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第二章 依頼に関して
第四条
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◆◆◆
桃佳は真っ黒に書き込まれた原稿を片手に、学内をトボトボと歩いていた。田町の指摘を原稿にメモしているうちに、元の文字がすっかり読めなくなっていた。
まるで赤ペンが 原稿の上を小躍りしているみたいだ……
先方からナレーションの原稿を貰ってからは、怒涛の日々だった。毎日の基礎練習にプラスして、隙間時間は全て原稿の通し読み。移動時間は腹式呼吸をしながら、田町が吹き込んだお手本のアナウンスを聴きながらといった具合だ。
「……ラフマニノフの『交響曲第2番第3楽章』指揮は圓山諭、コンサートマスターは日笠廉でございます 」
桃佳はプレイヤーの音源を立ち上げると、田町の声をなぞり、原稿を口ずさむ。いつの間にか内容を諳じられるレベルには、模倣練習を重ねていた。
決戦は今夜……
だけど人生で初めて立つ舞台が人様の影ナレーションだなんて、未だに現実が信じられなかった。
「おっ、君が学内をスーツで歩いているなんて珍しいね 」
「あっ、大森先生。お疲れ様です 」
後方から大森の声がして、桃佳は思わず立ち止まる。今までならば大森から声をかけられたら嬉しくて仕方がなかったのに、いつの間にかすっかりと感動は薄れていた。
「今日が演奏会の本番なんです 」
桃佳はイヤホンを外すと、不器用ながらも大森に作り笑顔を向けていた。
「そういえば管弦楽部の定期演奏会は今日でしたね。もしかして 今もお手本のナレーションを聴きながら練習しているのですか? 精が入りますね 」
「はい。私は新人ですけど、せめて練習だけは最低ラインは やり遂げたいって思ったので。私はどうも一度聞いただけでは、内容を処理する能力が高くないみたいで。やっぱり文字で見たモノの方が、すんなり頭で理解できる気がするんです。
でも文字を眺めているだけでは、アナウンスが上達しなくて。なので田町先輩に伝授してもらったイントネーションと息つぎの書き込みと、吹き込んでもらった音声を聴きながら特訓をしている感じです 」
「そうでしたか。それは自己の認知特性を知る、良い機会になりましたね 」
「認知特性? 」
「ええ。認知特性は 主に目や耳や鼻などの五感から入ってきた情報を記憶したり、脳内で理解して表現するときに使う能力のことですよ 」
「……? 」
桃佳は聞き馴染みのない声に、頭の上にはてなマークを浮かべる。すると大森は慣れた様子でスマホを取り出すと、画面を桃佳に向けたのだった。
「先生? これは電子書籍ですか? 」
「ええ。夏目漱石の夢十夜という短編です。この小説を例に取りましょう 」
話が長くなるのだろう。大森は側にあったベンチに腰掛けると 桃佳を軽く手招きした。
「例えば、君ならば この短編を、どのようにして読みますか? 」
「どのように? と言われても…… 私なら こんなふうにスクロールして、クリックして、パラパラっと黙読と言いますか。そんな感じで読むと思います 」
「そうですか。まあ、一般的には小説を読むときは文字を読むと答える人が大半でしょうね。現に僕自身もそうですし。でも現代においても、先人たちの歴史においても、それだけが全てではないのですよ 」
大森はタブレットに表示されているスピーカーマークをタップすると、音量ボタンを連打した。冒頭の『こんな夢を見た 』というフレーズは、思わず息を飲んでしまう心地好さがあった。
「えっ? これって、もしかして朗読ですか? 」
「ええ。電子書籍の一部には、アナウンス読みをされた朗読音声が付いているんです。今では電子書籍のナレーションを専門とする声優事務所があるくらい、アナウンス読みは重宝される技術なんだそうですよ 」
「そうなんですね。これは聴覚から作品を読みたい人には、最適なツールですね 」
「どのようしたら記憶や理解、はたまた自分が表現しやすいかは、人それぞれ異なりますからね。
例えば単に文章を読んでも理解に時間が掛かるけど、漫画のように画がつけば面白さを感じることが出来る人がいます。逆に朗読CDなどで、耳から聞いた方が内容が頭に入る人もいますよね。それに文字が普及していなかった時代は、伝承こそが主な情報源でした。
認知特性は、個人個人の思考や認知の好みの範疇かもしれません。でも出来る出来ないに固執するよりは、自分は文字からか映像からか音からなのか、どの媒体から情報を得るのが得意なのかを知って伸ばしていく方が、人生は幾分か楽しくなるでしょうね 」
「それは…… 」
桃佳は思わず言葉に詰まると、タブレットの文章を見つめていた。
自分は今までに文章を読解することに、苦を感じたことはない。でも世の中の全員がそうではないし、逆に自分は耳から聞いた田町の音が模倣出来ずに苦労している。
ということは、とどのつまり……
桃佳は何かにハッとすると、唇をギュッと噛みしめる。
もしかして、自分にはアナウンスを志すには適正が著しく欠落しているのではないだろうか?
