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夜行性ガールズの日常
私は私
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◼◼◼
桜が台所に立つのは、市原家に来たときだけかもしれない。
普段は仕事から帰ったら 酒とツマミしか口にしないし、朝ごはん(といっても、夕方出勤前に取る食事だが )も、大抵がカフェラテとパンを少しかじる程度だった。桜は慣れた手つきで冷蔵庫から食材を取り出すと、玉ねぎから順に、あっという間に下ごしらえをこなしていく。
「ねぇ、桜ねーちゃん。今日のごはんは何? 」
最近五歳の誕生日を迎えたばかりの姉の愛郁が、桜のマキシワンピースの裾をグイグイ引っ張りながら訊ねる。その横には妹の美羽もぴったりくっついていて、桜から離れようとしない。
「今日はねー、オムライスだよ。もうすぐ出来るからねー。っていうか、包丁使ってるから引っ付いてると、二人とも危ないんだよねー。少しの間、あっちに行っててくれないかな? 」
「えーッッ! 美羽、さくちゃんの近くがいいー! 」
「ほーら、我が儘言わないっ…… 今日も明日もずーっと一緒なんだから、今だけ我慢してっ 」
桜は一旦 包丁をシンクに置くと、二人を居間に追いやる。さっきまでは なかなかな勢いで遊んでいたし、今日はもうオママゴトもお人形さんも飽きているのだろう。桜は居間のテレビをつけると、幼児向け番組のDVDをプレーヤーに差し込んだ。
「じゃあねー、愛郁も美羽もお利口さんにしてたら、オムライスにウサギさんを描いてあげる。だから少しの間だけ待っていられるかな? ほら、ニャンゾウとポロッピのお歌が始まったよー 」
桜は二人の頭を優しくポンポンと触ると「ほらっ」と言って、テレビの中を指差した。するとグズっていた二人の目が、徐々に画面に釘付けになっていく。昔の自分なら ニャンゾウもポロッピの名前すら知らなかったけれど、今の自分の立場からすれば 彼らは大きな戦力といって過言ではない。棚にあるDVDを見せれば すぐに落ち着くことを、桜は最近やっと活用できるようになったところだった。
「うーん、わかった。愛郁、美羽といいこにしてる 」
「美羽も、いいこいいこする! 」
二人はテレビの前の座布団に ちょこんと仲良く着席すると、あっという間にその画面の虜になった。どうやら二人の興味を逸らすことには成功したらしい。その様子を見た桜は、思わず苦笑してしまうのだった。
「よーし、二人とも偉い偉い! よーし、桜ねーちゃん、頑張って美味しいお夕飯作るからね 」
「うんっ! 」
桜は二人に小さく声をかけると、ゆっくりと居間のすりガラスを閉じた。子どもの興味は目移りしやすい。その単純さに助けられることは沢山あるが、同じくらいに がっかかりすることもあるのだ。
桜は「ふう…… 」とため息を漏らしつつも、再び包丁を手にすると 下ごしらえを再開した。あとはニンジンを細かく切れば、順にフライパンに突っ込むだけだ。食事の準備中に二人が桜の邪魔をしにくるのは、ここ最近の毎度のお決まりパターンだった。普段はいない若い女性が、台所にいる風景に興味が沸くのだろう。二人が大人に甘えたくなる気持ちもわからなくはなかった。
◆◆◆
愛郁は五歳、美羽はもうすぐ四歳を迎える年子の姉妹で、日中は近所の公立保育園に通っている。 中華料理店店主の凌平が 毎日店の昼休み、といっても限りなく夕方に迎えにいって帰宅してからは、二人きりで店の裏で留守番をしている。パパはいつも仕事が忙しいし、ママは事情があって病気で遠くの病院に入院しているという設定だから、二人は母親の顔は写真でしか見たことがない。美羽にいたっては物心が付いてから、母親に会ったことすらなかった。おばあちゃんにはたまに会うらしいが、やはり母親くらいの年齢の女性というものに憧れがあるのだろう。桜が遊びに行くと、愛郁も美羽もパパそっちのけで、ベタベタと甘えてくるのだ。
