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第7章 【王太子ハヤテ】が【ミカ】を同伴し、凱旋帰国!
〔76〕王太子一行、最初の寄港地【対馬のツマ国】にて一泊
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王太子一行の乗る大型外洋船は、最初の寄港地【対馬のツマ国】に停泊した。
この国はハヤテの叔父が国王であり、ハヤテは幼少の頃から、よく可愛いがられていたので、親近感を持っていた。
しかも、
「本家の王太子殿下が婚約者同伴で、凱旋帰国!」
「その婚約者というのは【天女】と見紛うばかりの、もの凄い別嬪らしい!」
「何でも、あの憎むべき【ツモ国】に滅ぼされた【亡国の王女様】らしい!」
とかの報が次々にもたらされて、【国王主催の大歓迎宴会】に出席せざるを得なくなった。
ミカは、早速、華麗な錦・絹織り衣装を身にまとい、宴会では、王女様らしく、口数少なく微笑み続けた。
・・・こういうのは苦手だなァー!・・・
・・・顔で笑って、心で泣いてってか!?・・・
・・・ハヤテの顔を立てるための【内助の功】ってヤツか!?・・・
・・・早く終わらないかなァー!?・・・
そして、王太子殿下の婚約者同伴帰国の吉報は、快速船で、丸1日早く本家イト国にもたらされていた。
王太子の一行が、イト国の港に到着するや、
イト国の民はツマ国同様、王太子とその婚約者を大歓迎し、一目見んと、港に大勢集まって来ていた。
さりながら、王族や貴族には、民達と違い、温度差があり、やや、趣を異にしていた。
この国はハヤテの叔父が国王であり、ハヤテは幼少の頃から、よく可愛いがられていたので、親近感を持っていた。
しかも、
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