ときはの代 陰陽師守護紀

naccchi

文字の大きさ
上 下
34 / 45
第四章 金蘭の契~きんらんのちぎり~

第二十九話

しおりを挟む
 表情とは裏腹に、犀破は和泉に触れる。まるで親鳥が、雛を撫でるように優しかった。優しいはずの仕草であるが故に、よりいっそう恐ろしかった。

「斎、王……?」

 和泉にとっては全く聞き覚えのない単語。恐怖と嫌悪と色んな負の感情で鼓動が早まり、嫌な汗が流れる。
 対峙する陽は、斎王を知ってはいた。しかし今ここでその単語が出てくることの意味がわからなかった。それは、妖ごときが口にしていい言葉ではない。

「天皇の、御杖代みつえしろ、言わば身代わりとして、神に仕えるあの斎王か。」

 斎王は、帝の血を引いた未婚の女性が式占により選ばれる。今は存在しないはずで、相当古い話、それこそ…奈良時代や平安時代の話であると陽は記憶していた。とっくにない筈の存在、制度。それがなぜ和泉と結びつくのか。嫌な焦燥をよそに、犀破は嘲る。

「勉強熱心で何よりだ、表向きはそういった教育がしっかりなされてるようで、反吐が出るな。」

 犀破の双眸が細められる。一切顔色を変えていないものの、やはりその声音に深い恨みを感じる。

「天皇の代わりなど建前だ。実態、斎王は、この世の穢れ一切を浄化している…いわば濾過ろか装置にすぎん。」
「な、んの話だよ。装置って、こいつ人間だろ…!」

 言葉にしてから、陽は思い至る。和泉を同じようにモノ扱いしていた奴が他にもいたことに。

「斎王は、神の血を引く帝の血縁。神に連なる女性が、帝の代わりとなって世の穢れを浄化する。神代の時代は帝が行っていた話もあるらしいが、時代が下るにつれ、さすがに帝にはやらせられんとなったのだろうな。」
「世の穢れって…」
「神代の頃の国生神話は知ってるだろう?伊邪那美命いざなみのみことの黄泉返りを阻止した伊邪那岐命いざなぎのみことは、もう二度と黄泉から死者が戻ってこないように岩で塞いだ。」

 もとは何もなかったこの国が神の手で生み出された。しかしそこは不浄と清浄で分かたれる世界。生きとし生けるものが己の変化を止め、穢れたときそれは死として常世のものとなる。その狭間が黄泉平坂ないしは、二つの世界の間にそびえる大岩である。

 「塞いだがな、黄泉の穢れは完全には止められない。水と同じで僅かな隙間から染み出す。
 その穢れは度が過ぎれば人々に悪影響を与える、だそうだ?」
「えらく他人事だな。」
「知らんからな、そんなこと。世の中が穢れるだのなんだの、いち個人からすればどうでもいい。まあ、人間たちがそう言うんだ。そうなんだろう。その穢れも、此世に染み出た穢れも浄化するのが斎王の役目だと。」
「それが、一体どれだけの規模だと思ってる。いくら帝の血を引いているっていったって、生身の人間が耐えられることじゃねえ。」

 穢れを清める力というのは非常に限られる。巫女や神職が行うのは、神が降りてくる場所を清めたり、物を清めたりと限定的だ。すでに穢れに侵されたものを浄化する、ましてや世の中に染み出た穢れなどという途方もない規模のものを浄化など、現実的では無い。

「耐えられんさ、当然1ではな。」

 天皇という存在が、いくら神の末裔とはいえ、それはもうはるか昔の話。時代が下るにつれ薄まっていった血。そんな力が生身の人間にあるはずがない。それは、何人もの斎王を必要としたことの裏付けにほかならなかった。

「そう何人も帝に連なる未婚の女性がいるわけもない。
 制度自体、不満を持つものも多かったらしいしな、当然だろう。斎王制度は数多の女性の悲劇の引き金になってきた。
 最後の斎王は後醍醐天皇の皇女、それ以降はずっと彼女が据えられた。」
「後醍醐だと…?」

 突如告げられる700年前の天皇の名前。そして、生身の人間一人では耐えられるはずもないその任の重さ。数多すげかえられてきた斎王たち。陽は想定しえる真実に気づき、嫌な汗が背中を伝うのを感じる。

