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グルーミング
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目が覚めベッドから体を起こす。
部屋は薄暗く、しんと静まりかえっている。窓の外にはぼんやりとした月明かり。夜明けはまだ遠そうだ。
もう一度ベッドに体を横たえるが、なかなか眠りは訪れない。
待望の清潔なベッドであったはずなのに、何故か冷たく感じてしまう。
そうか…
いつもはファリが傍らに居て、どこか触れ合い、時には抱き込まれて眠っていた。その体温の心地良さに慣れきってしまっていて…
意識すればする程眠れずに、頭からすっぽりと布団をかぶり、何度も寝返りをうったり、もぞもぞと体を動かしていたら、ファリに気付かれ声を掛けられてしまった。
「…どうした? 眠れないか?」
「あ…ごめん、起こした?」
布団から顔を出してファリの方を見る。暗くてよくは見えないけれど、ファリが隣のベッドからおれの様子を見ているのは分かる。
「まだ早い、もう少し眠っておいた方がいい」
「うん、ごめん、おやすみ…」
もう一度頭まで布団をかぶり、今度はファリを起こしてしまわないように体を動かさないよう気をつける。
けれど、何か心の奥にモヤモヤしたものがあり、眠れない。
さっきまで、何か夢を見ていたような気がするけれど、どんな夢だったのかは思い出せない。
何か大切なものを見失ったような、息苦しいような胸の痛みが残り、その痛みが不安となって全身を包む。
ファリと二人で森を彷徨っていた間にも、何度も同じ不安に襲われていた。けれどそんな時は必ず、さり気なく手を差し伸べたり抱き込んだりしてくれていて、ファリと触れ合うとその不安も霧散し、心地良い眠りに誘われていた。
隣のベッドから、シーツの擦れる音がして、その後すぐにこちらのベッドにギシリと重みが加わった。
少しだけ掛け布団がふわりと浮いて、ファリが中にするりと潜り込んできて、同じベッドに横たわる。
ファリのベッドに背を向けていたので、体の向きを変えようとしていたら、ファリの腕が伸びてきて、引き寄せられた。
背中に慣れた体温が伝わり、体の力が抜ける。
身じろぎしていなくても、ファリにはおれが眠れていなかったことが分かっていたみたいだ。
回された腕に頬ずりしてから上半身をひねり、あらためてファリと向き合う。
野外で座ったまま抱き込まれている時とは違い、ベッドの上だと顔が近い。身長差があるので、いつもは見上げるばかりだけれど、少し体をずらせば、視線の高さだって合わせられる。
ファリの額にコツンと自分の額を合わせて、おどけるような口調で聞いてみる。
「眠れていないの、バレてた?」
おれの軽い調子にファリも合わせて小さく笑ってくれる。
部屋は薄暗いけれど、ここまで近いと表情もわかる。
「いや、わたしが眠れなかった。どうやら腕の中にカズアキが居ないと物足りなくなってしまったようだ」
おれの為に来てくれているのにそんな風に言ってくれる。
ファリは本当に優しい。
「ここだといつもと逆に、ファリを抱き込むこともできそう…」
そう言ってまた体を少し上にずらし、ファリの頭を両腕に抱え込んで頬ずりする。
「ふふっ、ファリの耳あったかくてフワフワサラサラ…。気持ちいいなぁ…」
耳元で話しかけたら煩いかもと、心持ち声をひそめると、少し掠れてくぐもった声になった。
「わたしの耳が好きか?」
「うん、大好き。…もっと触ってもいい?」
「いくらでも」
許可を貰えたので、ファリの耳の付け根を親指の腹で撫でたり、手のひら全体で耳ごと頭を撫でたりして思う存分堪能する。
耳元に鼻先を埋めて、長い髪を手櫛で梳きながら、出会ったばかりの頃にも、こうしてファリの耳や頭に触れたことがあったな、と思い出す。
その時に、ファリが獣化出来ない獣人だと聞いたのだった。
はぁ…と、胸元に大きく息が吐き出された。
ファリのため息?
