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第ニ章 水天彷彿~すいてんほうふつ~
第七話
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「あ、ごめんごめん。そんなに深刻に考えないで。
別に騙してるつもりもなかったんだけど。君には、一応言っておこうと思ってね」
世羅は、なんてことのないようにあっけらかんとした態度だった。
「なんで、私に話してくれたの?」
出会って間もない、素性もよく分からない和泉にとっては、さすがに軽々しく話していい内容ではないだろうと不思議でならなかった。
「いきなり私らを信じろって言っても、難しいでしょ。
君がもし人でないんだったら、妖を討伐する私らはきっと警戒すべき存在だ。それに加えて、陽はあんなだから、誤解されやすくてね。言えることは、なるべく言おうと思ってるんだ。
まずは私のことから…って思ったけど、陰陽連のことを伝えたほうがいいかな?」
「おい世羅。あんまり余計なこと言うな。」
「余計じゃないよ、陽も話しといたら?ひょっとしたらきっかけに、彼女が何か思い出すかも…」
「無駄話してるくらいなら少しでも休んどけ。明日も仕事なんだから」
陽はそのまま乱暴にドアを開け放ち、部屋を出ていってしまう。時計の針はは、夜中の3時をさしていた。
(私が、あの屋敷を出てから、すごく長い時間が経ったみたいに感じる。)
「ま、それもそうだね…じゃあ詳しいことは仕事が終わってからにしよう。
疲れたでしょ。ここの部屋で休んでもらっていいから。そこのロッカーにてきとうに服詰め込んであるから使って。気に入らなかったら買いに行くからとりあえず我慢してもらえると助かるよ。明日…いや、もう今日か。朝8時くらいに迎えにくるから、ね。」
世羅は部屋の中にあったロッカーを開けて和泉に見せる。色んな服が雑多に入ってはいるが、きちんと整頓されている。
世羅が出ていき、手持ち無沙汰になった和泉はロッカーの中を漁ってみた。
(きっと今も、見張られているんだろうな。)
和泉は気配に気づいていないフリをしながら、特にこだわりはないものの、動きやすい格好がいいなとか思いながら、それなりにある洋服の山を漁る。よさそうだと選んだ白いトップスが少し長い丈だったので、下は足さばきのいいズボンにして、着替えた。
寝巻きに使えそうなガウンのような服もあったが、とても寝られる状況では無いと感じ、外を出歩ける格好のまま、ベッドに座ってぼんやりとしていたら次第に夜があけてきた。
世羅に言われた時間が近づき、再びロッカーをあけて、ショート丈のブーツを履く。
時間通りにやってきた世羅は着替えた和泉を見て、いいね、と笑顔でほめる。一緒に陽も来ていたが、ちらっと見るだけで特に何も言わなかった。それでも、睨まれはしなかったのでほっとしている和泉がいる。
*****
最初に向かうのは、問題のビルじゃなく、女性が攫われるのを目撃したという男性の自宅らしい。事件の詳細なんかは陽が既に陰陽連から聞いているようで世羅に情報共有をしていた。
状況を詳しく聞くために、その男性宅を訪れる。男性との約束は10時とのことで、昨夜世羅は余裕を持って8時に迎えにくると言ってくれたんだなとさり気ない心遣いを今になって感じる。
ごく普通のアパートから出てきてくれた男性は30代前半くらい、これまたごく普通のサラリーマンに見えた。
こころなしか顔色が悪いものの、怪我をしているとか精神が錯乱しているとかの重篤な状態ではないようで、話をするくらいならと陽たちの訪問を許可してくれたのだった。
一人暮らしをしているようで、ほぼ成人体型の4人が入るには狭い部屋だったが、お茶と茶請けが出され、男性はぽつりと話始める。
