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  第3章 【金官伽耶国《クムグァンガヤコク》】における【ミカ】と【ハヤテ】

 〔26〕イト国王太子ハヤテは単身渡航し、【倭国商館】に到着す!!

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  イト国王太子ハヤテは単身渡航し、韓半島南東部の【倭国商館】に到着した。


【倭国商館】というのは、対外的に【イト国】よりも【倭国】の方が知名度が高いからであって、実質上【イト国商館】であった(現代風にいうと、【総領事館兼商社の海外支社】と云えよう)。


この地は【『鉄の王』キム・スロ】が建国した【金官伽耶クムグァンガヤ国】を盟主とした6ヶ国連合国【伽耶カヤ国】であり、韓半島最大の貿易港【金海キメ港】を擁していた。


この当時、【金官伽耶クムグァンガヤ国】は鉄鉱石や砂鉄から、高純度の【鉄】を取り出し、さらには硬度の高い最新鋭の鋼鉄をも生産出来る、世界最大規模の【最先端製鉄所】を2所保有していた。

そして、連合国内の他の5ヶ国にも【国家機密の最先端製鉄技術】を分け与え、連合国内5ヶ国に1所ずつ【最先端製鉄所】を建設していた。

国土は狭く、人口も少ないながら、朝鮮チョソン随一の富裕国家であった。

ハヤテやヤマト垂涎スイゼンの【壱万騎の騎馬軍団】を誇り、北方の大国【高句麗コグリョ】に次いで、朝鮮チョソン第2位の軍事大国でもあった。

 

  ハヤテのイト国も国土は狭く、人口も少ないながら、【豊葦原瑞穂トヨアシハラミズホノ国随一の富裕国家】であり、貿易立国でもあったので、【金官伽耶クムグァンガヤ国】とは共通点も多かった・・・唯一【製鉄所】を除いては・・・


ハヤテは、何とか【製鉄の仕組み】や【製鉄製法上の秘結】を学ぼうと、危険もカエリみず、荒海を渡って来たのだった。


しかも、幼き頃よりヤマト王太子を尊敬し、憧憬ドウケイの念をも持っていたので、ヤマトと同じ15歳の時、同じように、両親の猛反対にも、 クジけず、【単身渡航】したのである。
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