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第9章 二種の神器【御神鏡】と【御神剣】
〔105〕【アキ王家】のお家騒動・身内の謀叛!≪2≫
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マリン王妃がカリン王妃の側まで走り寄って来て、
「姉上!」
「ここが、懐かしの故郷とは、とても思えません!」
「そうですね!」
「危険な戦場の真っ只中にいるような!・・・」
その時、周囲を偵察していたミカ姫が戻って来て、
「殿下!」
「敵はあの山のすそ野一帯の二百数十!」
「こちらに向けて、矢戦を仕掛けてくる模様!」
その刹那、ハヤテの【御神剣】が黄金色に輝き、唸った!
ハヤテは【御神剣】を鞘から、抜き放つと、誰に言うとはなく、叫んだ。
「この【御神剣】のある所、お味方衆から、一人たりとも死人は出ませぬ!」
「されどケガ人は出ます故、しっかりと、剣で、自分の身は守って下さい!」
【ミカ姫】も剣を抜き、【ハヤテ】の左翼に位置し、【イト王家親衛隊長・カムイ】も剣を抜き、右翼に位置した。
この3人が、最前列に陣取り、残る60人は【背水の陣】をなし、全員が剣を抜いた。
カリン王妃はこの地元出身で、この濃霧にも詳しく、
「この濃霧は海側が霧深く、陸地側は霧浅く、こちら側が敵をはっきりと見ゆるほどには、敵陣からは、余り見えず、たとえ見えたとしても、人影のようにぼやけて見ゆるのでは!?」
すかさず、隣りのマリン王妃が、
「さりながら、姉上!」
「弓矢を嗜む者に取っては、ぼやけて見えても、格好の標的!」
「現に、敵は【鶴翼の陣】備えにて・・・」
マリン妃の話の途中、敵方の二百数十本の矢が、上空に大きな孤を描き、正確に目前近く迫って来た!!
「姉上!」
「ここが、懐かしの故郷とは、とても思えません!」
「そうですね!」
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その刹那、ハヤテの【御神剣】が黄金色に輝き、唸った!
ハヤテは【御神剣】を鞘から、抜き放つと、誰に言うとはなく、叫んだ。
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「されどケガ人は出ます故、しっかりと、剣で、自分の身は守って下さい!」
【ミカ姫】も剣を抜き、【ハヤテ】の左翼に位置し、【イト王家親衛隊長・カムイ】も剣を抜き、右翼に位置した。
この3人が、最前列に陣取り、残る60人は【背水の陣】をなし、全員が剣を抜いた。
カリン王妃はこの地元出身で、この濃霧にも詳しく、
「この濃霧は海側が霧深く、陸地側は霧浅く、こちら側が敵をはっきりと見ゆるほどには、敵陣からは、余り見えず、たとえ見えたとしても、人影のようにぼやけて見ゆるのでは!?」
すかさず、隣りのマリン王妃が、
「さりながら、姉上!」
「弓矢を嗜む者に取っては、ぼやけて見えても、格好の標的!」
「現に、敵は【鶴翼の陣】備えにて・・・」
マリン妃の話の途中、敵方の二百数十本の矢が、上空に大きな孤を描き、正確に目前近く迫って来た!!
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