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フォーエバーフォールインラブ
バックハグから顎クイしてキス
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◆◆◆
「これ、今週分のファンレターです 」
「ありが……とう…… 」
「読むのは原稿上がってからにしてください 」
「あっ、うん…… 」
部屋に入るなり、吉岡は朱美にファンレターを差し出した。その表情はいつもより疲れているように見えて、少し暗い。
気まずさは禁じ得なかったが、冷蔵庫から麦茶を出すと一応テーブルに置いておく。
吉岡は頂きますと言うと、お茶をゴクゴクとイッキ飲みした。相当時間をマンションの外で待たせてしまったようで、朱美はバツが悪くなった。
「ネームは 出来ましたか? 」
「…… 」
「……じゃあ、なんで出掛けてたんです? 」
「それは…… 」
弁解の余地はない。
普段ならば仕事が終わらないうちに外出なんて絶対にしないのに、自分でも何故こんな蛮行に出たのかもわからない。
朱美は言葉に詰まりながらもダイニングテーブルを指さすと、静かに口を開いた。
「テーブルの上にある 」
「…… 」
吉岡はソファーから腰をあげると、テーブルに向かってゆっくりと歩いた。
朱美は怖くて、その様子を振り返ることが出来ない。
吉岡はただ黙ってネームに目を通している。心なしかいつもよりもゆっくりと、紙を丁寧に捲っている音が響いていた。
その仕草は、いつもの彼と変わらないような気がした。
会社を辞めるのは本当なのか、私のことを嫌いになったのか……
いや、そもそも好意的に取られていたのかだって怪しいところだ。
何で吉岡に嫌われているかもしれないと思うだけで、こんなに胸がざわつくのか……
その理由は自分でもさっぱりわからなかった。
リズムよく、紙は捲られていく。
鋭い眼差しで、彼はネームに目を通しているのだろう。背中から感じる圧迫感はいつも以上に酷く、時間が永遠に感じられる。するとパラパラと捲られていた紙の音が、ピタリと止まった。
「あくまでも、顎クイからのキスは死守するんですね 」
吉岡の声色は、怒っているようにも呆れているようにも聞こえた。
でも朱美とて、譲れない一線はあったのだ。
「そこは譲れない。海蘊はアイドルだけど国民を欺くペテン師でもあるから。好きでもない相手なら、そのくらいされないと心は動かないと思う 」
「好きでもない男からキスされて、海蘊は泣くんですか 」
「……それは 」
「…… 」
吉岡は黙っている。仕方なく朱美は話を続けることにした。
「私は悪いけど、そういう四方八方から声が掛かるようなモテ期を経験したことはない。それに好きじゃない人にキスされたこともないから、細かい感情はわからない。悲しいんじゃないの? 好きじゃない人に、無理やり唇を奪われるなんて 」
「……僕はこのネーム通せません。海蘊はこんなふうに簡単に涙を流すようなヒロインだと、僕には思えません。読者だって傷つくだけの弱い海蘊を見て、何を感じますか? 共感しますか? ドキドキしますか? 」
「…… 」
「海蘊…… いや、恋リセのキャラたちは、もう先生だけのものじゃないんです。だから、彼らは傷つき守られているだけの存在であってもらうべきでないと僕は思ってます。先生だって、好きな男の一人や二人いるでしょ。そいつ以外にいきなりキスされたら、どう思いますかっ 」
背中越しに聞く吉岡の声は、いつもと変わらない。いつも以上にいつも通りだ。それがますます朱美の心を乱してくる。
幾度となく言ってきたハズだ。自分には彼氏なんていないのだと。
それなのに 吉岡は朱美に恋人がいる前提で 話を吹っ掛け煽ってくる。
つまり……
朱美は我慢の限界だったのだ。
「何よ、静かに聞いてれば…… 」
「はあ……? 」
「最後の最後だからって、いきなり一方的にギーギー言っちゃって。そうよね、こんなワガママで仕事が遅くて、出来の悪い漫画家に振り回されて嫌になっちゃうよね。私は鈍感だから、今まで気付かなかったの。ごめんなさい。吉岡は自由にやりたいことをやるべきだよ 」
