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第6章 燦然と光り輝く【タニハ王家の至宝・紅玉】
〔54〕光り輝く紅玉【ミアンカ王太女】と親衛隊【タケト副長】
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【御所】を出た【ミアンカ姫】は親衛隊【タケト副長】を護衛に、【越女剣専用剣技場】に向かった。
この頃は、親衛隊員200名全員男子であった。
【タケト副長】の父親は、丹後の大集落の祈祷儀式にて、3人の警護兵の3本の剣を一瞬にして叩き折った、【エリカ姫】の護衛隊長であり、【初代親衛隊長】をも務めた【剣の達人】であったが、この2年前に病死していた。
【タケト副長】も幼少の頃から、剣の手ほどきを受け、父親譲りの【剣の達人】で、【ナム王太子】に劣らず、凛々しい若武者でもあった。
【ミアンカ姫】は【越女剣】を修練し始めて、10年になり、既に、漢国人師匠をも打ち負かす程の腕になっていた。
師匠も、弟子の中の1人が自分を超える腕になった事で、【免許皆伝の証】として、剣柄に小さな紅玉が埋め込まれた【正統派越女真剣】を贈り、自らは、引退し、多くの宝玉を報酬として、受け取り、故郷の漢国に帰って行った・・・半年前の事であった。
【タニハ国最強の女流剣士】となった【ミアンカ姫】は、自分にあてがわれる【護衛】は自分より強くなければならない、との信念の下、次々と【クビ】にして行った!
業を煮やした、母親の【シェリカ女王】は【タニハ国最強の剣士】との評判の【親衛隊副長】を新たに【護衛】としたのである。
【タケト副長】は、女王から、
「天狗になっている姫の鼻をへし折ってやれ!」
との密命を受けていたのだった。
その事もあり、【タケト副長】は【ミアンカ姫】と、真剣であれ、木剣であれ、何度対戦しようが、負けなかった・・・姫にとっても、【越女剣】に有利な【剣技場】であってさえも・・・
「たまには、華を持たせてくれてもいいんじゃない!?」
「他の王女には時々負けてあげるって、聞いたわよ?」
「剣技の腕前に大差がある場合には、安全に負けられますが。姫君との場合は大ケガをする覚悟がいるのです。」
というタケトに淡い恋心を抱き始めた姫であり、そんな姫を身分差を越えて愛くるしいと感じるタケトであった。
この頃は、親衛隊員200名全員男子であった。
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【タケト副長】も幼少の頃から、剣の手ほどきを受け、父親譲りの【剣の達人】で、【ナム王太子】に劣らず、凛々しい若武者でもあった。
【ミアンカ姫】は【越女剣】を修練し始めて、10年になり、既に、漢国人師匠をも打ち負かす程の腕になっていた。
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との密命を受けていたのだった。
その事もあり、【タケト副長】は【ミアンカ姫】と、真剣であれ、木剣であれ、何度対戦しようが、負けなかった・・・姫にとっても、【越女剣】に有利な【剣技場】であってさえも・・・
「たまには、華を持たせてくれてもいいんじゃない!?」
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