腐れ縁……
自分と凌平との間には、そんな言葉だけではいい表せない、複雑な関係性があるのはわかっている。
桜とは絶縁状態に近かった凌平から、こんな中途半端な子守りを引き受けるようになって、もうすぐ一年が経とうとしている。どのツテから電話番号を仕入れてきたかは知らないが、あの日も 確か梅雨の湿気がジメジメと鬱陶しい六月だった。
凌平が男でひとつで良く姉妹の面倒を見ているのは、桜は手に取るようにわかった。愛郁も美羽もいつも髪の毛をキレイに二つ結びにしているし、洋服だって年子だと使い回しが出来ない分、安くて着まわしが出来るものを、いくつも準備しなくてはならない。自分の身なりには無頓着なくせに、二人はいつみてもピンクや黄色の可愛らしい服を着ている。店が忙しい凌平のことだからネットをうまく利用しているのだろうが、母親不在を感じさせない小さな愛情がいくつも感じられた。
私もあのときグループと決別なんかしないで、上京してなかったら……
今頃は家庭を持ったりして、こんなふうに子育てをしていたのだろうか。
桜は一瞬手を止めた包丁を見つめると、ハッとして首を横に大きく振った。
私は全うな人間になりたかった。
誰も自分のことを知らない場所に行きたくて、房総で生きる道を捨てて上京した。そして時間はかかったけど、ファミレスのアルバイトから正社員になって、副店長まで任されるようになったのだ。今更たられば論を並べるなんて らしくない。それは自分が一番良くわかっていることなのだ。
桜は出来上がった料理をダイニングテーブルに並べると、姉妹を呼ぶ。姉妹はDVDに後ろ髪を惹かれていたいたが、桜がまた後で見ればいいからと一時停止すると、納得したのか各々のイスによじ登った。
「いただきまーす! 」
「はい、どうぞ。召し上がれ 」
愛郁のオムライスにはハートと星のモチーフを、美羽のオムライスには彼女が好きなうさぎのモチーフを描いた。愛郁は端からキレイに食べていくが、美羽はケチャップの模様をぐちゃぐちゃにして、スプーンを豪快に卵の中心に突き刺す。姉妹で いつも一緒にいて、年齢もあまり変わらないのに、ちょとした性格の違いを見つけるのは何だか面白い。
桜は 温めに入れたミルクコーヒーを片手に、柔らか眼差しで二人が食べる様子を眺めていた。すると桜は、妹の美羽が小さく切ったはずのニンジンを口に運んでいないことに気がついた。
「ほら、美羽。ちゃんとニンジンも食べなきゃ駄目だから 」
「えー、だってニンジンは にがいー 」
「苦いもへったくれもないよ。ちゃんと食べなさい。明日、遠足で会いに行く羊さんも山羊さんも、好き嫌いしないで ちゃーんとニンジンを食べてるからね。美羽だけ食べられなかったら、明日ヒツジさんたちに笑われちゃうかもしれないぞー 」
「えっ、それは…… イヤだッ! 」
妹の美羽は、うっすら目に涙を浮かべながら、オムライスに入っている小さな小さな人参を口に運び出した。愛郁も美羽も全く血の繋がりのない他人の子どもだけど、駄目なことを駄目と叱りつけることが出来るくらいには信頼関係が出来上がっている。こういう子どもの健気な様子を見ると、結婚や旦那さんはいいから 子どもは欲しいなー、とか飛躍した考えが ふと頭をよぎる。
そしてその後は、いつも姉妹の母親で 自分の元親友の顔を思い出しこんなことを考えるのだ。
万由利は
