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第一話
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◆◆◆
ったく、何なんだよ。急に俺を呼び出しやがって。
その晩、狐太郎は文句を呟きながら、鰻の寝床のような廊下を歩いていた。実家の狐屋敷は、自身が住まう大名の屋敷の目と鼻の先にあるのだが、最近は出向くことは殆どない。本格的な狐屋敷は 外部の敵から身を隠すために幻影の香が焚かれているので、実家といえども道を見失うことは珍しくはなかった。
「ただ今、帰りました 」
「狐太郎さん、随分と遅かったね。母様は待ちくたびれたとよ 」
狐太郎がノックもせずに開けた襖の先には、狐太郎の母が待っていた。美しい銀髪に血赤の瞳、そして天井に届かんばかりの立派な尾っぽに正絹の着物を召した姿は、まさに妖狐の特徴そのものだ。
「あのなあ、俺は普通に人間社会で生活してるの。仕事があるんだよ。だから急に呼び出されたからって、直ぐに飛んでいくのは不可能だよ。いい加減に理解してくれ。それに香だって焚き過ぎだ 」
「まあ、母様に向かって、偉い口の聞き方ばしよって。まったく、いつも人間と一緒にいるとロクなことがなかね。相変わらず、貴方はめちゃくちゃ人間臭いし。それに河童のお友達とも随分と仲が良くしとるちゃろ? 」
「河童は友達ではなくて、同僚だよ。今の時代は妖怪をルーツに持ってても、みんな普通に人間社会で働いているんだよ。閉鎖的な福岡妖狐グループとは訳が違う。みんな、きちんと社会に順応しているってことだ 」
狐太郎は一頻りの文句を垂れると、座布団を引き寄せる。軽く三十畳はある大広間に二人きりで母親と対峙するのは、何だか気まずいものがあった。
「まあ、よかよ。普通に社会に溶け込めるのは若いうちだけだから、好きにしたらよか。但し、人間の女の子と遊ぶのは程ほどにしておきなっせ。
私たち狐は五百年は生きるとよ。人間なんて儚い命、どうせ私ら妖狐と一緒に生きていくのは不可能だけんね 」
「それは…… 」
母様は狐太郎の本音を見透かすように、冷たい言葉を放つ。そして溜め息混じりに、幾つかの封筒を卓上に並べ始めたのだった。
「まあ、よか。ばってん本題を伝えてしまわんとね。今日 狐太郎を呼び出したのは、許嫁にご挨拶に伺う日程を決めるためたい 」
「ハイッ? 」
狐太郎はまさかのパワーワードに思わず硬直すると、目を真ん丸に見張っていた。
許嫁って、許嫁のことだよな?
っていうか、俺っていつの間にか婚約者がいるような身分だったのかっッ?
狐太郎は震える声を必死に押さえて、飄々とする母に詰め寄った。
「許嫁? 許嫁って、何だよ? 初耳なんだけど? 」
「許嫁は許嫁たい。もう狐太郎もいい年齢なんだけん、お嫁さんの一人や二人には来てもらわんと。まあ、ぶっちゃけ子どもを拵えてくれれば、後は母様の方で何とかするけん、貴方は自由に生きればよかたい。
今は純粋な妖狐が減っているから、お相手を探すのも一苦労たい。でもまあ、素敵な人を探しておいたから、一人でも二人でも狐太郎の好きなようにしたらよかね 」
「なっ…… 」
母としては狐太郎の反応は大方予想通りだったのだろう。狐太郎の声は多少うわずっていたが、そんなことは一切気には留めないで、事務的に封筒から中身を取り出す。母の手元にはいくつかの写真が握られていて、それはまあ豪華絢爛な衣装を身に纏った女妖狐たちの写真だった。
「こっちの写真のお嬢さんは、長崎の新地にお住まいの胡雹華さん。九尾の末裔で、血筋や家柄も条件がよかとよ。もう百年くらい独り身だそうでね、本人も今回の縁談には乗り気だそうよ 」
「百年独り身って…… その方は未亡人か何かなのか? 」
「ええ。初婚は年の差婚だったそうだけど、ご主人様に先立たれてしまったらしくてね。ただまあ、見た目はとっても美人で可愛らしか人よ。ご先祖様は福建から来んしゃった華僑だけん、エキゾチックな顔立ちでしょ? 」
「ああ、まあ、そうだね 」