「はあ? 最後って…… 先生は一体 何を言って 」
「…… 」
このままでは、次こそ原稿を落としてしまう。
間に合いそうなビジョンが見えない。
吉岡にはもっと伝えたいことが沢山あったはずなのに、迷惑を掛けた分きちんと送り出したいのに……
言いたいことはこんなことじゃないのに……
「先生、僕は何としても朱美先生に描いてもらいます。それが僕の仕事ですから 」
「なっ、だからもう私のことはいいからっっ…… 」
朱美は ただただ手を固く結んで 下を向いていた。
時間が欲しかった。
後は自分で何とかするしかない。
だから吉岡は気にせずに労基に訴えるなり、ヘッドハントされるなり、自分の道を進めばいい。
朱美はそう言葉を続けようとした。
だけど、その思考は声に変換することは出来なかった。
「朱美先生、先に謝ります。僕は手段は選びません 」
「……えっ? 」
吉岡の声が 耳元で小さく囁かれた気がした。
気づいたときには、朱美の肩は後ろから何か温かいものに包まれ、首筋には吐息が降りかかっていた。
目の前で組まれた手がほどけたことを認識したのは本当に一瞬で、その手が自分の顔に近づく。
そしてクイっと視界の景色が変わったことに気づいたときには、同時に唇に何か柔らかい感触を得ていた。
「………… 」
朱美は思わず少し声を出して、目を見開いた。
数秒間で、色々な思考が頭を巡った。
そして少し遅れたところで、この状況を理解する。
私はいま、吉岡とキスをしている。
何で、こんなことになっているのだろうか……
朱美は手探りで吉岡の腕を掴むと、その目をゆっくりと閉じた。
いつの間にか、朱美は唇以外の生暖かい感触まで受け入れている。それは完全に向こうのペースでされるがままになっていて、気づくと呼吸が荒く乱れていた。
どれくらいそうしていたかはわからない。
すると吉岡は何かを納得したのか、一方的にゆっくりとその唇を離した。
「……好きでもない男にキスされたら、こう思うんです。わかりましたか 」
「…… 」
吉岡はこの日はじめて、朱美の目を見てこう呟いた。 朱美は呆然とした表情をして吉岡を見つめている。吉岡のその目は怒っているようにも悲しい顔をしているようにも見えた。
そして吉岡は またネームの最後の二ページを抜くと、ぶっきらぼうに朱美に突きつけた。つまりキスの後の二ページは不採用になった。
「時間がありません。今回は二ページ減らしましょう。残りの二ページは アニメ化特集か新人の四コマで埋めるようにしますから 」
「……えっ? 」
「また連絡します。早く伊藤さんとマリメロンさんを呼んで、作画に取りかかってください 」
「ちょっ…… 」
吉岡はそれだけ伝えると、吉岡は荷物をまとめ足早にリビングを後にした。元より長居するつもりもなかったのだろう。
吉岡の姿が目線から消えたと思ったら、すぐにドアが閉まる音がした。
あっという間の出来事だった。
心の準備とか、そういうものは一切なかった。
好きでもない相手ならキスをされたら、こう思うんです……
吉岡が呟いた言葉が、胸にズシリと突き刺さる。
彼はどんな感情を抱いて私にキスをしたのだろうか。
作品作りへの熱量はわかるような気がした。いくら本望でない仕事であっても、責任感は人一倍あるのだと思う。だけど親しい女性がいるみたいなのに、辞めようとしている職場の取引先というか同僚みたいな間柄の相手に、ここまで身を粉にする原動力はどこから来ているのだろうか。
好きでもない男にキスをされたら……
嫌だとか、悲しいとか、怒りとか……
そんな感情が沸き起こるのだと思っていた。
朱美は自分の唇に手を当てて、ゆっくりと撫でていた。
あの感触が、唇に、口内に、まだ鮮明に残っている。
自分から唇を離すのは、本能で躊躇ってしまった。
吉岡はよかれと思い、身を呈して朱美にキスまでして最後の仕事を果たしたつもりなのかもしれない。
でも……でもっっっ……
嫌じゃなかった場合は……
どうしたらいい……?