何故、こんなにかわいい子達を差し置いて、あんなことをしたのだろうと……
桜が台所に立つのは、市原家に来たときだけかもしれない。
普段は仕事から帰ったら 酒とツマミしか口にしないし、朝ごはん(といっても、夕方出勤前に取る食事だが )も、大抵がカフェラテとパンを少しかじる程度だった。桜は慣れた手つきで冷蔵庫から食材を取り出すと、玉ねぎから順に、あっという間に下ごしらえをこなしていく。
「ねぇ、桜ねーちゃん。今日のごはんは何? 」
最近五歳の誕生日を迎えたばかりの姉の愛郁が、桜のマキシワンピースの裾をグイグイ引っ張りながら訊ねる。その横には妹の美羽もぴったりくっついていて、桜から離れようとしない。
「今日はねー、オムライスだよ。もうすぐ出来るからねー。っていうか、包丁使ってるから引っ付いてると、二人とも危ないんだよねー。少しの間、あっちに行っててくれないかな? 」
「えーッッ! 美羽、さくちゃんの近くがいいー! 」
「ほーら、我が儘言わないっ…… 今日も明日もずーっと一緒なんだから、今だけ我慢してっ 」
桜は一旦 包丁をシンクに置くと、二人を居間に追いやる。さっきまでは なかなかな勢いで遊んでいたし、今日はもうオママゴトもお人形さんも飽きているのだろう。桜は居間のテレビをつけると、幼児向け番組のDVDをプレーヤーに差し込んだ。
「じゃあねー、愛郁も美羽もお利口さんにしてたら、オムライスにウサギさんを描いてあげる。だから少しの間だけ待っていられるかな? ほら、ニャンゾウとポロッピのお歌が始まったよー 」
桜は二人の頭を優しくポンポンと触ると「ほらっ」と言って、テレビの中を指差した。するとグズっていた二人の目が、徐々に画面に釘付けになっていく。昔の自分なら ニャンゾウもポロッピの名前すら知らなかったけれど、今の自分の立場からすれば 彼らは大きな戦力といって過言ではない。棚にあるDVDを見せれば すぐに落ち着くことを、桜は最近やっと活用できるようになったところだった。
「うーん、わかった。愛郁、美羽といいこにしてる 」
「美羽も、いいこいいこする! 」
二人はテレビの前の座布団に ちょこんと仲良く着席すると、あっという間にその画面の虜になった。どうやら二人の興味を逸らすことには成功したらしい。その様子を見た桜は、思わず苦笑してしまうのだった。
「よーし、二人とも偉い偉い! よーし、桜ねーちゃん、頑張って美味しいお夕飯作るからね 」
「うんっ! 」
桜は二人に小さく声をかけると、ゆっくりと居間のすりガラスを閉じた。子どもの興味は目移りしやすい。その単純さに助けられることは沢山あるが、同じくらいに がっかかりすることもあるのだ。
桜は「ふう…… 」とため息を漏らしつつも、再び包丁を手にすると 下ごしらえを再開した。あとはニンジンを細かく切れば、順にフライパンに突っ込むだけだ。食事の準備中に二人が桜の邪魔をしにくるのは、ここ最近の毎度のお決まりパターンだった。普段はいない若い女性が、台所にいる風景に興味が沸くのだろう。二人が大人に甘えたくなる気持ちもわからなくはなかった。
◆◆◆
愛郁は五歳、美羽はもうすぐ四歳を迎える年子の姉妹で、日中は近所の公立保育園に通っている。 中華料理店店主の凌平が 毎日店の昼休み、といっても限りなく夕方に迎えにいって帰宅してからは、二人きりで店の裏で留守番をしている。パパはいつも仕事が忙しいし、ママは事情があって病気で遠くの病院に入院しているという設定だから、二人は母親の顔は写真でしか見たことがない。美羽にいたっては物心が付いてから、母親に会ったことすらなかった。おばあちゃんにはたまに会うらしいが、やはり母親くらいの年齢の女性というものに憧れがあるのだろう。桜が遊びに行くと、愛郁も美羽もパパそっちのけで、ベタベタと甘えてくるのだ。
