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  第7章 【王太子ハヤテ】が【ミカ】を同伴し、凱旋帰国!

 〔78〕本邦史上初の実戦騎馬戦【ミカ対ラビナ】

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  「ミカ!馬上剣技は利き腕の握力勝負よ!!」

師匠は、二頭の馬の内、片方の馬は確実に乗っ取れると見越して、愛弟子に一言助言をした。


「ハイ!師匠、わかっております。」



  ミカは大声で、

「よろしい、来なさい!」
「お二人同時でいいわよ。」


左全方から突進して来る、自称許嫁イイナズケに向かって跳躍し、 
剣を2合交えるや否や、左足でその馬を蹴り、
後方宙返り半ヒネりで、ハヤテの妹御の馬の背部にマタがった。


師兄シケイ(兄弟子)!受け止めて!」

と、叫ぶや、剣柄ケンヅカで妹御の右脇腹に打ち身を放ち、
ハヤテの両腕に押し投げた。


ユリ姫の馬を乗っ取ったミカは、手綱を引き絞って馬首を返し、
ラビナ姫の馬に、正対した。



  ここにおいて、倭国史上、空前の騎馬戦が、ミカ対ラビナという形で、実現したのであった。


ミカは乗馬の経験があるという程度で、その馬術の腕前は、はなはだ心許ココロモトなかった。


一方、ラビナは、この2年半、毎日のように馬を乗り回し、【じゃじゃ馬姫】の異名通り、馬術の腕は目を見張るものがあった。


・・・剣技の腕は平凡だが、人馬一体となった馬術の腕は大言壮語するだけあって、かなりのものがあるぞ・・・
・・・ここは師匠の助言通り、握力勝負で剣を叩き落とすとするか・・・
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