で反射させた【御神光】を照射させながら、祈念し続けた。

【ユリ】の【他浄治癒力神技】による治療は初めての試みで、はなはだ心許なかった。

実際、兄の背中に反射光を照射し始めて、かなりの時が経過したが、焼けただれた兄の背中は全く変わらぬままだった。

【ユリ】は次第に焦って来て、何がダメなのか、あれこれ考えていた。


・・・ユリや!・・・
・・・ワラワの声が聞こゆるか?・・・


・・・はい!・・・
・・・【日輪の女神】様!はきと、聞こえまする・・・


・・・そなたが、鏡で反射させたのは単なる【日の光】であって、【御神光】とは似て非なるもの・・・
・・・他事や雑念や不安が混在しとる故じゃよ!・・・
・・・昨日までの【御神鏡】に対するそなたの【一心不乱の祈祷】は、それは見事であった!・・・
・・・【御神光】は【一心不乱の祈祷】からのみ、発生するのじゃ!・・・
・・・最初から、心して、やり直しじゃ!・・・


・・・ハハーッ!・・・
・・・誠にありがたき御助言!・・・
・・・感謝申し上げまする!・・・

【ユリ】は【御神鏡】を胸に抱き、精神統一し【一心不乱の祈祷】をして、【御神鏡】の鏡面を兄の背中に向けた!

すると、明らかに、先ほどの、単なる【日の光】とは異なり、質量感のある神々しい【御神光】が兄の背中に照射された!
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