「その日は、いつもより帰るのが遅くて」
・・・
近頃は残業にも許可が必要だとかで、かえって仕事がしづらいなどとぼやきながら、同僚の女性と帰路につこうとする。先にトイレだけすませることを女性に断り、男性トイレで用を足した。
このビルはいくつか会社が入っているが、人の気配はもうなさそうだった。さほど遅い時間じゃないものの、フロアどころかビル全体が静まり返っていて、少し不気味に感じた。
明日も仕事なのだし、早く帰ろうと手洗い場の蛇口をひねって手短に清潔にするいつもの動作の流れで、顔を見上げて視界に入る鏡、自分の顔。
鏡が不自然に光を反射した。
背後に。よく分からない塊。うねうねとおよそ生物とは思えないような動きをしている。
「ひっ……!」
声にならない声を上げて逃げようとするものの、腰が抜けて上手く走れない。
人じゃない。それだけで一気に恐怖が全身を駆け巡る。
塊はまるで意志を持つようにうねり、男ににじり寄る。
「っ!」
転げるように、手洗い場から逃げると、廊下には自分を待っていた同僚の女性がいる。思わず助けを求めようと手を伸ばしたその時。
自分の後ろにいたはずのうねる塊が、一気に女性へと向かう。塊は一瞬で女性との距離を詰め、女性が恐怖で顔を引き攣らせるよりも早く、彼女を飲み込む。どうにか逃げようともがきながら、彼女は何かを叫んでいた。
「ちょ、ちょっと、何よ。私そんなひどいことしてない…やってない…!!私じゃない!!林さん!!」
そのまま女性をくるんだ塊はスルスルと地面を這う。獲物を飲み込んだ蛇のように。生きた心地がしない男性は、自分が開け放った手洗い場のドアの向こうへ消えていく塊を見ていることしか出来なかった。
そんなものを見てしまった後、どうやって帰ったのか覚えていない。
ただ、その日からその同僚の女性は出勤しておらず、家族からは行方不明届けが出されている。あの人は、行方不明のままである。
・・・
話し終えた男性の顔色はさらに悪くなった。思い出して恐怖に縛られる。
「ま、見た通りに蛇かもな。」
陽はこともなげに言う。
「蛇の妖怪ってこと?」
「水害とかが起きると、蛇や龍のしわざって昔から言うんだよ。実際、そうした妖が悪さしてる例もあるし、水害が多い地域なんかに、蛇や龍の名前をあてたりすることもある。今ではそんな名前が付いた土地誰も住まねえから、後から人間が勝手に変えてるけどな。昔の地図とか漁ってくと結構多いよ。」
水難て言うにはえらく規模は小さいけどなと呟いた陽の声は男性の耳に入っていなかったから良いものの、世羅はやめなよと言いながら小突いている。
「水…たしかにまるで意志を持った水みたいな動きをしてた。そうなのかも、しれない。」
男性は少しずつ落ち着いてきたようだ。怪異に遭遇し、誰にも話せずおびえていたのが、誰かに言えて少しほっとしたのかもしれない。
「ほかに何か、気づいたことはありませんか?何でもいいんです。目撃者がほとんど少ないから、あなたのお話はとても貴重です。思いつく限り、聞かせてください」。」
世羅がゆっくり男性に問いかけた。
「そうは、言っても…俺もパニック状態で…
ああ、そういえば、その水の塊の中に何か変なものが見えたな…」
「変なもの?」
「ああ、男女が喧嘩をしているみたいな風景が見えたんだけど、今思えばあれは、父と母だな。
俺の両親は離婚してるんだけど、オレが小さいときに喧嘩ばかりしててね、たぶんその光景だと思う」
「ちなみに、その攫われた女性が叫んでいた林さんって心当たりは…?」
「さあ…同僚ってだけで、プライベートなことまでは。それこそ、ご家族ならわかると思うんだけれど。」
男性としても話せることは十分話したのだろう。同僚女性の家族の住所はさすがにわからなかったが、その女性の住んでいたマンションは知っているようで教えてもらうことができた。