あっ…、しつこくし過ぎて疲れさせてしまったかな…?
「ファリごめん、疲れた?」
「…いや…気持ちがいい…」
「ホント? 気を使ってない?」
「本当だ。…獣人は…親しい者に触れたり触れられたりするのを好む種族だ。皆がこうして毛繕いし合う姿をよく目にしていた。…わたしはしたことも、されたことも無かったが…本当に…気持ちの良いものなのだな…」
ファリは『獣化出来ない獣人に価値など無い』と言っていた。その事で、他の獣人達に受け入れて貰え無かったのか…
ファリが度々おれを抱き込んで撫でてくるのは、子供相手の過保護なあやしなどでは無く、親愛を示す毛繕いの真似事だったのかもしれない。
ファリは何でも出来て大人びているけれど、まだ16歳だ。皆が当たり前のように受け取っていた愛情を横目に、寂しくなかったはずがない。
獣人達が毛繕いし合う姿を、ひとりぽつんと静かに見つめている小さなファリの姿が脳裏に浮かぶ。
ファリの気持ちを思うと胸がキュッと痛んだ。
「毎日…これからは毎日…」
もう寂しい思いなんてさせたくない。
胸の痛みを飲み込んで、大きく息を吸い込み、強い意思を込めて願いを伝える。
「…ファリの毛繕いは、おれがしたい。…おれのは…ファリがしてくれる?」
少し体を離して、返事を待つ。
「…ファリ?」
名前を呼んでも反応が無い。
「ど…どうしたの? あっ…、毎日は…ダメだったかな?」
気持ちが前のめりになり過ぎていたかもしれない。
そう反省しかけていたら、勢い良く身体を起こしたファリに、突然、いつものように抱き込まれていた。
「えっ?! わっ!!」
態勢こそ、いつもと同じ抱っこスタイルだったけれど、いつもの穏やかで優しい抱擁とは違い、少し苦しいくらいに強く、荒々しく、抱き締められていた。
「……がいい…」
「えっ?」
びっくりしたのと、ファリの声がくぐもっていたのとで、よく聞こえなかったので、問い返す。
「…毎日が…いい。…わたしも…毎日…カズアキの毛繕いをしたい…」
言いながら、尻尾も体にギュッと巻き付けてくる。
えっ?! なにコレ?!
ファリ、滅茶苦茶可愛いんだけど?!!!
「…駄目か…?」
あまりの可愛いさにキュンキュンし過ぎて言葉を失っていたら、抱き締める力を緩めて不安そうに聞いてくる。
「だ…ダメな訳ないよ! おれがしたいって言ってるんだからっ」
「そうか…」
巻き付いていた尻尾が解けて嬉しそうにパタリパタリと揺れる。
お…おれの…おれの…おれのファリが可愛いすぎるーー!!
おれのとか言っちゃってるけど、心の中だし、セーフだよなっ?!
綺麗で、カッコよくて、頼りになって、優しくて、それでいて可愛いとか、最強すぎじゃね?!
もう、好き!好き!好き過ぎてどうにかなりそう!大好きだーー!!
好きという気持ちがあふれ過ぎてグルグルしてくる。
と…とにかく…このままじゃ、ダメだ。一旦…一旦落ち着こう…。
何度かスーハーと深呼吸して頭の中のグルグルと胸のドキドキを抑える。
はぁ…もぅ、恥ずかしい…。おれ、テンパりすぎだろ…。
やっと少し落ち着いてきたが、不意打ちでファリの可愛い一面を目の当たりにしてしまい、あまりの衝撃に、好きの気持ちが暴走してしまった。
とにかく…おれが傍にいられる間はファリの支えになって、寂しい思いをさせないようにしたい。
おれにとってのxxxxxみたいに…
あれ…?