朱美は目か溢れでてくるものを袖で乱暴に拭うと、ゆっくりと作業机に向かうのだった。
「これ、今週分のファンレターです 」
「ありが……とう…… 」
「読むのは原稿上がってからにしてください 」
「あっ、うん…… 」
部屋に入るなり、吉岡は朱美にファンレターを差し出した。その表情はいつもより疲れているように見えて、少し暗い。
気まずさは禁じ得なかったが、冷蔵庫から麦茶を出すと一応テーブルに置いておく。
吉岡は頂きますと言うと、お茶をゴクゴクとイッキ飲みした。相当時間をマンションの外で待たせてしまったようで、朱美はバツが悪くなった。
「ネームは 出来ましたか? 」
「…… 」
「……じゃあ、なんで出掛けてたんです? 」
「それは…… 」
弁解の余地はない。
普段ならば仕事が終わらないうちに外出なんて絶対にしないのに、自分でも何故こんな蛮行に出たのかもわからない。
朱美は言葉に詰まりながらもダイニングテーブルを指さすと、静かに口を開いた。
「テーブルの上にある 」
「…… 」
吉岡はソファーから腰をあげると、テーブルに向かってゆっくりと歩いた。
朱美は怖くて、その様子を振り返ることが出来ない。
吉岡はただ黙ってネームに目を通している。心なしかいつもよりもゆっくりと、紙を丁寧に捲っている音が響いていた。
その仕草は、いつもの彼と変わらないような気がした。
会社を辞めるのは本当なのか、私のことを嫌いになったのか……
いや、そもそも好意的に取られていたのかだって怪しいところだ。
何で吉岡に嫌われているかもしれないと思うだけで、こんなに胸がざわつくのか……
その理由は自分でもさっぱりわからなかった。
リズムよく、紙は捲られていく。
鋭い眼差しで、彼はネームに目を通しているのだろう。背中から感じる圧迫感はいつも以上に酷く、時間が永遠に感じられる。するとパラパラと捲られていた紙の音が、ピタリと止まった。
「あくまでも、顎クイからのキスは死守するんですね 」
吉岡の声色は、怒っているようにも呆れているようにも聞こえた。
でも朱美とて、譲れない一線はあったのだ。
「そこは譲れない。海蘊はアイドルだけど国民を欺くペテン師でもあるから。好きでもない相手なら、そのくらいされないと心は動かないと思う 」
「好きでもない男からキスされて、海蘊は泣くんですか 」
「……それは 」
「…… 」
吉岡は黙っている。仕方なく朱美は話を続けることにした。
「私は悪いけど、そういう四方八方から声が掛かるようなモテ期を経験したことはない。それに好きじゃない人にキスされたこともないから、細かい感情はわからない。悲しいんじゃないの? 好きじゃない人に、無理やり唇を奪われるなんて 」
「……僕はこのネーム通せません。海蘊はこんなふうに簡単に涙を流すようなヒロインだと、僕には思えません。読者だって傷つくだけの弱い海蘊を見て、何を感じますか? 共感しますか? ドキドキしますか? 」
「…… 」
「海蘊…… いや、恋リセのキャラたちは、もう先生だけのものじゃないんです。だから、彼らは傷つき守られているだけの存在であってもらうべきでないと僕は思ってます。先生だって、好きな男の一人や二人いるでしょ。そいつ以外にいきなりキスされたら、どう思いますかっ 」
背中越しに聞く吉岡の声は、いつもと変わらない。いつも以上にいつも通りだ。それがますます朱美の心を乱してくる。
幾度となく言ってきたハズだ。自分には彼氏なんていないのだと。
それなのに 吉岡は朱美に恋人がいる前提で 話を吹っ掛け煽ってくる。
つまり……
朱美は我慢の限界だったのだ。
「何よ、静かに聞いてれば…… 」
「はあ……? 」
「最後の最後だからって、いきなり一方的にギーギー言っちゃって。そうよね、こんなワガママで仕事が遅くて、出来の悪い漫画家に振り回されて嫌になっちゃうよね。私は鈍感だから、今まで気付かなかったの。ごめんなさい。吉岡は自由にやりたいことをやるべきだよ 」
「はあ? 最後って…… 先生は一体 何を言って 」