3人は男性に別れを告げ、アパートを出て、マンションへ向かう。
別に騙してるつもりもなかったんだけど。君には、一応言っておこうと思ってね」
世羅は、なんてことのないようにあっけらかんとした態度だった。
「なんで、私に話してくれたの?」
出会って間もない、素性もよく分からない和泉にとっては、さすがに軽々しく話していい内容ではないだろうと不思議でならなかった。
「いきなり私らを信じろって言っても、難しいでしょ。
君がもし人でないんだったら、妖を討伐する私らはきっと警戒すべき存在だ。それに加えて、陽はあんなだから、誤解されやすくてね。言えることは、なるべく言おうと思ってるんだ。
まずは私のことから…って思ったけど、陰陽連のことを伝えたほうがいいかな?」
「おい世羅。あんまり余計なこと言うな。」
「余計じゃないよ、陽も話しといたら?ひょっとしたらきっかけに、彼女が何か思い出すかも…」
「無駄話してるくらいなら少しでも休んどけ。明日も仕事なんだから」
陽はそのまま乱暴にドアを開け放ち、部屋を出ていってしまう。時計の針はは、夜中の3時をさしていた。
(私が、あの屋敷を出てから、すごく長い時間が経ったみたいに感じる。)
「ま、それもそうだね…じゃあ詳しいことは仕事が終わってからにしよう。
疲れたでしょ。ここの部屋で休んでもらっていいから。そこのロッカーにてきとうに服詰め込んであるから使って。気に入らなかったら買いに行くからとりあえず我慢してもらえると助かるよ。明日…いや、もう今日か。朝8時くらいに迎えにくるから、ね。」
世羅は部屋の中にあったロッカーを開けて和泉に見せる。色んな服が雑多に入ってはいるが、きちんと整頓されている。
世羅が出ていき、手持ち無沙汰になった和泉はロッカーの中を漁ってみた。
(きっと今も、見張られているんだろうな。)
和泉は気配に気づいていないフリをしながら、特にこだわりはないものの、動きやすい格好がいいなとか思いながら、それなりにある洋服の山を漁る。よさそうだと選んだ白いトップスが少し長い丈だったので、下は足さばきのいいズボンにして、着替えた。
寝巻きに使えそうなガウンのような服もあったが、とても寝られる状況では無いと感じ、外を出歩ける格好のまま、ベッドに座ってぼんやりとしていたら次第に夜があけてきた。
世羅に言われた時間が近づき、再びロッカーをあけて、ショート丈のブーツを履く。
時間通りにやってきた世羅は着替えた和泉を見て、いいね、と笑顔でほめる。一緒に陽も来ていたが、ちらっと見るだけで特に何も言わなかった。それでも、睨まれはしなかったのでほっとしている和泉がいる。
*****
最初に向かうのは、問題のビルじゃなく、女性が攫われるのを目撃したという男性の自宅らしい。事件の詳細なんかは陽が既に陰陽連から聞いているようで世羅に情報共有をしていた。
状況を詳しく聞くために、その男性宅を訪れる。男性との約束は10時とのことで、昨夜世羅は余裕を持って8時に迎えにくると言ってくれたんだなとさり気ない心遣いを今になって感じる。
ごく普通のアパートから出てきてくれた男性は30代前半くらい、これまたごく普通のサラリーマンに見えた。
こころなしか顔色が悪いものの、怪我をしているとか精神が錯乱しているとかの重篤な状態ではないようで、話をするくらいならと陽たちの訪問を許可してくれたのだった。
一人暮らしをしているようで、ほぼ成人体型の4人が入るには狭い部屋だったが、お茶と茶請けが出され、男性はぽつりと話始める。
「その日は、いつもより帰るのが遅くて」
・・・
近頃は残業にも許可が必要だとかで、かえって仕事がしづらいなどとぼやきながら、同僚の女性と帰路につこうとする。先にトイレだけすませることを女性に断り、男性トイレで用を足した。