狐太郎は軽く写真を確認すると、直ぐに視線を逸す。切れ長の瞳に真っ赤な唇、それに純白の旗袍姿は、確かに目に鮮やかだ。
この娘さんは綺麗だし美しい。でも今は不思議とそれ以上の興味は湧かなくて、むしろ直視するのは憚れるような気持ちだった。
「狐太郎さん、どぎゃんしたと? 狐太郎さんの好みに合わんね? 」
「いや、別に、そう言うわけでは…… 」
「まあ、よかたい。で、こっちの写真は篠崎梅子さん。こちらは京都に在住で、貴方と同じくらいの年廻りらしいよ。何でもあの京都にある女子大の出身で、士業に就かれている才媛だって。今後の福岡妖狐グループの発展を考えると、こちらのお嬢さんも良かよね 」
「はあ…… 」
狐太郎は致し方なく写真を受け取ると、一応は写真の中身を確認をする。京都のお嬢さんも尾っぽが柔らかそうで、愛くるしい顔をしていた。
「どう、狐太郎さん。どちらの娘さんが好みね? まあ貴方が二人をしっかり平等に愛せるならば、一人に限定しなくても構わんよ 」
「…… 」
狐太郎は黙り込むと、再び 彼女たちの写真へと視線をやる。写真を見た限りでは、二人ともお淑やかそうで、こちらには勿体無いくらいの好条件だ。きっと自分が独り身だったら、どちらかと番になっていた可能性は否定は出来ない。
ただ、やっぱり……
こんな現実的な局面にあるにも関わらず、頭のなかでは彼女の顔が思い浮かぶ。どこの誰とも知らない女性と突然 家庭を築けと言われたところで、直感も勘も働くものではなかった。
「……母さんはぶっちゃけたところ、跡継ぎの問題さえクリアしたら、俺が誰と結婚しようと文句はないんだよな 」
「えっ? まあ、それはそうね 」
「母さん。あのさ、俺の話も聞いて欲しい。俺は今、交際している人がいて、だから…… 」
「狐太郎さんっっっ!!! 」
「はっ、ハイッ? って、えっ? 」
母はいきなり大きな声を張り上げると、瞳全体を真っ赤にして、銀色に光る尾を狐太郎に向けて伸ばしていた。キラキラと光を放つ尾は瞬く間に狐太郎に巻き付いて、ギュッと身体を圧迫する。そしてあまつさえには、尾っぽは首もとにまで忍び寄っていた。
「狐太郎さん。貴方、もうすぐ冬休みとやらがあるとでしょう? せっかく仕事がないのだから、この二人に会って感触を確かめてきんしゃい 」
「ハッ? なっ、何でそんな急に…… 」
「貴方は機会がなければ、いつまでもダラダラと婚姻を先延ばしにするつもりたい? ばってん向さまへの返事もせんといかんのだから、早いに越したことはなかろう? 」
「そんな乱暴な。それにいくらなんでもこんなやり方は恫喝だろ。それに、流石にかなり苦しいんだけど 」
狐太郎は肺に空気を送り込もうと、首に手を掛け、僅かな隙間を模索する。でも年の功なのか母の妖狐としての力は自分よりも遥かに上で、到底太刀打ちできるようなものではなかった。
「貴方はいずれは時期当主になるんだけん、そろそろ身は固めんと。
それに好きな勉強だって続けて、他の妖狐たちと比べたら自由にしている方たい。
狐太郎は十分恵まれているし、そろそろ義務は果たしてもらわんとね 」
母はそう告げると、無情にも更に尾を絞め、ミシミシと音を立てながら狐太郎の身体を圧迫する。
流石にこれ以上耐えるのは、命に関わる……
母は人間社会の忖度を知らない、生粋のあやかしだ。身の危険を感じた狐太郎は、何とか腕を回すと、尾を叩いてギブアップを宣告した。
「……ちょっ、マジで苦しい。ギブギブ、っていうか、本当に死んじゃうから 」
「分かれば宜しい 」
母は尾の蜷局を緩めると、狐太郎はバタりと地面に落下した。身体中が畳に叩きつけられた衝撃で身体が痛い。でもそれよりも先に欲したのは、新鮮な酸素を脳に送り込むことだった。
「とにかく許嫁のお二人に会ってきんしゃい。狐太郎の言いたかことは、その後たい。よかね? 」
「実の息子に、容赦がないな 」
「当たり前たい。我が福岡妖狐グループの繁栄こそが、今は亡き雁林先生への孝行だけんね。そのためには息子の一つや二つ、惜しくはなかよ 」
「…… 」
母は満足そうな笑みを浮かべると、煙管を吹かして隣の部屋へと消えていく。
