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取りあえず安静に
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ローゼさんとクールセイオ先生の2人が部屋を出た後、すぐにファリが部屋に戻ってきた。
ドアのところでメイドさんと話し、運んできていたワゴンを受け取ってファリだけが部屋に入ってくる。
ワゴンには昼食が乗っていて、部屋にいい匂いが漂ってくる。
そっか、もう昼食の時間なのか。
特に何をしている訳でもないのに、時間が経つのが早く感じる。
って、朝起きるのちょっと遅かったから当たり前か。
夜中に目を覚ましたせいか、3日も寝ていた後なのに朝寝坊をしてしまったのだ。
みんな気を使って起こさないでいてくれたんだよな。
「お帰り、ファリ。用事は何だった?」
ファリはグッテスラ公爵に呼ばれて執務室へ出向いていたのだ。
「正式に私兵達の指導をと依頼を受けた。ここに滞在している間だけでも構わないからと」
答えながらベッドトレイに昼食を並べて運んで来てくれる。
朝、テーブルについて食事を取ると言ったら、今日一日くらいはベッドで過ごして欲しいと言われてしまったのだ。部屋から出るわけではないのだから、さすがに過保護では?とは思うのだけれど、ファリには心配をかけてしまったので大人しく従っている。
「さすがファリ。引き受けた?」
正当にファリの実力が認められていることが嬉しいし誇らしい。ここの人達はファリを獣人だからと貶めたりしない。
「ああ、受けた。少しでも人と接触しておく方が情報も手に入りやすいだろう。いつまでもただ世話になり続けるわけにもいかないしな」
そーだよなぁ。
今はまだローゼさんの協力が必要だから、もうしばらくは公爵家に滞在させて貰いたい。その為にも…。
おれも何か役に立てそうなことを探さなきゃな。
「いつから始めるの? …って、あれ? ファリの分は?」
ファリはおれの食事を用意した後、ベッドサイドに腰掛けたが、用意されていたのはおれの昼食だけで、ファリの分が見当たらない。
「すまないが先に頂いた。私兵達が使う食堂を案内されたついでだ。午後の訓練から始める事になってな。……側を離れたくはなかったのだが…」
ファリの耳がしょんぼりと倒れている。
「気にしないで。ちゃんと言われた通りに大人しくしているから心配しなくても大丈夫」
手を伸ばしてファリの頬に触れ、目元のクマを親指でそっとなぞる。
「寝不足なんだろ? ファリこそ怪我しないように気をつけて」
眠りこけていたおれよりも疲れているだろうに、ファリだけ働かせちゃって…ごめんな……。
けれど謝ったりしたら優しいファリに余計に気を使わせてしまうだろう。だからこれは心の中だけに留めておく。
「あぁ、気をつけよう」
頬に触れていたおれの手に、大きなファリの手が重ねられ、顔をずらして手のひらに口付けられた。
「…さぁ、温かいうちに食べて」
そっと手を戻されて、少し細められた優しい眼差しで見つめられる。
慈しまれて慈しんで愛しい気持ちが降り積もっていくばかりだ。
「…うん、ありがとう。いただきます」
心がポカポカしてきて口元が自然にほころぶ。
「あっ、そうだっ! 一応これ飲んでおいて」
アイテムボックスに入れておいた癒しの水を取り出してファリに渡す。
アイテムボックスは魔力を使わないし、癒しの水も作り置きだから問題ないはず。思い出せて良かった。
「森ですっかり見慣れたコエリアの葉の容器だけど、お屋敷の中で見るとちょっと新鮮な感じだね」
そう言って笑うと、ファリも笑って頷き飲み干してくれた。
これで少なくとも体力は全部回復しているはずだ。
ファリはおれが食べ終わるまで側に居てくれて、テーブルトレイを片付けてから訓練場へと出かけて行った。
ファリが私兵さん達に稽古を付けているのを見たかったなぁ。
きっとカッコイイに違いない。お医者さんの許可が出たら見せて貰いに行こう。
それにしても…暇だなぁ…。
自分的には不調も感じない状態でやる事もなく、ベッドに座っているだけなのはかなり退屈だ。横になってもう一度寝ようとこころみたけれど、朝寝坊するほど良く寝た後では目が冴えて眠れない。
こういう時、テレビやスマホがあれば退屈しないんだけどなぁ…。
漫画なんて無いだろうけど、せめて本でも貸してもらえないか後で聞いてみよう。
ベッドサイドに柄を持って振る方式のベルが置かれていて、控えておりますので御用の際はいつでもお呼びください、とは言われてはいるのだけれど、ベルを鳴らして人を呼びつけるとか、慣れていなさすぎて気恥ずかしい。無理。
本は、何かのついでの時にでも頼むことにして、とりあえずステータス画面を開いて見た。
レベルは22から上がっていないので当然クエストも変化無し。
『好感度を上げてみよう』
クエスト達成条件:攻略対象とデートして好感度を上げる
達成期限:前クエスト達成後20日以内
達成可能レベル :16
今回、クエスト達成期限が長かったから良かったものの、短い時に今回のように3日も意識を失ったりしたら、目覚める前に期限切れになる恐れがある。本当に気を付けなければいけない。
あと何日あるんだっけ?