???…xxxxx?…ってなんだっ…け?
部屋は薄暗く、しんと静まりかえっている。窓の外にはぼんやりとした月明かり。夜明けはまだ遠そうだ。
もう一度ベッドに体を横たえるが、なかなか眠りは訪れない。
待望の清潔なベッドであったはずなのに、何故か冷たく感じてしまう。
そうか…
いつもはファリが傍らに居て、どこか触れ合い、時には抱き込まれて眠っていた。その体温の心地良さに慣れきってしまっていて…
意識すればする程眠れずに、頭からすっぽりと布団をかぶり、何度も寝返りをうったり、もぞもぞと体を動かしていたら、ファリに気付かれ声を掛けられてしまった。
「…どうした? 眠れないか?」
「あ…ごめん、起こした?」
布団から顔を出してファリの方を見る。暗くてよくは見えないけれど、ファリが隣のベッドからおれの様子を見ているのは分かる。
「まだ早い、もう少し眠っておいた方がいい」
「うん、ごめん、おやすみ…」
もう一度頭まで布団をかぶり、今度はファリを起こしてしまわないように体を動かさないよう気をつける。
けれど、何か心の奥にモヤモヤしたものがあり、眠れない。
さっきまで、何か夢を見ていたような気がするけれど、どんな夢だったのかは思い出せない。
何か大切なものを見失ったような、息苦しいような胸の痛みが残り、その痛みが不安となって全身を包む。
ファリと二人で森を彷徨っていた間にも、何度も同じ不安に襲われていた。けれどそんな時は必ず、さり気なく手を差し伸べたり抱き込んだりしてくれていて、ファリと触れ合うとその不安も霧散し、心地良い眠りに誘われていた。
隣のベッドから、シーツの擦れる音がして、その後すぐにこちらのベッドにギシリと重みが加わった。
少しだけ掛け布団がふわりと浮いて、ファリが中にするりと潜り込んできて、同じベッドに横たわる。
ファリのベッドに背を向けていたので、体の向きを変えようとしていたら、ファリの腕が伸びてきて、引き寄せられた。
背中に慣れた体温が伝わり、体の力が抜ける。
身じろぎしていなくても、ファリにはおれが眠れていなかったことが分かっていたみたいだ。
回された腕に頬ずりしてから上半身をひねり、あらためてファリと向き合う。
野外で座ったまま抱き込まれている時とは違い、ベッドの上だと顔が近い。身長差があるので、いつもは見上げるばかりだけれど、少し体をずらせば、視線の高さだって合わせられる。
ファリの額にコツンと自分の額を合わせて、おどけるような口調で聞いてみる。
「眠れていないの、バレてた?」
おれの軽い調子にファリも合わせて小さく笑ってくれる。
部屋は薄暗いけれど、ここまで近いと表情もわかる。
「いや、わたしが眠れなかった。どうやら腕の中にカズアキが居ないと物足りなくなってしまったようだ」
おれの為に来てくれているのにそんな風に言ってくれる。
ファリは本当に優しい。
「ここだといつもと逆に、ファリを抱き込むこともできそう…」
そう言ってまた体を少し上にずらし、ファリの頭を両腕に抱え込んで頬ずりする。
「ふふっ、ファリの耳あったかくてフワフワサラサラ…。気持ちいいなぁ…」
耳元で話しかけたら煩いかもと、心持ち声をひそめると、少し掠れてくぐもった声になった。
「わたしの耳が好きか?」
「うん、大好き。…もっと触ってもいい?」
「いくらでも」
許可を貰えたので、ファリの耳の付け根を親指の腹で撫でたり、手のひら全体で耳ごと頭を撫でたりして思う存分堪能する。
耳元に鼻先を埋めて、長い髪を手櫛で梳きながら、出会ったばかりの頃にも、こうしてファリの耳や頭に触れたことがあったな、と思い出す。
その時に、ファリが獣化出来ない獣人だと聞いたのだった。
はぁ…と、胸元に大きく息が吐き出された。
ファリのため息?