腐れ縁……
自分と凌平との間には、そんな言葉だけではいい表せない、複雑な関係性があるのはわかっている。
桜とは絶縁状態に近かった凌平から、こんな中途半端な子守りを引き受けるようになって、もうすぐ一年が経とうとしている。どのツテから電話番号を仕入れてきたかは知らないが、あの日も 確か梅雨の湿気がジメジメと鬱陶しい六月だった。
凌平が男でひとつで良く姉妹の面倒を見ているのは、桜は手に取るようにわかった。愛郁も美羽もいつも髪の毛をキレイに二つ結びにしているし、洋服だって年子だと使い回しが出来ない分、安くて着まわしが出来るものを、いくつも準備しなくてはならない。自分の身なりには無頓着なくせに、二人はいつみてもピンクや黄色の可愛らしい服を着ている。店が忙しい凌平のことだからネットをうまく利用しているのだろうが、母親不在を感じさせない小さな愛情がいくつも感じられた。
私もあのときグループと決別なんかしないで、上京してなかったら……
今頃は家庭を持ったりして、こんなふうに子育てをしていたのだろうか。
桜は一瞬手を止めた包丁を見つめると、ハッとして首を横に大きく振った。
私は全うな人間になりたかった。
誰も自分のことを知らない場所に行きたくて、房総で生きる道を捨てて上京した。そして時間はかかったけど、ファミレスのアルバイトから正社員になって、副店長まで任されるようになったのだ。今更たられば論を並べるなんて らしくない。それは自分が一番良くわかっていることなのだ。
桜は出来上がった料理をダイニングテーブルに並べると、姉妹を呼ぶ。姉妹はDVDに後ろ髪を惹かれていたいたが、桜がまた後で見ればいいからと一時停止すると、納得したのか各々のイスによじ登った。
「いただきまーす! 」
「はい、どうぞ。召し上がれ 」
愛郁のオムライスにはハートと星のモチーフを、美羽のオムライスには彼女が好きなうさぎのモチーフを描いた。愛郁は端からキレイに食べていくが、美羽はケチャップの模様をぐちゃぐちゃにして、スプーンを豪快に卵の中心に突き刺す。姉妹で いつも一緒にいて、年齢もあまり変わらないのに、ちょとした性格の違いを見つけるのは何だか面白い。
桜は 温めに入れたミルクコーヒーを片手に、柔らか眼差しで二人が食べる様子を眺めていた。すると桜は、妹の美羽が小さく切ったはずのニンジンを口に運んでいないことに気がついた。
「ほら、美羽。ちゃんとニンジンも食べなきゃ駄目だから 」
「えー、だってニンジンは にがいー 」
「苦いもへったくれもないよ。ちゃんと食べなさい。明日、遠足で会いに行く羊さんも山羊さんも、好き嫌いしないで ちゃーんとニンジンを食べてるからね。美羽だけ食べられなかったら、明日ヒツジさんたちに笑われちゃうかもしれないぞー 」
「えっ、それは…… イヤだッ! 」
妹の美羽は、うっすら目に涙を浮かべながら、オムライスに入っている小さな小さな人参を口に運び出した。愛郁も美羽も全く血の繋がりのない他人の子どもだけど、駄目なことを駄目と叱りつけることが出来るくらいには信頼関係が出来上がっている。こういう子どもの健気な様子を見ると、結婚や旦那さんはいいから 子どもは欲しいなー、とか飛躍した考えが ふと頭をよぎる。
そしてその後は、いつも姉妹の母親で 自分の元親友の顔を思い出しこんなことを考えるのだ。
万由利は
何故、こんなにかわいい子達を差し置いて、あんなことをしたのだろうと……
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