「あの、先生っッ。私、もしかしたら…… 」
桃佳は両手をギュッと握ると、思わず口を開いていた。しかし大森は直ぐ様 人差し指を立てると、桃佳の前に突き立てていた。
「ストップ 」
「えっ? 」
「僕の話には続きがあります。
我々のような法律家は、成文法や判例から 法律を知り、情報を処理しています。僕たちは学理的解釈として、法律と向き合っていますからね。つまり学問上の研究、努力によって各読み手が法令の規定の意味を判断して、その解釈を行う。そのためには文理解釈、論理解釈、あらゆる場面で文字からの読解能力が必要な力です。
だからアナウンスを極めるには、もしかしたら君は少しの遠回りと努力が必要かもしれませんけど、法律家を目指すならば君の認知特性は向いているのではないですか? 」
「それは…… 」
何故だろう。
イヤイヤ始めた筈なのに、いつの間にか自分のアナウンスに対しての立ち位置を否定されたくなくなっている。それほどまでに自分が部活に集中し始めていることは、今となっては気付きたくない事実だった。
きっと田町は、さりげなく自分に合わせてやり方を変えてくれていた。そう思うと、自分の覚悟のなさとか、物事への向き合いかたが恥ずかしく感じられたのだった。
「法律家は 自分の主義主張のためではなく、依頼者の権利を守るために仕事をします。
でもこれから君たちが大学の外で出会う人たちには、色々な人がいます。知識のベースも違うし、理解のキャパシティもそれぞれです。その幅広い環境のなかで、相手の要望は引き出さなくてはならないし、こちらの内容も理解して貰わなくてはいけない。
相手の特性に合わせて、手段を変える。君は大切なことに気づくことが出来た。
それは君が管理技能士として働くようになったときに、きっと役に立ちますよ 」
「……はい 」
どの媒体から知識を得るのも情報を得るのも、人それぞれの自由だ。
そして自分が踏み出したアナウンスという媒体は、その一つを補完できる可能性に秘めている。
私は誰かの手足になりたい。
そこに社会に生きる術を見出だしたいと思っていた。でもその方法は一つではないならば……
「…… 」
桃佳は深く頷くと、すくりとその場から腰を上げる。そしてそのまま大森に頭を下げると、揺るぎのない瞳を向けていた。
「先生、お忙しいところありがとうございました。私は今日の影ナレーションのご依頼、一生懸命に頑張ります 」
「ええ。是非、そうしてください。大丈夫、今日の主役は君ではありません。肩肘は張らずに、練習してきたことをやるだけです。期待してますね 」
「はい 」
桃佳は言葉では表せないけど、秘めたる手応えを感じていた。苦手だからこそ、自分にしか分からないことがあるかもしれない。きっとそれが後々の自分の強みにもなり得ると、桃佳は根拠のない確信を胸に秘めたのだった。
桃佳は真っ黒に書き込まれた原稿を片手に、学内をトボトボと歩いていた。田町の指摘を原稿にメモしているうちに、元の文字がすっかり読めなくなっていた。
まるで赤ペンが 原稿の上を小躍りしているみたいだ……
先方からナレーションの原稿を貰ってからは、怒涛の日々だった。毎日の基礎練習にプラスして、隙間時間は全て原稿の通し読み。移動時間は腹式呼吸をしながら、田町が吹き込んだお手本のアナウンスを聴きながらといった具合だ。
「……ラフマニノフの『交響曲第2番第3楽章』指揮は圓山諭、コンサートマスターは日笠廉でございます 」
桃佳はプレイヤーの音源を立ち上げると、田町の声をなぞり、原稿を口ずさむ。いつの間にか内容を諳じられるレベルには、模倣練習を重ねていた。
決戦は今夜……
だけど人生で初めて立つ舞台が人様の影ナレーションだなんて、未だに現実が信じられなかった。
「おっ、君が学内をスーツで歩いているなんて珍しいね 」
「あっ、大森先生。お疲れ様です 」