前クエストをクリアした日は…どのタイミングでクリアしたか分からなかったから、余裕をみて1日と計算して、馬車移動で2日、翌日に倒れたから1日、その後3日目覚めなかったって言ってたよな? で、目覚めた今日? 意識が無かったからはっきりとは分からないけど、8日経ったと思っていたら足りないことはないだろう。
残り12日かぁ。
とは言っても、数日は安静に、とも言われているし、余裕があるようでいてその実、結構追い込まれている。
理想は最終日にクリアなんだけど、ギリギリだとアクシデントが怖い。気を付けはしても、今回のような事が絶対に無いとも言えないし、次のクエストは自分だけでこなせる類のものではない。どんなに自分が頑張ったところで、好感度の上昇なんて相手次第のものだ。スケジュールだって相手に合わせて考えなければいけない。マジで不確定要素だらけだ。失敗した時の為に再挑戦できるように時間的余裕は多目にとっておくべきだろう。
今出会っている攻略対象はギルオレさんだけだ。
そのギルオレさんも、屋敷に戻った後、事後処理を含めた所用があると、翌日にはレスニースさんと一緒にまた王都を離れている。
目覚めてからも姿を見ていないけれど、まだ帰ってきていないのかな?
ローゼさんに聞いて、もしも長く帰って来ないようなら、別の攻略対象を紹介して貰うなり何なり対策を立てないといけない。
ドアのところでメイドさんと話し、運んできていたワゴンを受け取ってファリだけが部屋に入ってくる。
ワゴンには昼食が乗っていて、部屋にいい匂いが漂ってくる。
そっか、もう昼食の時間なのか。
特に何をしている訳でもないのに、時間が経つのが早く感じる。
って、朝起きるのちょっと遅かったから当たり前か。
夜中に目を覚ましたせいか、3日も寝ていた後なのに朝寝坊をしてしまったのだ。
みんな気を使って起こさないでいてくれたんだよな。
「お帰り、ファリ。用事は何だった?」
ファリはグッテスラ公爵に呼ばれて執務室へ出向いていたのだ。
「正式に私兵達の指導をと依頼を受けた。ここに滞在している間だけでも構わないからと」
答えながらベッドトレイに昼食を並べて運んで来てくれる。
朝、テーブルについて食事を取ると言ったら、今日一日くらいはベッドで過ごして欲しいと言われてしまったのだ。部屋から出るわけではないのだから、さすがに過保護では?とは思うのだけれど、ファリには心配をかけてしまったので大人しく従っている。
「さすがファリ。引き受けた?」
正当にファリの実力が認められていることが嬉しいし誇らしい。ここの人達はファリを獣人だからと貶めたりしない。
「ああ、受けた。少しでも人と接触しておく方が情報も手に入りやすいだろう。いつまでもただ世話になり続けるわけにもいかないしな」
そーだよなぁ。
今はまだローゼさんの協力が必要だから、もうしばらくは公爵家に滞在させて貰いたい。その為にも…。
おれも何か役に立てそうなことを探さなきゃな。
「いつから始めるの? …って、あれ? ファリの分は?」
ファリはおれの食事を用意した後、ベッドサイドに腰掛けたが、用意されていたのはおれの昼食だけで、ファリの分が見当たらない。
「すまないが先に頂いた。私兵達が使う食堂を案内されたついでだ。午後の訓練から始める事になってな。……側を離れたくはなかったのだが…」
ファリの耳がしょんぼりと倒れている。
「気にしないで。ちゃんと言われた通りに大人しくしているから心配しなくても大丈夫」
手を伸ばしてファリの頬に触れ、目元のクマを親指でそっとなぞる。
「寝不足なんだろ? ファリこそ怪我しないように気をつけて」
眠りこけていたおれよりも疲れているだろうに、ファリだけ働かせちゃって…ごめんな……。
けれど謝ったりしたら優しいファリに余計に気を使わせてしまうだろう。だからこれは心の中だけに留めておく。
「あぁ、気をつけよう」