このビルはいくつか会社が入っているが、人の気配はもうなさそうだった。さほど遅い時間じゃないものの、フロアどころかビル全体が静まり返っていて、少し不気味に感じた。
明日も仕事なのだし、早く帰ろうと手洗い場の蛇口をひねって手短に清潔にするいつもの動作の流れで、顔を見上げて視界に入る鏡、自分の顔。
鏡が不自然に光を反射した。
背後に。よく分からない塊。うねうねとおよそ生物とは思えないような動きをしている。
「ひっ……!」
声にならない声を上げて逃げようとするものの、腰が抜けて上手く走れない。
人じゃない。それだけで一気に恐怖が全身を駆け巡る。
塊はまるで意志を持つようにうねり、男ににじり寄る。
「っ!」
転げるように、手洗い場から逃げると、廊下には自分を待っていた同僚の女性がいる。思わず助けを求めようと手を伸ばしたその時。
自分の後ろにいたはずのうねる塊が、一気に女性へと向かう。塊は一瞬で女性との距離を詰め、女性が恐怖で顔を引き攣らせるよりも早く、彼女を飲み込む。どうにか逃げようともがきながら、彼女は何かを叫んでいた。
「ちょ、ちょっと、何よ。私そんなひどいことしてない…やってない…!!私じゃない!!林さん!!」
そのまま女性をくるんだ塊はスルスルと地面を這う。獲物を飲み込んだ蛇のように。生きた心地がしない男性は、自分が開け放った手洗い場のドアの向こうへ消えていく塊を見ていることしか出来なかった。
そんなものを見てしまった後、どうやって帰ったのか覚えていない。
ただ、その日からその同僚の女性は出勤しておらず、家族からは行方不明届けが出されている。あの人は、行方不明のままである。
・・・
話し終えた男性の顔色はさらに悪くなった。思い出して恐怖に縛られる。
「ま、見た通りに蛇かもな。」
陽はこともなげに言う。
「蛇の妖怪ってこと?」
「水害とかが起きると、蛇や龍のしわざって昔から言うんだよ。実際、そうした妖が悪さしてる例もあるし、水害が多い地域なんかに、蛇や龍の名前をあてたりすることもある。今ではそんな名前が付いた土地誰も住まねえから、後から人間が勝手に変えてるけどな。昔の地図とか漁ってくと結構多いよ。」
水難て言うにはえらく規模は小さいけどなと呟いた陽の声は男性の耳に入っていなかったから良いものの、世羅はやめなよと言いながら小突いている。
「水…たしかにまるで意志を持った水みたいな動きをしてた。そうなのかも、しれない。」
男性は少しずつ落ち着いてきたようだ。怪異に遭遇し、誰にも話せずおびえていたのが、誰かに言えて少しほっとしたのかもしれない。
「ほかに何か、気づいたことはありませんか?何でもいいんです。目撃者がほとんど少ないから、あなたのお話はとても貴重です。思いつく限り、聞かせてください」。」
世羅がゆっくり男性に問いかけた。
「そうは、言っても…俺もパニック状態で…
ああ、そういえば、その水の塊の中に何か変なものが見えたな…」
「変なもの?」
「ああ、男女が喧嘩をしているみたいな風景が見えたんだけど、今思えばあれは、父と母だな。
俺の両親は離婚してるんだけど、オレが小さいときに喧嘩ばかりしててね、たぶんその光景だと思う」
「ちなみに、その攫われた女性が叫んでいた林さんって心当たりは…?」
「さあ…同僚ってだけで、プライベートなことまでは。それこそ、ご家族ならわかると思うんだけれど。」
男性としても話せることは十分話したのだろう。同僚女性の家族の住所はさすがにわからなかったが、その女性の住んでいたマンションは知っているようで教えてもらうことができた。
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