後方から大森の声がして、桃佳は思わず立ち止まる。今までならば大森から声をかけられたら嬉しくて仕方がなかったのに、いつの間にかすっかりと感動は薄れていた。
「今日が演奏会の本番なんです 」
桃佳はイヤホンを外すと、不器用ながらも大森に作り笑顔を向けていた。
「そういえば管弦楽部の定期演奏会は今日でしたね。もしかして 今もお手本のナレーションを聴きながら練習しているのですか? 精が入りますね 」
「はい。私は新人ですけど、せめて練習だけは最低ラインは やり遂げたいって思ったので。私はどうも一度聞いただけでは、内容を処理する能力が高くないみたいで。やっぱり文字で見たモノの方が、すんなり頭で理解できる気がするんです。
でも文字を眺めているだけでは、アナウンスが上達しなくて。なので田町先輩に伝授してもらったイントネーションと息つぎの書き込みと、吹き込んでもらった音声を聴きながら特訓をしている感じです 」
「そうでしたか。それは自己の認知特性を知る、良い機会になりましたね 」
「認知特性? 」
「ええ。認知特性は 主に目や耳や鼻などの五感から入ってきた情報を記憶したり、脳内で理解して表現するときに使う能力のことですよ 」
「……? 」
桃佳は聞き馴染みのない声に、頭の上にはてなマークを浮かべる。すると大森は慣れた様子でスマホを取り出すと、画面を桃佳に向けたのだった。
「先生? これは電子書籍ですか? 」
「ええ。夏目漱石の夢十夜という短編です。この小説を例に取りましょう 」
話が長くなるのだろう。大森は側にあったベンチに腰掛けると 桃佳を軽く手招きした。
「例えば、君ならば この短編を、どのようにして読みますか? 」
「どのように? と言われても…… 私なら こんなふうにスクロールして、クリックして、パラパラっと黙読と言いますか。そんな感じで読むと思います 」
「そうですか。まあ、一般的には小説を読むときは文字を読むと答える人が大半でしょうね。現に僕自身もそうですし。でも現代においても、先人たちの歴史においても、それだけが全てではないのですよ 」
大森はタブレットに表示されているスピーカーマークをタップすると、音量ボタンを連打した。冒頭の『こんな夢を見た 』というフレーズは、思わず息を飲んでしまう心地好さがあった。
「えっ? これって、もしかして朗読ですか? 」
「ええ。電子書籍の一部には、アナウンス読みをされた朗読音声が付いているんです。今では電子書籍のナレーションを専門とする声優事務所があるくらい、アナウンス読みは重宝される技術なんだそうですよ 」
「そうなんですね。これは聴覚から作品を読みたい人には、最適なツールですね 」
「どのようしたら記憶や理解、はたまた自分が表現しやすいかは、人それぞれ異なりますからね。
例えば単に文章を読んでも理解に時間が掛かるけど、漫画のように画がつけば面白さを感じることが出来る人がいます。逆に朗読CDなどで、耳から聞いた方が内容が頭に入る人もいますよね。それに文字が普及していなかった時代は、伝承こそが主な情報源でした。
認知特性は、個人個人の思考や認知の好みの範疇かもしれません。でも出来る出来ないに固執するよりは、自分は文字からか映像からか音からなのか、どの媒体から情報を得るのが得意なのかを知って伸ばしていく方が、人生は幾分か楽しくなるでしょうね 」
「それは…… 」
桃佳は思わず言葉に詰まると、タブレットの文章を見つめていた。
自分は今までに文章を読解することに、苦を感じたことはない。でも世の中の全員がそうではないし、逆に自分は耳から聞いた田町の音が模倣出来ずに苦労している。
ということは、とどのつまり……
桃佳は何かにハッとすると、唇をギュッと噛みしめる。
もしかして、自分にはアナウンスを志すには適正が著しく欠落しているのではないだろうか?