そんな母の妖怪らしい非情な態度に、狐太郎は黙り込むしかなかったのだった。
ったく、何なんだよ。急に俺を呼び出しやがって。
その晩、狐太郎は文句を呟きながら、鰻の寝床のような廊下を歩いていた。実家の狐屋敷は、自身が住まう大名の屋敷の目と鼻の先にあるのだが、最近は出向くことは殆どない。本格的な狐屋敷は 外部の敵から身を隠すために幻影の香が焚かれているので、実家といえども道を見失うことは珍しくはなかった。
「ただ今、帰りました 」
「狐太郎さん、随分と遅かったね。母様は待ちくたびれたとよ 」
狐太郎がノックもせずに開けた襖の先には、狐太郎の母が待っていた。美しい銀髪に血赤の瞳、そして天井に届かんばかりの立派な尾っぽに正絹の着物を召した姿は、まさに妖狐の特徴そのものだ。
「あのなあ、俺は普通に人間社会で生活してるの。仕事があるんだよ。だから急に呼び出されたからって、直ぐに飛んでいくのは不可能だよ。いい加減に理解してくれ。それに香だって焚き過ぎだ 」
「まあ、母様に向かって、偉い口の聞き方ばしよって。まったく、いつも人間と一緒にいるとロクなことがなかね。相変わらず、貴方はめちゃくちゃ人間臭いし。それに河童のお友達とも随分と仲が良くしとるちゃろ? 」
「河童は友達ではなくて、同僚だよ。今の時代は妖怪をルーツに持ってても、みんな普通に人間社会で働いているんだよ。閉鎖的な福岡妖狐グループとは訳が違う。みんな、きちんと社会に順応しているってことだ 」
狐太郎は一頻りの文句を垂れると、座布団を引き寄せる。軽く三十畳はある大広間に二人きりで母親と対峙するのは、何だか気まずいものがあった。
「まあ、よかよ。普通に社会に溶け込めるのは若いうちだけだから、好きにしたらよか。但し、人間の女の子と遊ぶのは程ほどにしておきなっせ。
私たち狐は五百年は生きるとよ。人間なんて儚い命、どうせ私ら妖狐と一緒に生きていくのは不可能だけんね 」
「それは…… 」
母様は狐太郎の本音を見透かすように、冷たい言葉を放つ。そして溜め息混じりに、幾つかの封筒を卓上に並べ始めたのだった。
「まあ、よか。ばってん本題を伝えてしまわんとね。今日 狐太郎を呼び出したのは、許嫁にご挨拶に伺う日程を決めるためたい 」
「ハイッ? 」
狐太郎はまさかのパワーワードに思わず硬直すると、目を真ん丸に見張っていた。
許嫁って、許嫁のことだよな?
っていうか、俺っていつの間にか婚約者がいるような身分だったのかっッ?
狐太郎は震える声を必死に押さえて、飄々とする母に詰め寄った。
「許嫁? 許嫁って、何だよ? 初耳なんだけど? 」
「許嫁は許嫁たい。もう狐太郎もいい年齢なんだけん、お嫁さんの一人や二人には来てもらわんと。まあ、ぶっちゃけ子どもを拵えてくれれば、後は母様の方で何とかするけん、貴方は自由に生きればよかたい。
今は純粋な妖狐が減っているから、お相手を探すのも一苦労たい。でもまあ、素敵な人を探しておいたから、一人でも二人でも狐太郎の好きなようにしたらよかね 」
「なっ…… 」
母としては狐太郎の反応は大方予想通りだったのだろう。狐太郎の声は多少うわずっていたが、そんなことは一切気には留めないで、事務的に封筒から中身を取り出す。母の手元にはいくつかの写真が握られていて、それはまあ豪華絢爛な衣装を身に纏った女妖狐たちの写真だった。
「こっちの写真のお嬢さんは、長崎の新地にお住まいの胡雹華さん。九尾の末裔で、血筋や家柄も条件がよかとよ。もう百年くらい独り身だそうでね、本人も今回の縁談には乗り気だそうよ 」
「百年独り身って…… その方は未亡人か何かなのか? 」
「ええ。初婚は年の差婚だったそうだけど、ご主人様に先立たれてしまったらしくてね。ただまあ、見た目はとっても美人で可愛らしか人よ。ご先祖様は福建から来んしゃった華僑だけん、エキゾチックな顔立ちでしょ? 」
「ああ、まあ、そうだね 」
狐太郎は軽く写真を確認すると、直ぐに視線を逸す。切れ長の瞳に真っ赤な唇、それに純白の旗袍姿は、確かに目に鮮やかだ。
この娘さんは綺麗だし美しい。でも今は不思議とそれ以上の興味は湧かなくて、むしろ直視するのは憚れるような気持ちだった。