頬に触れていたおれの手に、大きなファリの手が重ねられ、顔をずらして手のひらに口付けられた。
「…さぁ、温かいうちに食べて」
そっと手を戻されて、少し細められた優しい眼差しで見つめられる。
慈しまれて慈しんで愛しい気持ちが降り積もっていくばかりだ。
「…うん、ありがとう。いただきます」
心がポカポカしてきて口元が自然にほころぶ。
「あっ、そうだっ! 一応これ飲んでおいて」
アイテムボックスに入れておいた癒しの水を取り出してファリに渡す。
アイテムボックスは魔力を使わないし、癒しの水も作り置きだから問題ないはず。思い出せて良かった。
「森ですっかり見慣れたコエリアの葉の容器だけど、お屋敷の中で見るとちょっと新鮮な感じだね」
そう言って笑うと、ファリも笑って頷き飲み干してくれた。
これで少なくとも体力は全部回復しているはずだ。
ファリはおれが食べ終わるまで側に居てくれて、テーブルトレイを片付けてから訓練場へと出かけて行った。
ファリが私兵さん達に稽古を付けているのを見たかったなぁ。
きっとカッコイイに違いない。お医者さんの許可が出たら見せて貰いに行こう。
それにしても…暇だなぁ…。
自分的には不調も感じない状態でやる事もなく、ベッドに座っているだけなのはかなり退屈だ。横になってもう一度寝ようとこころみたけれど、朝寝坊するほど良く寝た後では目が冴えて眠れない。
こういう時、テレビやスマホがあれば退屈しないんだけどなぁ…。
漫画なんて無いだろうけど、せめて本でも貸してもらえないか後で聞いてみよう。
ベッドサイドに柄を持って振る方式のベルが置かれていて、控えておりますので御用の際はいつでもお呼びください、とは言われてはいるのだけれど、ベルを鳴らして人を呼びつけるとか、慣れていなさすぎて気恥ずかしい。無理。
本は、何かのついでの時にでも頼むことにして、とりあえずステータス画面を開いて見た。
レベルは22から上がっていないので当然クエストも変化無し。
『好感度を上げてみよう』
クエスト達成条件:攻略対象とデートして好感度を上げる
達成期限:前クエスト達成後20日以内
達成可能レベル :16
今回、クエスト達成期限が長かったから良かったものの、短い時に今回のように3日も意識を失ったりしたら、目覚める前に期限切れになる恐れがある。本当に気を付けなければいけない。
あと何日あるんだっけ?
前クエストをクリアした日は…どのタイミングでクリアしたか分からなかったから、余裕をみて1日と計算して、馬車移動で2日、翌日に倒れたから1日、その後3日目覚めなかったって言ってたよな? で、目覚めた今日? 意識が無かったからはっきりとは分からないけど、8日経ったと思っていたら足りないことはないだろう。
残り12日かぁ。
とは言っても、数日は安静に、とも言われているし、余裕があるようでいてその実、結構追い込まれている。
理想は最終日にクリアなんだけど、ギリギリだとアクシデントが怖い。気を付けはしても、今回のような事が絶対に無いとも言えないし、次のクエストは自分だけでこなせる類のものではない。どんなに自分が頑張ったところで、好感度の上昇なんて相手次第のものだ。スケジュールだって相手に合わせて考えなければいけない。マジで不確定要素だらけだ。失敗した時の為に再挑戦できるように時間的余裕は多目にとっておくべきだろう。
今出会っている攻略対象はギルオレさんだけだ。
そのギルオレさんも、屋敷に戻った後、事後処理を含めた所用があると、翌日にはレスニースさんと一緒にまた王都を離れている。
目覚めてからも姿を見ていないけれど、まだ帰ってきていないのかな?
ローゼさんに聞いて、もしも長く帰って来ないようなら、別の攻略対象を紹介して貰うなり何なり対策を立てないといけない。
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