「人間は、つくづく愚かなことをする。」
「人間っていったって、そんなことを出来るやつが…」
「貴様ら陰陽師だよ。
 奴らの力で、不老不死にさせられた。なんだか知らんが妙な儀式とやらでな?
 人間は、無辜の少女一人に押付けた。たった一人、未来永劫、帝の身代わりとして、清い存在であることを強いた。
 で?貴様は今、陰陽連に属して何を思う?」

 犀破が、殺意に満ちたまなざしを陽に向ける。それに、陽は返答などできなかった。

 斎王という秘匿事項。それが事実であるならば、白斗たち陰陽連幹部のこれまでの行動も、嫌になるくらい納得ができる。まるで、モノのように和泉を扱った彼ら。

「和泉、お前…それ知ってんのかよ。」

 返答ができないまま、陽が和泉に問いたその声は、掠れていた。

「し、知らない…知らないよ、そんなの。知ってたらとっくに言ってるし、私にそんな力なんか…」

 ない、と言えればよかった。言えなかった。
 怪我を治せるのも、魑魅魍魎たちを消滅できるのも、その桁外れな浄化の力の裏付けに他ならない。やろうと思えば、できるのだ。そして、その「できる」と直感する自分の感覚ですらも、今の事実を証明しているようで。

「覚えているわけないだろう、陰陽師がことあるごとに記憶を消してきた。
 …斎王に意思など必要ない。必要なのはその清い力とそれを行使する身体。神の御杖代として、なによりも清い存在でなければならない。発する言葉すら、制限される。そこに感情も思考も記憶も必要としない。…むしろあったほうが都合が悪いだろうな?
 人間の考えそうなことだ、わかるだろう。どこまででも残酷になるんだよ、奴らは。」

 犀破の、人間へ、とりわけ陰陽師へ向ける憎悪の正体。
 陽には、それを否定するだけの事実も感情も今の陰陽連にはなかった。俄には信じ難い、それでもやりかねないと。思ってしまっている。

「てめえの言ったこと、全部証拠はねえんだろ。陰陽連に聞いたって、全部秘匿事項で隠されてる。オレなんかに教えるわけがねえ。」
「貴様が信じるか信じないかなど、どうでもいい。いるんだよな…中途半端な正義感で首を突っ込む人間が。」
 そうゆう愚か者が時々同情して、彼女を助けようとする。感情論で動く浅はかな人間は何人目だったかな。どいつもこいつもそうやって薄っぺらい正義感で動いて結果俺に殺される。あまりにも多いもんだから、すぐに取り戻せるように術をかけておいたんだよ。
 ああもたやすく解かれるのはさすがに想定外だったが。」

 はじめて和泉に会った時。
 逃げても逃げても犀破の追跡を破れなかったあの術。彼女の希死念慮に反応して仕掛けられたもの。和泉自身が逃げることも、誰かが逃がすことも見越した上で、追跡するための術だったのだ。

「てめぇが、死にたいと思わせるようなことしてんじゃねえのかよ。」
「逆に聞くが、記憶も身体も何もかも捏造されてただモノのように未来永劫扱われる人生を送って、死にたいと思わず何を思う?」

陽は答えはしなかった。が、地獄だろうと思った。
気が遠くなるほどの長い間、装置として使われ、記憶をいじられ、犀破にも狙われる。点がつながってできあがったそれは地獄絵図としか言いようがなかった。
誰かが目の前で死ぬくらいなら殺してくれと懇願したその奥に触れて、そこに手を伸ばした己の浅はかさに苛立ちが募る。

「だったらてめぇの顔は?…世羅は、てめえとなんの関わりがある。」

今のはあくまで和泉の話だ。眼前の不快な犀破の存在が、世羅と瓜二つであったことの回答にはなっていない。

「ああ、忘れていた。元々その話だったな?
 世羅も凛も、もとはただの狐だ、何の力もありはしない畜生。それを俺が力を与えてやった。世羅は初めてやったやつだったんだが、早い話が失敗作だな。」
「別に私は、お前が失敗して同じ顔になってしまったこと、後悔はしてないよ。」