「狐太郎さん、どぎゃんしたと? 狐太郎さんの好みに合わんね? 」
「いや、別に、そう言うわけでは…… 」
「まあ、よかたい。で、こっちの写真は篠崎梅子さん。こちらは京都に在住で、貴方と同じくらいの年廻りらしいよ。何でもあの京都にある女子大の出身で、士業に就かれている才媛だって。今後の福岡妖狐グループの発展を考えると、こちらのお嬢さんも良かよね 」
「はあ…… 」
狐太郎は致し方なく写真を受け取ると、一応は写真の中身を確認をする。京都のお嬢さんも尾っぽが柔らかそうで、愛くるしい顔をしていた。
「どう、狐太郎さん。どちらの娘さんが好みね? まあ貴方が二人をしっかり平等に愛せるならば、一人に限定しなくても構わんよ 」
「…… 」
狐太郎は黙り込むと、再び 彼女たちの写真へと視線をやる。写真を見た限りでは、二人ともお淑やかそうで、こちらには勿体無いくらいの好条件だ。きっと自分が独り身だったら、どちらかと番になっていた可能性は否定は出来ない。
ただ、やっぱり……
こんな現実的な局面にあるにも関わらず、頭のなかでは彼女の顔が思い浮かぶ。どこの誰とも知らない女性と突然 家庭を築けと言われたところで、直感も勘も働くものではなかった。
「……母さんはぶっちゃけたところ、跡継ぎの問題さえクリアしたら、俺が誰と結婚しようと文句はないんだよな 」
「えっ? まあ、それはそうね 」
「母さん。あのさ、俺の話も聞いて欲しい。俺は今、交際している人がいて、だから…… 」
「狐太郎さんっっっ!!! 」
「はっ、ハイッ? って、えっ? 」
母はいきなり大きな声を張り上げると、瞳全体を真っ赤にして、銀色に光る尾を狐太郎に向けて伸ばしていた。キラキラと光を放つ尾は瞬く間に狐太郎に巻き付いて、ギュッと身体を圧迫する。そしてあまつさえには、尾っぽは首もとにまで忍び寄っていた。
「狐太郎さん。貴方、もうすぐ冬休みとやらがあるとでしょう? せっかく仕事がないのだから、この二人に会って感触を確かめてきんしゃい 」
「ハッ? なっ、何でそんな急に…… 」
「貴方は機会がなければ、いつまでもダラダラと婚姻を先延ばしにするつもりたい? ばってん向さまへの返事もせんといかんのだから、早いに越したことはなかろう? 」
「そんな乱暴な。それにいくらなんでもこんなやり方は恫喝だろ。それに、流石にかなり苦しいんだけど 」
狐太郎は肺に空気を送り込もうと、首に手を掛け、僅かな隙間を模索する。でも年の功なのか母の妖狐としての力は自分よりも遥かに上で、到底太刀打ちできるようなものではなかった。
「貴方はいずれは時期当主になるんだけん、そろそろ身は固めんと。
それに好きな勉強だって続けて、他の妖狐たちと比べたら自由にしている方たい。
狐太郎は十分恵まれているし、そろそろ義務は果たしてもらわんとね 」
母はそう告げると、無情にも更に尾を絞め、ミシミシと音を立てながら狐太郎の身体を圧迫する。
流石にこれ以上耐えるのは、命に関わる……
母は人間社会の忖度を知らない、生粋のあやかしだ。身の危険を感じた狐太郎は、何とか腕を回すと、尾を叩いてギブアップを宣告した。
「……ちょっ、マジで苦しい。ギブギブ、っていうか、本当に死んじゃうから 」
「分かれば宜しい 」
母は尾の蜷局を緩めると、狐太郎はバタりと地面に落下した。身体中が畳に叩きつけられた衝撃で身体が痛い。でもそれよりも先に欲したのは、新鮮な酸素を脳に送り込むことだった。
「とにかく許嫁のお二人に会ってきんしゃい。狐太郎の言いたかことは、その後たい。よかね? 」
「実の息子に、容赦がないな 」
「当たり前たい。我が福岡妖狐グループの繁栄こそが、今は亡き雁林先生への孝行だけんね。そのためには息子の一つや二つ、惜しくはなかよ 」
「…… 」
母は満足そうな笑みを浮かべると、煙管を吹かして隣の部屋へと消えていく。
そんな母の妖怪らしい非情な態度に、狐太郎は黙り込むしかなかったのだった。
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