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第一章 第二話

私としては、、、

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 私は、フィル王国王太子であるクラヴィス・ラ・ムンダ・フィル。15歳。父は、当然国王ハラムスト・ラ・ムンダ・フィル。母は、王妃で、ラメラ。このアルラオネ公爵家とは政敵になるヒロポリン公爵家の出身になる。
我国は、この3つの公爵家より王妃を迎えていた。それ以外の選択肢を持たない。
そして、この3つの公爵家は、6つの侯爵家から、夫人を迎える。6つの侯爵家は、12の伯爵家から、嫁を迎える。12の伯爵家は、24の子爵家もしくは、同等の伯爵家から。男爵家は、48あるが、男爵家同士での婚姻しか認められてはいない。
貴族、と言っても、下位に当たる男爵家と中位である伯爵家、中下位である子爵家。高位である侯爵家。上高位の公爵家、と言う様に、我が国には侵し難い身分制度がある。何故?それは、婚姻に因る政略を良しとしない為だ。と、言うと少し語弊はある。
もし、同じ年頃の子が多ければ、本人同士の好意以前に、基準は家格であり、如何に己が家にメリットをもたらすか、であるから、政略が全く存在しないなど、眉唾もいい所だ。それらを押し並べても親同士の繋がりはかなりのウェートを占める。親が仲良しなら、円満な婚姻関係が成立する。身分も同等なら、波風の立ちようもない。
因みに、家督を継げない他の兄弟姉妹は、男の場合だが騎士となる。5つの国直属の軍隊の騎士は準男爵の位が当代だけに与えられる。準男爵は、当代のみ、とも言える。我が国は、男性は18歳、女性は16歳で成人と見做され、婚姻が許される。と、同時に家督を継ぐ権利を得る。それは、平民も貴族も、である。貴族は、成人の祝いとして、王宮で毎年8月8日にデビュタントが華やかに開催され、社交会にお目見えを果たし、成人と認められる。ついでに、我が国は、嫡男ではなく、実力をもって家督となる。そこに、男女の性差すらない。それは、貴族、平民にとどまらず、王家も同じなのだ。
解説が長くなったが、私は3男である。まあ、王家の場合、側室腹もいた場合は、やはり王妃の子が条件の第一義となるのは仕方ない。そうそう、我が国は、一夫一妻制である。基本は、王家も貴族も、だが、子がない場合は、妾を持つこともある。王家の場合は、側室と呼ばれ離宮に住まう。
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