あっ…、しつこくし過ぎて疲れさせてしまったかな…?
「ファリごめん、疲れた?」
「…いや…気持ちがいい…」
「ホント? 気を使ってない?」
「本当だ。…獣人は…親しい者に触れたり触れられたりするのを好む種族だ。皆がこうして毛繕いし合う姿をよく目にしていた。…わたしはしたことも、されたことも無かったが…本当に…気持ちの良いものなのだな…」
ファリは『獣化出来ない獣人に価値など無い』と言っていた。その事で、他の獣人達に受け入れて貰え無かったのか…
ファリが度々おれを抱き込んで撫でてくるのは、子供相手の過保護なあやしなどでは無く、親愛を示す毛繕いの真似事だったのかもしれない。
ファリは何でも出来て大人びているけれど、まだ16歳だ。皆が当たり前のように受け取っていた愛情を横目に、寂しくなかったはずがない。
獣人達が毛繕いし合う姿を、ひとりぽつんと静かに見つめている小さなファリの姿が脳裏に浮かぶ。
ファリの気持ちを思うと胸がキュッと痛んだ。
「毎日…これからは毎日…」
もう寂しい思いなんてさせたくない。
胸の痛みを飲み込んで、大きく息を吸い込み、強い意思を込めて願いを伝える。
「…ファリの毛繕いは、おれがしたい。…おれのは…ファリがしてくれる?」
少し体を離して、返事を待つ。
「…ファリ?」
名前を呼んでも反応が無い。
「ど…どうしたの? あっ…、毎日は…ダメだったかな?」
気持ちが前のめりになり過ぎていたかもしれない。
そう反省しかけていたら、勢い良く身体を起こしたファリに、突然、いつものように抱き込まれていた。
「えっ?! わっ!!」
態勢こそ、いつもと同じ抱っこスタイルだったけれど、いつもの穏やかで優しい抱擁とは違い、少し苦しいくらいに強く、荒々しく、抱き締められていた。
「……がいい…」
「えっ?」
びっくりしたのと、ファリの声がくぐもっていたのとで、よく聞こえなかったので、問い返す。
「…毎日が…いい。…わたしも…毎日…カズアキの毛繕いをしたい…」
言いながら、尻尾も体にギュッと巻き付けてくる。
えっ?! なにコレ?!
ファリ、滅茶苦茶可愛いんだけど?!!!
「…駄目か…?」
あまりの可愛いさにキュンキュンし過ぎて言葉を失っていたら、抱き締める力を緩めて不安そうに聞いてくる。
「だ…ダメな訳ないよ! おれがしたいって言ってるんだからっ」
「そうか…」
巻き付いていた尻尾が解けて嬉しそうにパタリパタリと揺れる。
お…おれの…おれの…おれのファリが可愛いすぎるーー!!
おれのとか言っちゃってるけど、心の中だし、セーフだよなっ?!
綺麗で、カッコよくて、頼りになって、優しくて、それでいて可愛いとか、最強すぎじゃね?!
もう、好き!好き!好き過ぎてどうにかなりそう!大好きだーー!!
好きという気持ちがあふれ過ぎてグルグルしてくる。
と…とにかく…このままじゃ、ダメだ。一旦…一旦落ち着こう…。
何度かスーハーと深呼吸して頭の中のグルグルと胸のドキドキを抑える。
はぁ…もぅ、恥ずかしい…。おれ、テンパりすぎだろ…。
やっと少し落ち着いてきたが、不意打ちでファリの可愛い一面を目の当たりにしてしまい、あまりの衝撃に、好きの気持ちが暴走してしまった。
とにかく…おれが傍にいられる間はファリの支えになって、寂しい思いをさせないようにしたい。
おれにとってのxxxxxみたいに…
あれ…?
???…xxxxx?…ってなんだっ…け?
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