「…… 」
このままでは、次こそ原稿を落としてしまう。
間に合いそうなビジョンが見えない。
吉岡にはもっと伝えたいことが沢山あったはずなのに、迷惑を掛けた分きちんと送り出したいのに……
言いたいことはこんなことじゃないのに……
「先生、僕は何としても朱美先生に描いてもらいます。それが僕の仕事ですから 」
「なっ、だからもう私のことはいいからっっ…… 」
朱美は ただただ手を固く結んで 下を向いていた。
時間が欲しかった。
後は自分で何とかするしかない。
だから吉岡は気にせずに労基に訴えるなり、ヘッドハントされるなり、自分の道を進めばいい。
朱美はそう言葉を続けようとした。
だけど、その思考は声に変換することは出来なかった。
「朱美先生、先に謝ります。僕は手段は選びません 」
「……えっ? 」
吉岡の声が 耳元で小さく囁かれた気がした。
気づいたときには、朱美の肩は後ろから何か温かいものに包まれ、首筋には吐息が降りかかっていた。
目の前で組まれた手がほどけたことを認識したのは本当に一瞬で、その手が自分の顔に近づく。
そしてクイっと視界の景色が変わったことに気づいたときには、同時に唇に何か柔らかい感触を得ていた。
「………… 」
朱美は思わず少し声を出して、目を見開いた。
数秒間で、色々な思考が頭を巡った。
そして少し遅れたところで、この状況を理解する。
私はいま、吉岡とキスをしている。
何で、こんなことになっているのだろうか……
朱美は手探りで吉岡の腕を掴むと、その目をゆっくりと閉じた。
いつの間にか、朱美は唇以外の生暖かい感触まで受け入れている。それは完全に向こうのペースでされるがままになっていて、気づくと呼吸が荒く乱れていた。
どれくらいそうしていたかはわからない。
すると吉岡は何かを納得したのか、一方的にゆっくりとその唇を離した。
「……好きでもない男にキスされたら、こう思うんです。わかりましたか 」
「…… 」
吉岡はこの日はじめて、朱美の目を見てこう呟いた。 朱美は呆然とした表情をして吉岡を見つめている。吉岡のその目は怒っているようにも悲しい顔をしているようにも見えた。
そして吉岡は またネームの最後の二ページを抜くと、ぶっきらぼうに朱美に突きつけた。つまりキスの後の二ページは不採用になった。
「時間がありません。今回は二ページ減らしましょう。残りの二ページは アニメ化特集か新人の四コマで埋めるようにしますから 」
「……えっ? 」
「また連絡します。早く伊藤さんとマリメロンさんを呼んで、作画に取りかかってください 」
「ちょっ…… 」
吉岡はそれだけ伝えると、吉岡は荷物をまとめ足早にリビングを後にした。元より長居するつもりもなかったのだろう。
吉岡の姿が目線から消えたと思ったら、すぐにドアが閉まる音がした。
あっという間の出来事だった。
心の準備とか、そういうものは一切なかった。
好きでもない相手ならキスをされたら、こう思うんです……
吉岡が呟いた言葉が、胸にズシリと突き刺さる。
彼はどんな感情を抱いて私にキスをしたのだろうか。
作品作りへの熱量はわかるような気がした。いくら本望でない仕事であっても、責任感は人一倍あるのだと思う。だけど親しい女性がいるみたいなのに、辞めようとしている職場の取引先というか同僚みたいな間柄の相手に、ここまで身を粉にする原動力はどこから来ているのだろうか。
好きでもない男にキスをされたら……
嫌だとか、悲しいとか、怒りとか……
そんな感情が沸き起こるのだと思っていた。
朱美は自分の唇に手を当てて、ゆっくりと撫でていた。
あの感触が、唇に、口内に、まだ鮮明に残っている。
自分から唇を離すのは、本能で躊躇ってしまった。
吉岡はよかれと思い、身を呈して朱美にキスまでして最後の仕事を果たしたつもりなのかもしれない。
でも……でもっっっ……
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