 今まで、一言も言葉を発しなかった世羅が食い気味に反論をする。やはり、双方の様子から二人の協力関係は見えてこない。

「少々喋りすぎたが、冥土の土産にはこれで満足か?」

 和泉は、今、目の前で話されたすべてが、耳を塞ぎたくなるような事実だったことをまだ実感できずにいる。訳が分からないまま、ただその淡い色の瞳から涙が流れる。嘘であるとも、本当であるとも、和泉には言えない。言えなかった。

 犀破のことは、まだ恐ろしかった。それでも、今の話、犀破の憎悪は明らかに人間…とりわけ陰陽師に向いている。誰かを傷つけたいだの、殺したいだの、純然たる悪意ではなくこの言いようではまるで。

「まさか…私の、ためってこと?」

 犀破は何も言わなかった。肯定とも否定とも取らず、その眼は陽だけをただ敵視する。しかし、和泉を掴んでいるその手は一切緩みはしなかった。

 陽の言う通り、犀破の言ったことが全て本当とは限らない。まだ何か隠してることがあるかもしれない。それに、やはりこのまま犀破のそばに居るのは嫌だった。
 妖怪たちに睨まれたり、成松に襲われた時とはまた違う。体の奥底から、まるで警鐘のように拒絶する感情が渦巻いている。

 しかし、今の話が本当なら、陰陽連には戻れない。

 (陽と、世羅はどうするの…?)

 たとえ犀破から逃れても、陰陽連が狙ってくるのであれば逃げ切れるのか。

 陰陽連の、命令で、陽が。
 追ってくるのかもしれない。

 犀破を睨む陽の表情、そこに和泉は入っていない。地を蹴り、大きく手を振り上げる陽の姿。

焔爆えんばく

 陽の火のこう。和泉は思わず目をつぶったが、火の威力はさほど無く、それが目くらましであったことを気づいた頃には、真横、犀破の呻くような声が響く。

 爆発が攻撃の主体ではなかったのだ。和泉を捉えていたその腕めがけて振り下ろされた金のこうの斬撃。
 それを振り払ってごとりと落ちた腕。間髪入れぬ間に和泉を引き寄せ距離をとった。絡みついた蜘蛛の糸を解くように。

「よ…う…!?」

 腕が落ちたはずの犀破は顔色ひとつ変えない。それどころか、ぼたぼたと血を流していたはずの腕からはばきばきと嫌な音を立てて新しい腕が生える。

「ほう?貴様はやはり行動するか。であるならば、終わらんな、この戦いも。」

 犀破の身体から、無数の蜘蛛の糸が伸びる。室内にびっしり張り巡らされた糸はすべて穢れを帯びている。
 陽は、左手で和泉を抱えたまま、右手に持つ刃で蜘蛛の糸を薙ぎ払う。迷いを振り払うように叫ぶ。

「ごちゃごちゃうるせえ、この粘着質野郎が。
 人間とか妖怪とか、知るかそんなの。お前のことはじめっから気に入らねえ。」

 犀破から取り戻すように和泉を引っ張ったその力は強く、乱暴だった。それでも。
 和泉が逃げてきた時も。もう死んでしまいたいとこぼした時も。色んな妖怪たちに襲われた時も。いつもこの手が和泉を引っ張り、手繰り寄せた。

「斎王とか、人間と妖怪とか、んなの知るか。
こいつは、ずっと泣いてたんだよ!」
「…っ」

 和泉の瞳から、さっきまでの恐怖と戦慄で震えて流した涙と違う涙が、熱い涙がぼろぼろと零れる。

「だから、泣くなっての…!」
「だ、って。こんな、わけわかんないのに…なんで。」

 何を信じたらいいのか、わからない。人間も妖怪も。こんな状態で、もう陽が和泉を救う理由など無いはずだった。

「考えるのは後だ。お前のこととか陰陽連とか、そんなのはあとでいい。犀破の所は嫌なんだろ。」

 和泉が涙を零しながらも、頷いたのを見た陽は少し表情を和らげる。

「それでいい。離れんなよ。
 木網もくもう

 細長い植物のツルが、蜘蛛の糸を覆い隠すように延びる。

「幸い燃えるもんがたくさんあるからな。
 炎波えんぱ

 伸びたツルに炎がつき、蜘蛛の糸にも伝って一気に燃え広がる。薄暗かった屋敷内は瞬く間に明るくなる。

「大層な力は結構だが?この火の威力では、人間もただではすまんのではないのか?」
「この屋敷、てめぇの拠点なんだろ。だったらまるごと消す方が早ぇよな。
 世羅!一般人は!?」

