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  第7章 【王太子ハヤテ】が【ミカ】を同伴し、凱旋帰国!

 〔58〕【ハヤテ】と【ミカ】の砂浜での、毎日の逢瀬!

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  韓半島南東部の【倭国商館】近くの砂浜に、夕方になるとミカがやって来て、南東の水平線の彼方を眺めていた。


この砂浜に漂着して以来、かれこれ2年余が経過していた。


難破する船に乗る前までの、あやふやだった記憶も、今では鮮明にヨミガエっていた。


しかしながら、乗船直前からここに漂着するまでの記憶が、すっかり消失していた。


思いだそうとすると、頭痛がして、今日に至っているのである。



  倭国人の両親の下で、漢国の天津生まれの天津育ちであったので、倭国語は勿論モチロン漢国語まで、流暢にシャベっていたのである。


しかも、この2年間で、朝鮮チョソン語を完璧に習得していた。


朝鮮チョソン語はハヤテから教わり、逆にハヤテはミカから漢国語を教わると、いうように、2人はほとんど毎日、特に約束した訳ではないが、どちらからともかく、この砂浜で逢瀬を重ねるようになったのである。


ミカの年齢は、【記憶喪失期間】の長短によって、やや不明ではあるが、清楚な気品と清々スガスガしい色気漂う女人ニョニンであり、14~15歳位と思われる。


その上、相当な博識で、【打てば響く】というか、【一を聞いて、十を知る】が如く、
ハヤテの【稚拙チセツな説明】にも、その本質を素早く理解した。

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