「あの、先生っッ。私、もしかしたら…… 」
桃佳は両手をギュッと握ると、思わず口を開いていた。しかし大森は直ぐ様 人差し指を立てると、桃佳の前に突き立てていた。
「ストップ 」
「えっ? 」
「僕の話には続きがあります。
我々のような法律家は、成文法や判例から 法律を知り、情報を処理しています。僕たちは学理的解釈として、法律と向き合っていますからね。つまり学問上の研究、努力によって各読み手が法令の規定の意味を判断して、その解釈を行う。そのためには文理解釈、論理解釈、あらゆる場面で文字からの読解能力が必要な力です。
だからアナウンスを極めるには、もしかしたら君は少しの遠回りと努力が必要かもしれませんけど、法律家を目指すならば君の認知特性は向いているのではないですか? 」
「それは…… 」
何故だろう。
イヤイヤ始めた筈なのに、いつの間にか自分のアナウンスに対しての立ち位置を否定されたくなくなっている。それほどまでに自分が部活に集中し始めていることは、今となっては気付きたくない事実だった。
きっと田町は、さりげなく自分に合わせてやり方を変えてくれていた。そう思うと、自分の覚悟のなさとか、物事への向き合いかたが恥ずかしく感じられたのだった。
「法律家は 自分の主義主張のためではなく、依頼者の権利を守るために仕事をします。
でもこれから君たちが大学の外で出会う人たちには、色々な人がいます。知識のベースも違うし、理解のキャパシティもそれぞれです。その幅広い環境のなかで、相手の要望は引き出さなくてはならないし、こちらの内容も理解して貰わなくてはいけない。
相手の特性に合わせて、手段を変える。君は大切なことに気づくことが出来た。
それは君が管理技能士として働くようになったときに、きっと役に立ちますよ 」
「……はい 」
どの媒体から知識を得るのも情報を得るのも、人それぞれの自由だ。
そして自分が踏み出したアナウンスという媒体は、その一つを補完できる可能性に秘めている。
私は誰かの手足になりたい。
そこに社会に生きる術を見出だしたいと思っていた。でもその方法は一つではないならば……
「…… 」
桃佳は深く頷くと、すくりとその場から腰を上げる。そしてそのまま大森に頭を下げると、揺るぎのない瞳を向けていた。
「先生、お忙しいところありがとうございました。私は今日の影ナレーションのご依頼、一生懸命に頑張ります 」
「ええ。是非、そうしてください。大丈夫、今日の主役は君ではありません。肩肘は張らずに、練習してきたことをやるだけです。期待してますね 」
「はい 」
桃佳は言葉では表せないけど、秘めたる手応えを感じていた。苦手だからこそ、自分にしか分からないことがあるかもしれない。きっとそれが後々の自分の強みにもなり得ると、桃佳は根拠のない確信を胸に秘めたのだった。
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