 陽に名を呼ばれて世羅は一瞬たじろいだ。

「もう居ないと思うけど…!」
「オレは、世羅のこと、失敗だったとは思ってねえよ、それで充分だろ。」

 世羅は目を見開いた。疑いの目を向けられていたこと、それで陽自身も傷ついていたことは分かっていた。そうなることは分かった上で今まで動いていた。
 それでも陽は、和泉のことも世羅のこともまっすぐ見ていた。
 甘いのかもしれない。でもそれは甘いのではなく、彼らしさだと世羅は信じた。陽を信じたのは間違っていない。

 (君がたとえ私を信じなくなっても、私は君を信じるよ。)

 その金の双眸は優しく陽へと向けられた。それはほんの瞬きほどの時間で。直ぐに凛へと視線をやる。

「わかったわよ、私が見てくるから。人間たち、逃がせばいいんでしょ?」
「頼めるかな。できる限りでいい。君自身を犠牲にしてまでやらなくていい。」
「私じゃ、あなたたちと連携取れないからね。」

 凛が姿を消し、離脱する。
 蜘蛛の糸だらけの空間で、相対するは犀破と滋葵。犀破から奪い返した和泉を守りながら戦わなければならない。陰陽師に、深い恨みを抱く、犀破相手に。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

スコップ1つで異世界征服

葦元狐雪
ファンタジー
超健康生活を送っているニートの戸賀勇希の元へ、ある日突然赤い手紙が届く。 その中には、誰も知らないゲームが記録されている謎のUSBメモリ。 怪しいと思いながらも、戸賀勇希は夢中でそのゲームをクリアするが、何者かの手によってPCの中に引き込まれてしまい...... ※グロテスクにチェックを入れるのを忘れていました。申し訳ありません。 ※クズな主人公が試行錯誤しながら現状を打開していく成長もののストーリーです。 ※ヒロインが死ぬ? 大丈夫、死にません。 ※矛盾点などがないよう配慮しているつもりですが、もしありましたら申し訳ございません。すぐに修正いたします。

十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!

翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。 「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。 そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。 死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。 どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。 その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない! そして死なない!! そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、 何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?! 「殿下!私、死にたくありません!」 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ※他サイトより転載した作品です。

僕は君を思うと吐き気がする

月山 歩
恋愛
貧乏侯爵家だった私は、お金持ちの夫が亡くなると、次はその弟をあてがわれた。私は、母の生活の支援もしてもらいたいから、拒否できない。今度こそ、新しい夫に愛されてみたいけど、彼は、私を思うと吐き気がするそうです。再び白い結婚が始まった。

どうも、死んだはずの悪役令嬢です。

西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。 皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。 アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。 「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」 こっそり呟いた瞬間、 《願いを聞き届けてあげるよ!》 何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。 「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」 義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。 今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで… ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。 はたしてアシュレイは元に戻れるのか? 剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。 ざまあが書きたかった。それだけです。

聖女は聞いてしまった

夕景あき
ファンタジー
「道具に心は不要だ」 父である国王に、そう言われて育った聖女。 彼女の周囲には、彼女を心を持つ人間として扱う人は、ほとんどいなくなっていた。 聖女自身も、自分の心の動きを無視して、聖女という治癒道具になりきり何も考えず、言われた事をただやり、ただ生きているだけの日々を過ごしていた。 そんな日々が10年過ぎた後、勇者と賢者と魔法使いと共に聖女は魔王討伐の旅に出ることになる。 旅の中で心をとり戻し、勇者に恋をする聖女。 しかし、勇者の本音を聞いてしまった聖女は絶望するのだった·····。 ネガティブ思考系聖女の恋愛ストーリー! ※ハッピーエンドなので、安心してお読みください!

子持ちの私は、夫に駆け落ちされました

月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。

とまどいの花嫁は、夫から逃げられない

椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ 初夜、夫は愛人の家へと行った。 戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。 「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」 と言い置いて。 やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に 彼女は強い違和感を感じる。 夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り 突然彼女を溺愛し始めたからだ ______________________ ✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定) ✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです ✴︎なろうさんにも投稿しています 私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ

[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~

k33
ファンタジー
初めての小説です..! ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

処理中です...